作成日
:2017.05.05
2021.08.31 15:24
5月5日時点での仮想通貨価格は、軒並み上昇を続けている。主要ブロックチェーン4社の時価総額は、各社総額10億ドルを超える勢いを見せている。
仮想通貨の価格急騰の要因としては、1日の仮想通貨エコシステム全体の取引額が、過去最大の22億ドルに達し、取引量の大幅な増加、多額の資金が流入していることが考えられる。また、直近で報じられている仮想通貨の最高値更新に関するニュースにより、新規の投資家が増えたことも大きく影響していると見られている。
主要4ブロックチェーンの状況を説明すると、ビットコインは前日の相場価格から7%増の1600ドルと最高値をさらに更新、時価総額は260億ドルに到達した。イーサリアム(Ethereum)は、前日の相場価格から16%増の100ドルを超え、最高値を更新し、時価総額は90億ドルに到達した。リップル(Ripple)は、前日の相場価格より40%増の0.09ドルと最高値を更新、時価総額は34億ドルに到達している。ライトコイン(Litecoin)は、前日の相場価格より20%増の25ドルと最高値を更新、時価総額は13億ドルに到達した。各社大きく伸張していることがわかる。
この他、世界中で取引されている700以上ものブロックチェーン資産のうち、大部分は著しく増加している。ブロックチェーン市場全体の時価総額は460億ドルに達し、最高額を記録している。昨今の仮想通貨の成長スピードの速さは、バブルを引き起こす恐れがある様に見えるものの、時価総額が580億ドルのPaypal(NASDAQ: PYPL)と比較すると、現在のブロックチェーン時価総額が行き過ぎた数字である、とは言いがたい。
ブロックチェーンの代表格であるビットコインに関しては 現在、仮想通貨の中で最も価値があり、今も尚、最高値を更新し続ける一方で、ビットコイン占有率は市場全体の57%まで減少しており、競合通貨の成長スピードが比較的早いペースで進んでいる。
release date 2017.05.05
作成日
:2017.05.05
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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