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作成日
：2018.02.05
欧州証券市場監督局（The European Securities and Markets Authority）【以下、ESMAと称す】がオンライン取引を管理する目的で新たに提案している、1:5から最大で1:30までの大幅なレバレッジ規制などに対するフィードバックが数千に達し、前例がないほどの意見が寄せられていることが明らかとなった。昨年12月中旬に発表された、同フィードバックの受付締め切り期間は2月5日までとなっていた。
ESMAがブローカーやトレーダーなど業界関係者から受け取ったフィードバックの大部分は、ESMAの提案に対する反対意見であり、30倍とされたレバレッジ上限を、経験豊富なトレーダーでは少なくとも50倍とするなど、規制の緩和を求める内容だったという。
英国の大手FX・CFDブローカーであるIG Index Limited and IG Markets Limited（本社：Cannon Bridge House 25 Dowgate Hill London EC4R 2YA UK）【以下、IG Groupと称す】を含む、複数の英国の主要ブローカーは、独自の顧客調査と顧客からのフィードバックを実施しており、同内容をESMAにも伝えるとしている。IG Groupのフィードバックデーターによると、顧客の80％は、ESMAの新規制が適用された場合、無認可のオフショアブローカーの利用を検討すると回答しているとのことであった。さらに、IG Groupのフィードバックサイトには、11,000件以上ものユニークな意見が寄せられているという。
なお、ESMAが提案しているバイナリーオプション取引の禁止やマイナス残高の保護等のその他の規制に関しては、レバレッジ制限のように物議を醸す問題にはなっていない。ESMAはこれまで非常にタイトなスケジュールで制定の準備を進めているため、即時に最終決定を明らかにする可能性が高く、今後の動向に注目が集まっている。
release date 2018.2.5
