ジンバブエでビットコインの価格が２倍に高騰

11月15日、ジンバブエではビットコインの価格が高騰し、主要な国際相場の２倍の価格で取引されていることが明らかとなった。

ジンバブエで唯一の仮想通過取引所であるGolixでは、ビットコインの価格が10％上昇し、113,499ドルの値をつけた。この価格は米国の大手取引所であるBitfinexで取引されているビットコインの価格の約2倍の値となる。

ジンバブエでは、2009年のハイパーインフレにより自国通貨が事実上無価値となり、米ドルなどの安定した通貨を使い始めた。しかし、国の情勢悪化がさらなるハイパーインフレを引き起こし、１ドルの価値は3京5000兆ジンバブエドルまで上昇。事実上の経済破綻により、市民の間では、インターネット上で取引を行う仮想通過の価値が高まっている。

ジンバブエの投資家の間では、国内銀行よりも安心して資産管理ができる避難所として、ビットコインの需要が高まっている。

Golixで過去30日間におけるビットコイン取引量は、約146BTCと、Bitfinexにて15分ごとに取引されている取引量とほぼ同じ水準であることがわかった。このような流動性の低さも、ビットコインの価格に大きな変動を与える要因の一つとなっている。

また、ジンバブエの投資家はインフレ再来の可能性を危惧し、株式にも目を向けている。昨年、ジンバブエ工業指数は322％上昇し、時価総額は約145億ドルを記録した。

release date 2017.11.15