Select Language

CySEC、認可ブローカーへロシアへのサービス提供に注意喚起

CySEC、認可ブローカーへロシアへのサービス提供に注意喚起

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.28 11:03
CySEC、認可ブローカーへロシアへのサービス提供に注意喚起

update 2022.01.28 11:03

ロシアの新規制導入後も、多数の海外ブローカーがサービス提供を続ける

キプロス証券取引委員会(The Cyprus Securities and Exchange Commission)【以下、CySECと称す】は、規制下のブローカーに対し、ロシアへのサービス提供に関する注意喚起を行った。

CySECが発表した声明によると、CySEC規制下のブローカーがロシア国内でサービス提供を行う場合、ロシア銀行(The Bank of Russia)による認可が必要であり、認可されていないブローカーは、ロシア国内でのサービス提供は認められない。

既存のEU規制の枠組みでは、ブローカーは認可されている管轄区域においてのみサービス提供が可能になっている。また、ロシア銀行は、2016年にFXブローカーのライセンス制を導入しており、ロシア国内のブローカー事業に関する新しい規制枠組みも導入されている。自主規制監視機関(Association of Forex Dealers, AFD)も、ロシア国外ブローカーの広告に関し、規制当局へ積極的に警告を行っているものの、多くの海外ブローカーが未だロシア国内の顧客をターゲットにサービス提供を行っていることが明らかになった。

CySECは、このような背景を受け、ロシア銀行の認可を受けていない場合はロシア国内でのサービス提供ができないことを改めて強調したものと思われる。

CySECの会長であるDemetra Kalogerou氏は次のようにコメントしている。

ブローカーは、ロシア国内で合法的なサービス提供を確立するため、ロシアの専門機関から情報を得る必要があるでしょう。

Demetra Kalogerou, Chairwoman of CySEC

最近では、ロシア最大の検索エンジンであるYandex(Яндекс)がロシア銀行の認可を受けていない海外FXブローカーの宣伝広告を促進したとして、訴訟を提起されたことが明らかになった。これまで提起された訴訟のうち、一つ目の訴訟ではYandexにとって不利な判決が下り、二つ目の訴訟においては現在判決結果を待っている段階となっている。さらに、新たに三つ目の訴訟が提訴されたことが明らかになっており、裁判の行方にさらなる注目が集まっている。

また、世界最大の検索エンジンであるGoogleは、ロシアでサービスを提供するブローカーに対し、規制上のライセンス許可書提出の要求を予定しており、今後ブローカーがロシアでGoogleを使用する場合に影響が出ることが予想されている。

しかし、このような大手企業を巻き込んだ一連の騒動が続く中であっても、ブローカーはなおロシア国内での事業拡大を目指し、あらゆる方法を模索し続けているようだ。

release date 2018.6.2


Date

作成日

2018.06.02

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル