作成日
:2017.05.25
2021.08.31 15:24
ビットコイン(BTC/USD)相場価格は、2017年3月以来、上昇率100%を記録した。ビットコインの勢いは、止まることなく、前日よりも更に11%上昇し、最高値2640ドルを更新した。
2017年3月初旬、ビットコインは、金1オンスの価格を初めて上回り、その後わずか3ヶ月足らずという短い期間で、100%上昇した。現在ビットコインは、金価格の2倍である1290ドル以上で取引されている。
現在のビットコインの時価総額は、Paypalの運営会社であるPayPal Holdings Inc.(本社:2211 North First Street San Jose California U.S)【以下、Paypalと称す】の時価総額の3分の2である430億ドルに達している。仮想通貨とブロックチェーン全体の時価総額では、Paypalの時価総額を遥かに上回る870億ドルとなっており、その内ビットコインが占める市場総額の割合は、50%以下である。
ここ数週間におけるビットコイン価格の急騰は、取引量の増加に起因しており、BTC/USDは、1日に20億ドルを超える取引が行われている。中でもアジア圏における取引量が最も多く、日本を始め、韓国、中国、インドなどで活発になっているようである。
ビットコイン所有者たちは、昨今のビットコインに対する異常なまでの盛り上がりの要因を以下の様に推測している。
ビットコイン価格急騰の1つ目の理由に、日本でビットコインにおける税制が改正されたことが挙げられる。日本では、2017年7月より、仮想通貨が消費税非課税の対象となることが決まった。2つ目の理由は、資産運用大手企業であるFidelity Investmentsが、ビットコインに関心を示していることである。最後に、今週23日、ニューヨークで開催されたConsensus 2017にて、56社の企業が、ビットコインにおけるハードウォークの実行に合意したことが発表された。
中国では、人民元の価値が今後下がることが懸念されている中、ビットコイン投資の加熱によって経済の低迷の改善が期待されているという。
release date 2017.05.25
作成日
:2017.05.25
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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