Select Language

Apple、App Storeでのバイナリーオプション関連アプリの公開を禁止

Apple、App Storeでのバイナリーオプション関連アプリの公開を禁止

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:24
Apple、App Storeでのバイナリーオプション関連アプリの公開を禁止

update 2021.08.31 15:24

新規リリースの他、現行アプリのバージョンアップも禁止

Apple Inc.(本社:1 Infinite Loop, Cupertino, CA 95014 USA)【以下、Appleと称す】は、iOSデバイス用のApp Storeに関する最新の審査ガイドラインを公開した。今回公開された最新版の審査ガイドラインには、「バイナリーオプション取引を促進する全てのアプリケーションは、App Storeでは許可されません。」と明記されており、バイナリーオプション業界全体に大きな影響を与えている。

今回のガイドライン変更により、バイナリーオプション業界の評判を浮き彫りにさせ、顧客の獲得・維持に力を入れているブローカーにとっては、悪材料となるであろう。業界内ではブローカーやアフィリエイト、シグナルプロバイダーに対して、ウェブベースのアプリケーションへの移行を推奨している。

App Store上での今後のバイナリーオプション関連アプリの取り扱いについて、有識者によると、今後、現行アプリのバージョンアップや新規リリースは認められなくなるとされている。現在リリースされているアプリについては、一定の猶予期間を設けた後、App Store上から全て削除すると見られている。

世界中の金融規制当局は、バイナリーオプション業界における顧客への被害に対して取り締まりを行ってきた。また、規制当局だけでなく、Appleは、ブローカーやアフィリエイト、シグナルプロバイダー、及びその他のバイナリーオプション業界が使用するマーケットを縮小する活動に参加している。

App Storeにおいて、バイナリーオプションサービスが全面的に禁止された背景として、アプリケーション利用者からの苦情が多く寄せられていることが挙げられる。直近数ヶ月間を見ても、バイナリーオプション業界に対する監視が強化されたことにより、市場撤退や、サービス規模の大幅縮小を余儀なくされたブローカーが多数存在している。

規制当局では、バイナリーオプションの詐欺行為に対して、十分に取り締まれる規定が定められていない為、Apple自ら、App Storeからバイナリーオプション関連アプリを一掃することで問題の解決にあたった。またこの措置について、Appleは、利用者から受けた苦情への正しい対処法と判断している。

更にAppleがバイナリーオプション業界にとった行動は、今後、モバイルアプリケーションの開発者へ投資しているすべてのブローカーへ大きな負担となると予想される。これらのブローカーは、投資者が注文や口座管理が可能な、ウェブベースアプリ開発への転換が急務とされる。

release date 2017.06.08

ニュースコメント

規制当局だけでは管理しきれないバイナリーオプション

バイナリーオプションとは、現在価格から価格が高くなるか、または、安くなるか、2択で予測する投資方法で、投資経験の少ないトレーダーでも簡単に取引に参加が出来るとして、人気の高い投資方法の一つである。しかし、近年悪質なバイナリーオプション業者が増え、顧客資金の出金拒否や、取引ツール改ざんによる不正操作などより、詐欺被害が増加している。

各国の規制当局は、悪質なバイナリーオプション業者を撲滅すべく規制を強化しているが、悪質な業者を排除してもまた新たな業者が摘発され、まさにいたちごっこが続いている状態である。今回のiOSアプリ ガイドラインの変更により、iOSユーザーを取り巻くバイナリーオプション取引は減少していくことになるが、App Storeガイドラインよりも審査がゆるいとされるアンドロイドアプリやウェブベースでのアプリへの開発にシフトされていくと予想されている。引き続き、規制当局とバイナリーオプション業者との攻防は続いていくと見られている。


Date

作成日

2017.06.08

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからコインチェックに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについても解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からコインチェック(Coincheck)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.17 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル