作成日
:2025.03.19
2025.03.19 18:48
メタバース麻雀とは、オンライン麻雀の利便性とリアル麻雀の臨場感を組み合わせ、さらにトークン報酬システム「麻雀 to Earn」を導入したプロジェクトです。メタバースプラットフォーム「Rium」上で提供され、プレイするだけでトークンが獲得できる仕組みが話題になっています。
本記事では、メタバース麻雀の概要や特徴、「麻雀 to Earn」の仕組み、メタバース麻雀の始め方や稼ぎ方について解説します。また、FiNANCiEで発行された「雀トークン」や、新たに誕生した「中トークン」についても解説し、今後の展開の可能性にも触れていきます。
メタバース麻雀は、株式会社トランスリミットと株式会社Tokyo Otaku Modeが共同で展開しているプロジェクトです。
画像引用:メタバース麻雀プロジェクト
メタバース麻雀は、オンライン麻雀の利便性とリアル麻雀の臨場感を組み合わせ、誰もが簡単にメタバース上で麻雀を楽しむ機会を提供することを目的としています。
特筆すべき点は、Play to Earn(P2E)の概念を取り入れた「麻雀 to Earn」と呼ばれるゲームノミクス(ゲーム × トークンエコノミクス)を構築していることです。プレイヤーはメタバース麻雀を楽しむことで「雀ポイント」というポイントを獲得し、それに応じてFiNANCiEで発行された「雀トークン」が報酬として得られる仕組みとなっています。
画像引用:Rium
Riumは、株式会社トランスリミットが開発したメタバースプラットフォームです。「世界に響くサービスをつくる」という同社のビジョンのもと、2022年3月に開発が開始され、2年の開発期間を経て2024年3月に正式リリースされました。
このプラットフォーム上で提供される「メタバース麻雀」は、iOS、Android、Windows、Mac、PCブラウザなど様々なデバイスから利用可能で、音声チャットでリアルタイムな会話を楽しめるのが特徴です。これにより、まるでリアルな雀荘で打っているかのような自然な対局体験が実現できます。
画像引用:FiNANCiE
FiNANCiEは、トークン発行型クラウドファンディングサービスを提供するプラットフォームです。メタバース麻雀プロジェクトは、このFiNANCiEを通じて「雀トークン」を発行しています。
雀トークンは、FiNANCiEのマーケットで売買が可能なコミュニティトークンです。2024年3月21日に初期支援が行われ、約8,000万円の資金が集まりました。雀トークンの価格は一時110円を突破し、2025年3月17日時点では約94円となっており、時価総額は2億7,000万円を超えるまでに成長しています。
また、メタバース麻雀プロジェクトは、FiNANCiEのコミュニティの中でも人気が高く、2025年2月のアクティブコミュニティランキング1位を獲得しています。
X(旧Twitter)上では、メタバース麻雀に関する様々なユーザーの声が見られました。特に多かったのは、実際に受け取った報酬に関する声です。
多くのユーザーが月間報酬の金額を公開しており、「麻雀を楽しんでいるだけで約8,000円の報酬が得られた」「毎日麻雀を打つだけで約17,000円の収入になった」「月に約23,000円ほど稼げてお小遣いとして最高」といった投稿が見られました。また、雀トークンの価格が一時110円を超えたことにより、日本円換算の報酬額が増加したことを喜ぶ声もありました。
メタバース麻雀プロジェクトの開始から約1年が経過したことで、初期高額支援者のロックアップ期間が解除されることに言及するユーザーも見られました。「ロックアップ解除による売り圧上昇で、トークンが割安で手に入る可能性がある」との見方を示す投稿もありました。
さらに、報酬を多く得るためのコツについて言及するユーザーも存在し、「より多くの雀ポイント獲得のために、金ガチャを最大回数引けるように雀トークン7,000枚の保有を目指すべき」といった戦略的なアドバイスをするユーザーも見られました。
画像引用:Rium
「麻雀 to Earn」は、メタバース麻雀が展開するトークン報酬システムです。このシステムについて、以下の3点から解説します。
雀ポイントは、メタバース麻雀で貯められるゲーム内ポイントです。主な獲得方法は以下の通りです。
これらの雀ポイントは毎月集計され、全プレイヤーの合計ポイントに対する自身の保有ポイントの割合(シェア率)に応じて、毎月20,000枚の雀トークンが分配されます。
雀パスは、メタバース麻雀のグレード付き会員証です。FiNANCiEで雀トークンを保有することで雀パスが付与され、保有するトークン数に応じてグレードが上がります。グレードが高いほど、受け取れるトークンやガチャコインの枚数が増える仕組みになっています。
雀パスを適用するには、RiumとFiNANCiEのアカウントを連携させる必要があります。連携情報は毎週水曜日の正午に更新され、データは月曜日午前4時時点のものが適用されます。
雀ポイントの集計時には、以下のようなボーナスが加算されます。
これらのボーナスは毎月リセットされますが、継続的な活動によって雀ポイントを効率よく増やすことができます。特に、Xボーナスやつみたてボーナスは、コミュニティへの報告とセットで獲得出来るボーナスとなっており、より主体的にコミュニティに参加することを促しています。
メタバース麻雀で効率的にトークンを獲得するための方法について、以下の3点から考察・解説します。
最も基本的な稼ぎ方は、メタバース麻雀に毎日ログインして対局を行うことです。これだけで、1日あたり75雀ポイント(ログインボーナス25ポイント・麻雀プレイ50ポイント)を獲得できます。また、雀ロトに参加することで、運が良ければさらに最大300ポイントを獲得できる可能性もあります。
これを1ヶ月継続すると、最低でも2,250ポイントを貯めることができます。これに加えて、ガチャによるポイント獲得や各種ボーナスも考慮すると、雀ポイントの獲得量はさらに増加します。
リワードシステムを理解することで、より効率的に雀トークンを獲得できるようになります。メタバース麻雀では、毎月20,000枚の雀トークンが配布されますが、獲得できる量は以下の要素によって決まります。
シェア率 =
1ヶ月間で貯めた雀ポイント ÷ 全プレイヤーの合計雀ポイント(*1)
(*1)いずれもボーナスを含む。
自身のシェア率をベースとし、雀パスのグレードを上げたり、取引ボーナスを積極的に活用したりすることで、より多くの雀トークンを獲得できる可能性があります。
雀パスのグレードは保有トークン数によって決まり、グレードが高いほど月のリワード上限が増加します。また、雀トークンの購入によって取引ボーナスが適用され、リワード上限が拡大することもあります。
2025年1月1日からスタートした「スポンサー報酬プログラム」も、新たな稼ぎ方の一つです。メインラウンジにある「スポンサー卓」にて対人戦(4人戦)を行い、1位を獲得するとスポンサーから提供されるトークンを獲得できます。
2025年3月17日現在、「契トークン」と「罵トークン」の2種類のスポンサートークンが提供されています。
スポンサートークンの獲得条件は以下の通りです。
上記の条件を満たした上で、雀トークンの保有量が250トークン以上なら1スポンサーあたり月3トークンまで、500トークン以上なら1スポンサーあたり月30トークンまで受け取れます。
メタバース麻雀プロジェクトでは2025年3月17日現在、2つのトークンが発行されています。ここでは、以下の2点について解説します。
雀トークンは、メタバース麻雀プロジェクトの中核を成すコミュニティトークンです。
発行から1年間で価格は上昇し、2025年3月には1トークンあたり110円を突破することもありました。時価総額は2億7,000万円を超え、FiNANCiE内でも注目を集めています。
雀トークンの特徴として、保有枚数に応じた「雀パス」のグレードが付与されることが挙げられます。グレードが高いほど、毎月の雀トークン配布上限が大きくなり、ガチャコインの獲得数も増えるなどの特典があります。
2025年3月11日、メタバース麻雀プロジェクトから新たな「中トークン」(通称:チュンチュン)が発行されました。発行単価1円、総額200万円の発行で、運営が160万円分(80%)を購入し、残りの40万円分(20%)が一般購入枠となりました。
中トークンは、「NO ROADMAP / NO UTILITY / NO PROMISES」の思想を持つミームトークンとして位置づけられていますが、メタバース麻雀プロジェクトならではの以下のような特徴も備えています。
メタバース麻雀プロジェクトの今後の展開について、以下の2点から考察します。
中トークン(チュンチュン)は、麻雀牌の三元牌のうちの「中」をモチーフにしたトークンです。中トークンの発行に関する公式発表によると、将来的には残りの三元牌をモチーフにした「白トークン(ハクハク)」や「發トークン(ハツハツ)」などの兄弟トークンが登場する可能性が示唆されています。
これらのトークンが実際に発行された場合、それぞれが独自の特性や用途を持ちながらも、メタバース麻雀のエコシステム内で連携して機能することが予想されます。中トークンを保有していると、これらの兄弟トークン発行時に何らかの特典が得られる可能性もあるとされています。
メタバース麻雀プロジェクトのトークンエコノミーは、ユーザーの継続的な参加を促す仕組みを備えています。毎月20,000枚の雀トークン(2025年3月17日時点で約190万円相当)が固定のリワードとして配布され、このリワードを獲得するためのユーザーの活動が活発化しています。
また、「スポンサー報酬プログラム」のような新たな取り組みによって、雀トークン以外のトークンも麻雀ゲームを通じて獲得できるようになっています。これにより、様々なトークンコミュニティのユーザーがメタバース麻雀に参加する動機が生まれ、さらにユーザー基盤が拡大する可能性があります。
それに加えて、トークン保有者に対する様々なボーナス制度(CTHボーナス、つみたてボーナスなど)によって、長期的なトークン保有が促進されています。これは、急激な価格変動を抑制し、持続可能なトークンエコノミーの形成に寄与していると考えられます。
メタバース麻雀を始めるための手順は以下の通りです。
2025年3月17日現在、メタバース麻雀に参加するには雀トークンを1枚以上保有していることが条件となっています。ただし、「麻雀 to Earn」のリワードをより多く受け取るためには、雀パスのグレードを上げるために100枚以上の雀トークン保有が推奨されます。
メタバース麻雀は、「麻雀 to Earn」の仕組みによってトークンを獲得できるプロジェクトです。
毎月のリワード配布、スポンサー報酬プログラム、各種ボーナスなど様々な報酬システムにより、継続的なユーザー参加が促進されています。また、今後は新たなトークン発行の可能性も示唆されており、メタバース麻雀を中心とした経済圏がさらに拡大していく可能性もあります。
麻雀が好きな方は、Web3時代の新しいエンターテインメントとして、メタバース麻雀を楽しみながらトークンを受け取る体験をしてみるとよいかもしれません。
作成日
:2025.03.19
最終更新
:2025.03.19
フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。
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