作成日
:2017.12.01
2021.08.31 15:23
米国の証券取引所であるナスダック(NASDAQ)が、2018年の半ばにビットコイン先物の上場を検討していることが明らかになった。上場が実現した場合、主にエネルギー関連の商品が扱われているナスダック先物取引所(NFX)にて取引される予定だという。
ビットコイン先物は、既にシカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange,CME)と、シカゴ・ボード・オプション取引所(Chicago Board Options Exchange,CBOE)に、年内投入されることが明らかになっており、ナスダックはこの動きに追随する形となる。
一方、米商品先物取引委員会(U.S. Commodity Fudtures Trading Commission)のライセンスを所有する米大手証券会社であるCantor Fitzgerald(本社:110 East 59th Street New York, NY 10022 USA)【以下、Cantorと称す】が、ナスダックのビットコイン先物投入と同時期に、ビットコインデリバティブの提供を予定していることが明らかになっている。Cantorは、デリバティブの一種となる、3ヶ月もののビットコインスワップ商品の開始を目指しているという。
CantorのCEOであるShawn Matthews氏は、次のようにコメントしている。
資産クラス(投資対象となる資産の種類)は、縮小していません。次の段階に目を向けた場合、リクイディテイが改善されるに連れ、多くの機関投資家が参入し、市場が活性化することになるでしょう。
Shawn Matthews, CEO of Cantor Fitzgerald
機関投資家は、顧客の資産を運用しているため、仮想通貨への投資に対して、非常に慎重な姿勢を取っていたが、米国大手取引所によるビットコイン先物市場への参入により、今後、機関投資家が本格的に仮想通貨市場に参入してくる可能性が考えられる。
release date 2017.12.1
作成日
:2017.12.01
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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