Select Language

ベネズエラ、仮想通貨ペトロで不動産購入が可能に

ベネズエラ、仮想通貨ペトロで不動産購入が可能に

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:23
ベネズエラ、仮想通貨ペトロで不動産購入が可能に

update 2021.08.31 15:23

ベネズエラ政府、ペトロ売却で調達した資金を建設計画に使用予定

先月、ベネズエラの国家プロジェクトとなる仮想通貨ペトロ(Petro)のプレセールを実施したマドゥロ大統領は、4月からペトロでの不動産売買を認可することを発表した。

マドゥロ大統領は、ベネズエラの深刻な経済状況の悪化に歯止めをかけるべく、国外からの資金調達を目的とし、ICOによる資金調達を実施した。30日間のペトロのプレセールで133ヶ国から、52億5,000万ドルの資金を調達したことが明らかとなっている。

これに際し、マドゥロ大統領は、国内の貯蓄銀行でのペトロの使用を認め、外国為替に関わる全ての国家機関に対しても同様の指示を出している。ペトロでの不動産売買も、4月20日から認可される予定となっており、認可後、ベネズエラ市民は、ペトロにて不動産を購入することが可能となる。

ベネズエラ政府は、2011年に開始した住宅ミッション(Great Housing Mission)の一環として、2019年までに合計300万軒の住宅建設を計画している。住宅建設費用は、ペトロの売却によって調達された資金にて賄われ、14,000ヘクタールの国有土地が割り当てられる予定だ。既に、プレセール初日に集めた資金7億3,500万ドルの一部は、23万6,000戸の新築住宅の建設費用に使用されることが明らかになっている。

また、マドゥロ大統領は、石油の流通を促進するために、ロス・ロケス諸島、パラグアナ半島、ウレニャ、マルガリータ島の、4箇所に排他的経済水域を設ける計画も明らかにしており、これら商品やサービスはペトロで価格設定を行う予定としている。

先週、米国のトランプ大統領は、経済危機を加速させる独裁的なマドゥロ政権を抑圧することを目的とし、米国市民に対しペトロの取引を禁止する大統領令を発動した。これに対してマドゥロ大統領は、米国はベネズエラの経済を攻撃しているとの見解を示し、この制裁措置の拒否を改めて表明している。

マドゥロ大統領は、プレセール後も、ロシアルーブルや、中国元、トルコリラ、ユーロ等の法定通貨、及び、ビットコイン、イーサリアム(Ethereum)、ネム(NEM)等の仮想通貨にてペトロの購入が可能であることを強調し、販売を促している。4月には、ベネズエラの首都であるカラカスで、ベネズエラ政府によるグローバルブロックチェーンと仮想通貨のイベント開催が予定されており、今後のベネズエラ政府の動向に注目が集まることになるだろう。

release date 2018.3.26


Date

作成日

2018.03.26

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

仮想通貨INITの将来性は?アプリチェーン統合レイヤー1「Initia」の特徴や評判

仮想通貨INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。当記事では、INITの将来性やSNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
update2025.04.24 19:00

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ビットコインを500円分買ってみた!利益額や買ってみた感想を紹介

Myforex編集部では、実際にビットコインを500円分購入してみました。今回の記事では、ビットコインを500円分買ってみた投資結果や利益額、買ってみて感じた感想、ビットコインの買い方などを解説します。
update2025.02.27 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル