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CMEのビットコイン先物取引テスト開始を発表

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update 2021.08.31 15:23
CMEのビットコイン先物取引テスト開始を発表

update 2021.08.31 15:23

ビットコイン7,800ドルまで急騰

世界最大のデリバティブ取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所を運営するCME Group Inc.(本社:20 South Wacker Drive Chicago, Illinois 60606 USA)【以下、CMEグループと称す】のマーケティングチームは、11月20日よりビットコイン先物取引のテストを開始することを発表した。ビットコイン(BTC/USD)は、この発表直後に7,400ドルから7,800ドルまで急騰し、仮想通貨全体の時価総額を約225億ドルも押し上げた。

ビットコインはその後7,800ドルを超え、現在、Segwit2xハードフォーク中断の声明直後に記録した過去最高値に匹敵する高値で推移している。この価格上昇の原因として、ビットコインの今後のさらなる成長へ期待が高まったことが考えられる。

CMEグループの発表によると、ビットコイン先物は、現在保留中の規制上の見直しと審査が完了次第上場される予定で、価格は、CMEグループがCFビットコイン参考基準レート(BRR)を基に決定するようだ。BRRは、Bitstamp、GDAX、itBit、Krakenなどの取引所および取引プラットフォームから提供され、集約されたデータから算出される。

一方で、リスクに対する懸念の声も上がっている。先物取引では、資産である現物受渡しは伴わず、定められた期日に、現金による損益(差額)の清算が行われる。仮想通貨デリバティブ市場においては、現物と先物の価格差を利用して利益を得る裁定取引が可能となる見通しだが、相場の変動によっては、投資家に大きな損失を与える可能性がある。

米国大手証券会社のInteractive BrokersのCEOで創設者でもあるThomas Petterfy氏は、以下のようにコメントしている。

仮想通貨市場のボラティリティは、実体経済を不安定にする可能性があります。

Thomas Petterfy, CEO and founder of Interactive Brokers

ビットコイン先物への期待が高まるが、商品の性質や仕組みを理解した上で取引することが大切であろう。

release date 2017.11.16


Date

作成日

2017.11.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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