Select Language

イギリス金融行動監視機構、MiFID IIに関する声明を発表

イギリス金融行動監視機構、MiFID IIに関する声明を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.28 12:47
イギリス金融行動監視機構、MiFID IIに関する声明を発表

update 2022.01.28 12:47

英国ブローカーへ、MiFID IIの許可申請書の提出を要求

6月19日、英国金融サービス機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、来年初めより適用される第二次金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments Directive II)【以下、MiFID IIと称す】の導入に伴い、MiFID IIの対象となる活動を行う、英国ブローカーに対し、2017年7月3日までにMiFID IIの許可申請書の提出を求める声明を発表した。

MiFID IIとは、2007年に発効された、EU域内の証券市場や投資サービス運営を規制するMiFID(金融商品市場指令)を改正した新指令のことである。新指令の改正で欧州委員会が目指しているのは、EU地域における投資家保護や透明性の強化である。

許可申請書を提出しない場合、MiFID IIの適用開始日とされる2018年1月3日以降、MiFID IIのパスポーティング制度の恩恵を受けられなくなる。パスポーティング制度とは、金融機関において、EU域内の1ヶ国で事業の認可を取得した場合、EU域内であれば、事業活動が可能となる制度である。

MiFID IIの許可申請については、英国の2000年金融サービス・市場法(Financial Services and Markets Act 2000)第4A条にて規制されている。

FCAは、声明の中で以下のコメントを発表している。

我々は、各ブローカーが、MiFID IIの導入によるビジネスへの影響を考慮し、その影響に応じて行動をとることを望みます。

the FCA in the statement

FCAは、MiFID IIで規制が課されている行為を、許可されていない国で行い摘発された場合、何らかの法的措置をとることをブローカーに警告した。既にFCAは、ウェブサイトにてユーザーガイドを公開している。

この法案改訂は、英国内のみで適用される為、英国外へ活動拠点を移転するブローカーも出てくることが予想される。

また、今回の法案改訂は、英国のEU離脱問題が影響していると言われているが、EU加盟国内に子会社を設立しなくても、第三国からEU地域の顧客への投資サービスが提供できるよう、新しい措置が取られる可能性もある。そのため、MiFID IIによって新たに規制される投資サービスにおいては、英国のEU離脱問題による影響はさほど大きくないだろうとも言われている。

さらに、今まで英国賭博委員会(Gambling Commission)の管轄下にて管理されていたバイナリーオプション規制において、今後はFCAによって管理されることが明らかになった。これにより、規制がより厳しくなることが想定される。英国賭博委員会とは、英国における全ての賭博行為を規制し、2005年に設置された規制機関である。

release date 2017.06.19


Date

作成日

2017.06.19

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

BybitがMT5から仮想通貨商品を削除!変更点や今後の影響は?

2025年4月18日、大手海外取引所のBybitがMetaTrader 5から仮想通貨商品を削除することを発表しました。今後、BybitでMT5を利用した仮想通貨取引はできなくなります。2025年5月2日までに全ポジションが強制決済されるため、ユーザーは早急な対応が求められます。
update2025.04.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

ビットコインを500円分買ってみた!利益額や買ってみた感想を紹介

Myforex編集部では、実際にビットコインを500円分購入してみました。今回の記事では、ビットコインを500円分買ってみた投資結果や利益額、買ってみて感じた感想、ビットコインの買い方などを解説します。
update2025.02.27 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル