韓国の仮想通貨取引所コインレイルでハッキング被害

韓国の仮想通貨取引所であるコインレイル（Coinrail）がハッキング被害に遭い、2000万ドル相当の仮想通貨Pundi X（NPXS）が盗まれた他、複数のアルトコインも被害にあったことが明らかになった。

コインレイルでは約50種の仮想通貨を取り扱っているが、Pundi X (NPXS)というマイナー通貨が主な取引となり、流通量は940万ドル程度となる。

また、コインレイルは、現在一時的に取引を中断しているが、一日の取引量が260万ドル程の小規模な取引所であるため、コインチェックのハッキング事件ほど、大きな市場への影響はないと予想される。

しかしながら、先日ビットコイン先物の価格操作で米当局が調査に着手したことに加え、今回の流出事件が発生したことにより、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨は軒並み下落傾向にある。最大で10.56%の下落率を記録する通貨もあり、仮想通貨市場に140億ドル以上の損失を与えている。また、ビットコインの価格は今年に入ってから48%も減少しており、今回のハッキング事件が下落に拍車をかけているようだ。

コインレイルでは、顧客が仮想通貨を使って簡単に決済できる、独自のオペレーティングシステムPundi XPOSを導入しており注目を集めている。英国ロンドンを拠点にしているが、2018年には東京・ソウル・アメリカへの進出を計画している。

release date 2018.6.10