作成日
:2018.03.31
2021.08.31 15:23
仮想通貨取引を完全に排除するべく規制の強化を続ける中国だが、中国最大のソーシャルメッセージングアプリであるWechatを介してイニシャルコインオファリング(デジタル通貨やトークン発行による資金調達、ICO)が宣伝されていることが明らかとなった。
ICOの宣伝はWechatのグループチャットの中で行われており、サービスを利用しICOに投資した場合に投資額の10%以上の手数料を請求する代理店の存在も明らかになっている。
Wechatの仮想通貨コミュニティの開発に力を注いできたDragon Social Ltd.(本社:29/F, 35 Hung To Road, HK)【以下、Dragonsocialと称す】の運営責任者であるCao Ming Xiu氏、成長部門長であるRaymond Lam氏、香港ブロックチェーン協会の副会長であるEmil Chan氏は、それぞれ次のようにコメントしている。
昨年、多くの企業がICOを立ち上げましたが、投資家の数は限られていたためサービス提供には時間がかかると考えていました。中国の場合は、WeChatの大きなグループにおいて広告を掲載するなどのケースが見られましたが、これは中国の規制に反しており我々は推奨していません。 我々が行っているのはあくまでもコミュニティ作りであり、ICOをグループで宣伝しているのではなく、議論をしているのです。
Cao Ming Xiu, Operations Officer of Dragonsocial
いくつかのグループにおいては何百人もの人々が関わっていますが、その中には我々の従業員もおり、彼らが会話をリードすることでメンバーは新しいプロジェクトについて話し合うことができます。
Raymond Lam, head of growth of Dragonsocial
中国が完全に仮想通貨禁止を実施するにあたり、大きな課題は、ICO業界の急速なダイナミズムと相まり、オンライン仮想通貨ブローカーを効果的に規制できない可能性があることです。ただし、実際には、もしも1つを禁止すれば彼らは新たに1つを設定するだけであり、規制されていないブローカーをすべて禁止する方法は無いに等しいと言えます。需要があるところには供給があり、利益が得られる場合人々はリスクを冒すでしょう。Emil Chan, The vice-president of the Hong Kong Blockchain Society
Dragonsocialは、香港に本拠を置くマーケティング会社であり、中国の投資家へトークン販売を促進するためにICOを支援することを専門としている。
中国のICO禁止措置は、結果的に、ICOへの投資を希望する中国の投資家に仲介サービスを提供する機関をもたらしたようだ。今後中国がどのように抜け道を完全に閉鎖していくのか注目したい。
release date 2018.3.31
作成日
:2018.03.31
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー