作成日
:2017.04.20
2021.08.31 15:24
4月14日、GCMFXを運用するGallant Capital Markets Ltd(本社:85 Broad St, New York, NY 10004, USA)【以下、Gallantと称す】は、自社のウェブサイトにて、財政の再編のため、連邦倒産法第11章の適用による破産保護手続きを申請したことを発表した。
GCMFXは、英国領バージン諸島金融サービス委員会(BVI FSC)によって認可・規制を受けているブローカーであり、3年前にWSM Invest Ltd(11matakana Valley Road Level 2, Rd 5, Warkworth 0985 NZ)によって合併されている。
Gallantは、自社のウェブサイト上に、破産申請の理由について以下のように説明している。
Gallant Capital Marketsは、今後財政の再構築のため、4月14日付けで、連邦倒産法第11章の適用による正式な破産保護手続きを申請しました。このような手段を選択したことは、大変残念ではありますが、お客様と弊社にとって最善な方法を考慮した結果となります。この度、破産申請を行うことになった原因は、取引先のカウンターパーティーにより流動性需要に応じるため、資金の回収が不可であることから生じています。破産手続きに踏み切ることは、決して容易なるものではありませんでしたが、弊社にて対応できるこ全てのことを検討した結果の最終手段となりました。弊社は、規制当局に通知し、裁判所の指示に従い顧客へ迅速かつ透明性を持って情報を提供できるよう最善の努力を致します。何卒ご理解、ご容赦のほどお願い申し上げます。
Important Update Regarding Gallant Capital Markets Ltd.
- GCMFX officialpage より翻訳
Gallantより発表された、破産申請手続きに至った理由に疑問が残る中、同時に注目されているのが、WSM Invest Ltdの株主であるジリ・クビセック氏の存在である。WSM Invest Ltdは、外国為替における自動売買ソフト関連のサービスを提供しており、前述のよう数年前にGCMFXを買収している。
チェコの報道によると、ジリ・クビセック氏は現在、詐欺とマネーロンダリングの容疑で警察の調査を受けているということである。証拠は不十分であるものの、警察は、WSM Invest Ltdが提供しているサービスが無限連鎖講であることを指摘している。これらの疑惑により、現在ジリ・クビセック氏の資産は、凍結されているということである。
Gallantがこれら一連の容疑に関与しているのか、今のところ不明ではあるものの、何らかの関わりがあると見られている。
release date 2017.04.20
作成日
:2017.04.20
最終更新
:2021.08.31
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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