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シンガポール金融庁、外為行動規範遵守を表明

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update 2021.08.31 15:23
シンガポール金融庁、外為行動規範遵守を表明

update 2021.08.31 15:23

グローバルなFX市場の健全性を目指して

シンガポール金融管理局(The Monetary Authority of Singapore)【以下、MASと称す】は、国際決済銀行(Bank for International Settlements,BIS)が策定したグローバル外為行動規範を遵守することを表明する声明を発表した。

グローバル外為行動規範は、外為市場参加者が順守するべき世界共通の規範となるもので、外国為替市場の健全性と円滑な機能の促進に向けたガイドラインである。 シンガポールは グローバル外為行動規範を遵守することにより、グローバルなFX市場の健全性と効果的な機能の促進に繋げたい考えだ。

シンガポールは世界最大規模のFXセンターの1つであり、FX取引に対し厳しい規制の枠組みを制定していることでも有名な国である。 この度、MASがグローバル外為行動規範へ自発的にコミットメントを発表したことにより、多くの業界関係者は、これにより市場がどのような影響を受けるのか、行く末を見守っている状況だ。

MASは、市場参加者として行動する際に、行動規範を遵守するとし、国内での取引や処理が同規範の原則に沿って行われていることを保証するとしている。これは、MASに関わる者全てが同規範を遵守しなければならないことを意味する。

MASは以下のような公式声明を発表している。

グローバル外為行動規範にて定義されているよう、規制機関は、市場参加者達の活動を把握し、同規範の原則に沿った方法でFX市場活動に努めてまいります。この目的達成のために、種々の活動の規模や複雑さ、また、FX市場の特徴や行動規範の原則に基づき、適切な措置を講じます。

official statement of MAS

なお、主な市場参加者は、グローバル外為行動規範を遵守する姿勢を表明している。先日、英国大手の債券・デリバティブブローカーであるNEXグループは、顧客の65%が同規範を遵守していることを発表しており、ACI金融市場協会(Financial Markets Association)は5月初旬、同規範の対する会員の知識の確認に活用できる製品のリリースを発表している。

release date 2018.5.28


Date

作成日

2018.05.28

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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