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ヨーロッパの規制強化でバハマライセンスに注目集まる

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update 2022.01.28 11:19
ヨーロッパの規制強化でバハマライセンスに注目集まる

update 2022.01.28 11:19

支持が強かったFCAライセンスは規制強化で魅力薄れる

英国を含むヨーロッパ地域では、リテール顧客の保護を目的とした、レバレッジや広告掲載に関する規制が相次いで進んでおり、多くのブローカーは認可元の規制当局への対応を余儀なくされている。顧客が望む取引条件を満たすことが難しくなってきている中、ブローカーは存続に向け、合理的な規則に基づいて制定されたバハマ諸島【以下、バハマと称す】の海外FXブローカー向けのライセンスに注目を集めている。

英国金融行動監視機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】が発行するライセンスは、世界で最も信頼度が高く、かつては多くのブローカーがFCAからの認可を求めていたが、状況は刻々と変化し始めている。FCAは、2016年12月より、CFDブローカーへの規制を強化し始め、欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、3月よりヨーロッパ圏におけるリテール顧客向けの取引制限の権限を握り始める等、ヨーロッパ地域では規制強化の動きが広がっている。

これらを背景に、注目を集めているのが、バハマ証券委員会(Securities Commission of the Bahamas)が発行するライセンスである。バハマ証券委員会の監督下には、FXや、CFD、株式、先物、オプション、仮想通貨等の全ての金融商品が置かれている。また、バハマのライセンス取得までの時間は短く、書類に不備がない場合、通常、提出から8週間程で承認されるという。レバレッジや提供サービスに関して一定の規制はあるものの、選択肢が広いことも注目される理由の一つであろう。ライセンス取得への最低資本要件は30万ドルであり、STP(Straight Through Processing、ストレート・スルー・プロセッシング)方式のみを扱う場合は12万ドルと少額である。

規制要件はそれほど厳しくないものの、悪名が高いタックス・ヘイブンの国々とは異なり、バハマのライセンスはAグレードで、また、役員とコンプライアンス担当の双方が、顧客保護を最優先に取り組んでおり、実質的な基盤を備えたビジネスフレンドリーな管轄といえる。欧州の規則と規制から離れて信頼性のあるライセンスを求めるFCA規制下のブローカーにとって、バハマのライセンス取得は、それほど悪いものではないのかもしれない。

release date 2018.5.7


Date

作成日

2018.05.07

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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