Select Language

デューカスコピー、今年中旬にMT4のリリースを予定

デューカスコピー、今年中旬にMT4のリリースを予定

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.07.06 12:56
デューカスコピー、今年中旬にMT4のリリースを予定

update 2022.07.06 12:56

MT4のリリースで新顧客獲得を目指す

スイスのジュネーブを拠点とし銀行業や、FXブローカー事業を行うDukascopy Bank SA(本社:Route de Pré-Bois 20 ICC, Entrance H 1215 Geneva 15 Switzerland)【以下、デューカスコピーと称す】は、今年の中旬にMetaTrader 4【以下、MT4と称す】の提供を開始することを発表した。

デューカスコピーは、これまで、自社プラットフォームであるJForexのみを取引ツールとして提供してきた。自社プラットフォームを提供するブローカーは、他にもたくさんあるが、多くの海外FXブローカーは、自社プラットフォームに加え、MetaQuotesが開発するMT4や、MT5、Spotwareが開発するcTraderなど、共通トレードプラットフォームも合わせて提供している。そのため、デューカスコピーでは、使い慣れたプラットフォームが利用できず、新たな顧客が獲得しにくいという問題が指摘され続けており、ついに今年の半ばに、MT4の提供開始が決定した。

昨年のデューカスコピーの収益は、2016年の3,320万スイスフランから、12%減の2,910万スイスフランまで落ち込み、利益も、2016年の360万スイスフランに対して、昨年は240万スイスフランの損失となっている。一年間の取引量でみると、2016年と同水準の6,578億スイスフラン(ひと月あたり548億ドル)であり、一見、堅調に推移しているようにも見えるが、デューカスコピーは、2017年の上半期のひと月あたりの平均取引量を約620億ドルと報告していることから、下半期に20%近くも取引量が減っていることになる。さらに、デューカスコピーの顧客預金残高は、2015年は1億4,500万スイスフランであったが、2016年度末は1億1,810万スイスフラン、2017年度末は1億550万スイスフランと、2年連続で減少している。

デューカスコピーの顧客預金残高が減少した理由としては、ホワイトラベルパートナーの撤退やビットコインの暴落の影響などが考えられる。しかし、デューカスコピーの競合銀行であり、同じくブローカー事業に参入するSwissquoteは、昨年度、過去最高の実績と取引量を報告しており、対照的な結果となっている。デューカスコピーは、昨年の最終四半期にビットコインの取扱いを開始しており、他ブローカーに比べて仮想通貨取引への参入に遅れをとったことを認めている。

デューカスコピーの共同最高経営責任者である Andrey Duka氏とCROである Laurent Bellieres氏は、同社の業績について以下のようにコメントしている。

まず、昨年の取引量は記録的であったことに注目したいと思います。取引量は多くの要因に左右されるため、ブローカーにとって年度内の取引量の変動は通常のことです。また、我々は顧客に非常に有利な取引条件を提供していたため、利益率が低下しています。さらに、損失の大部分は、我々のグループ内で行われた大規模な開発に関連したものです。この開発により、我々が長期的に必要と考える追加経費が発生しましたが、積立金で損失を補填したことに留意してください。昨年の収益は、開発への投資と積立金の補填により、若干ながらも黒字を計上しています。これは開発に専念するために、意図的に選択したものであり、今年は開発の重要な段階がほぼ確定されるため、開発費は下がると予想しています。我々は本年度の業績に楽観的な見方をしています。

Andrey Duka and Laurent Bellieres, co-CEO and CRO of Dukascopy

また、デューカスコピーは、新たにプライベートリテールバンキングに参入する計画を明らかにしている。MT4の導入により新規顧客の獲得が進むのか、今後の同社の業績が注目される。

release date 2018.5.8


Date

作成日

2018.05.08

Update

最終更新

2022.07.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル