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デューカスコピー、ヨーロッパ支社はEU新規制を遵守する姿勢を示す

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update 2022.07.06 12:36
デューカスコピー、ヨーロッパ支社はEU新規制を遵守する姿勢を示す

update 2022.07.06 12:36

新規制によるデューカスコピーのサービス提供内容の変更はないと主張

スイスのジュネーブを拠点とし、銀行業やFXブローカー事業を行うDukascopy Bank SA(本社:Route de Pré-Bois 20 ICC, Entrance H 1215 Geneva 15 Switzerland)【以下、デューカスコピーと称す】は、同社のヨーロッパ支社が8月に欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】より導入される新規制を遵守する姿勢を示した。

2ヶ月後に導入を控えている新規制では、リテール顧客へのサービス提供に対して主要FX通貨ペアのレバレッジが最大30倍、メジャー株価指数のレバレッジが最大20倍に引き下げられる他、コモディティやマイナー株価指数のレバレッジは最大10倍以下に引き下げられる。また、仮想通貨に対しては一番厳しく、2倍のレバレッジ設定となっている。

またこの新規制では、2015年に起こったスイスフランショックにおける被害を繰り返さないよう、ブローカーは50%の強制ロスカットを遵守し、投資金額以上の喪失を被らないマイナス残高保護を保証することが義務付けられている。さらに、同規制では、ボーナスやインセンティブにより顧客へ過剰なトレードを奨励することも禁止している。

ESMAはリテールFX市場における過度なレバレッジ設定の問題に対する最善の対処法を模索しているが、リテールブローカーの反応は様々なようである。これまでのところ、EUの規制下にあるブローカーは、ESMAが低いレバレッジを設定することで、ブローカーが顧客獲得のために過剰な競争を行えないような環境を構築しているとの共通の認識を示している。

同規制が個人投資家を資金損失から保護することを目的としているにも関わらず、30倍や2倍というレバレッジ設定は、トレーダーが損失を被る可能性のある金額以上の資金を投入する必要があるため、トレーダーのリスクを増長させると主張するブローカーもいる。 さらに、低レバレッジにより必要証拠金を投入することができなくなるトレーダーは、レバレッジ規制が緩やかなオフショア市場のブローカーにシフトする可能性もあることを指摘している。

デューカスコピーは、3つの異なる規制管轄区域においてバイナリーオプションやリテール顧客向けFX及びCFDビジネス等、幅広い事業を展開していることから、この度のEU新規制導入において同社のサービス提供内容を変更することは考えていないことを明らかにしている。また、ESMAによる新規制は、EU圏に属さないデューカスコピー本社や日本支社には影響はないが、同社のヨーロッパ市場における運営に大きな影響を与えることは間違いない。

release date 2018.6.8


Date

作成日

2018.06.08

Update

最終更新

2022.07.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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