作成日
:2025.03.04
2025.03.04 14:13
初めてスマホでMT4口座にログインして、チャート画面をカスタマイズしようとしたところ、どこでローソク足の色や太さを変えれば良いのかわからず、思うように設定できなかったという人も多いのではないでしょうか。
スマホ版の魅力は、シンプルな操作で使用できる点です。しかし、初心者にはどこを押すとどのような設定ができるかわかりにくい場合もあります。スマホ版MT4を取引スタイルに合わせてカスタマイズすると、よりアプリが使いやすくなります。
そこで本記事ではスマホ版MT4のカスタマイズの方法や、おすすめの設定を説明します。
スマホ版のMT4では設定を変更することで、表示内容をカスタマイズできます。
初期設定ではチャート画面が見づらいと感じる方は、余計な設定を削除したり色を変更したりするカスタマイズを検討してみると良いでしょう。いくつかカスタマイズの具体例を紹介していきます。
例えば、チャートにグリッド線を表示すると見にくくなってしまう場合があります。
そのようなケースではグリッド線を消して、シンプルな見た目への変更も可能です。余計な情報を削除することで、トレードに必要な情報へ集中しやすくなります。
次にローソク足の色を変更したパターンを見てみましょう。ローソク足の色はもともと陽線が黒、陰線が白ですが、黄色と青の表示にも変更可能です。
チャートの背景が黒色で、ローソク足が見にくいと感じる場合は明るい色に変更できます。
その他、背景自体を白に変えることも可能です。
背景を白色、ローソク足をオレンジ色と紺色に変更し、よりローソク足を強調して見やすくするカスタマイズもおすすめです。
特に外出先でトレードする機会が多い方は逆光でスマホが見辛くなる場合もあるため、見やすい設定へカスタマイズを済ませておくと見間違いによる判断ミスを未然に防げるでしょう。
もちろん、背景色とローソク足の色彩を変更するだけではなく、PC版と同様にインディケータや水平線も追加できます。
MT4ではスマホ版でもチャートを見やすくしたり、テクニカル分析用のツールを描画したりできます。初期設定画面よりも利用しやすいトレード環境を構築できるので、取引前に設定を済ませておきましょう。
デフォルトの状態では、チャート画面が見にくいと感じている方も多いのではないでしょうか。そこで、スマホ版MT4を初めて起動した画面からインディケータや水平線を追加して、画面を見やすくカスタマイズする設定手順を紹介します。
チャート背景色が暗く、ローソク足がわかりにくいと感じる方におすすめの設定がチャートの背景色変更です。背景色を変えると画面の広い範囲に反映されるため、適切に設定することでアプリの視認性が向上します。
一例として、チャートの背景色を黒から白に変更する手順を説明しましょう。まずは、チャート画面を長押しして「設定」をタップします。
一番下にある「カラー」をタップします。
スキームにある「Green on Black」をタップしましょう。チャート画面に戻ると、チャートの背景とローソク足の色も変わっています。
チャートの背景色を変更する詳細な方法については、以下の記事をご覧ください。
初期設定で表示されている、グリッド線を消す方法を解説します。インディケータを多用する際に、スッキリとした見た目へと変更したい方におすすめの設定です。
チャート画面の視認性が悪くなると、情報を読み間違えたり注文を誤ったりするなど取引に悪影響が及ぶ可能性があります。MT4を利用する際には、できるだけ不必要な情報を省いた表示設定を検討してみると良いでしょう。
チャート上で長押すると表示される「設定」をタップして、「カラー」を選択します。カラーの設定項目が表示されるので「グリッド」をタップします。
最も右下にある白色の箇所をタップすると、上に表示されているカラーも白色に変わります。カラーが変更できていることを確認したら、右上の「保存」を押しましょう。
グリッドをグレーからチャートの背景と同じ色にすることで、グリッド線が見えなくなりました。
スマホ版のMT4にはグリッド線を消すボタンはありません。グリッド線を消す場合は、背景と同じ色に設定を変更すれば、消えたように見えます。今回は背景が白のためグリッドも白色を選びましたが、背景が黒色であればグリッドは黒色に変更します。
トレードの際に最も注目する、ローソク足の色の変更方法を解説します。特に陰線は初期設定では背景色と同化して分かりにくいため、より強調した表示へとカスタマイズしたい方におすすめです。
チャート上で長押しした後に「設定」をタップして、一番下にある「カラー」を押します。ローソク足の色に関連する箇所を一つずつタップして色を変更していきます。
今回は以下のようにローソク足の色を変更してみましょう。
箇所 | 内容 |
---|---|
上昇バー | 黒色からオレンジ色に変更 |
下降バー | 黒色から紺色に変更 |
上昇ローソク | 白色からオレンジ色に変更 |
下降ローソク | 黒色から紺色に変更 |
項目ごとに変更したい色を選択し、「保存」をタップしましょう。すべての色を変更すると、ローソク足の色が変わります。
チャートにインディケータを追加する方法とパラメータ、色、スタイルの変更方法を説明します。インディケータを多用する方はチャート画面が見辛くなりやすいので、色彩をカスタマイズしておくとより見やすいチャート画面になるでしょう。
まずは上部にある「インディケータボタン」をタップすると表示されるインディケータ画面で、「メインウィンドウ」を選択します。
インディケータの一覧が表示されるので、追加したい指標をタップします。今回はBolinger Bandsを追加しましょう。
パラメータが表示されますので、色やスタイルを変えたい場合は「スタイル」で変更します。
設定が完了すると、色が変更されたインディケータがチャートに表示されます。
チャートにライン(水平線)を描いたり、色や太さを変更する手順を説明します。最高値・最安値に注目しているケースや、重要視するトレンドラインを目立たせたいシチュエーションで活躍するカスタマイズです。
上部にある「オブジェクトボタン」をタップすると表示される画面で、「オブジェクト追加」をタップすると、オブジェクトの一覧が表示されます。
今回は一例として、水平線(横棒)を選択します。
チャートをタップすると水平線が表示されます。色や幅を変更したい場合は、水平線の上で長押しタップして「設定」を押しましょう。
一番下にある「スタイル」で、色やラインの幅を設定できます。
水平線の色を赤色から紫色、初期設定の幅から一番太い幅に変更しました。
スマホ版MT4では以上の手順を踏むことで、チャートの見た目や表示するインディケータとオブジェクトを変更できます。複数表示する際に、より目立たせたいオブジェクトは色や線の太さを変更すると画面が見やすくなるでしょう。
参照:水平線を表示する方法
スマホでMT4を使うなら、ぜひ済ませておきたいおすすめの設定を紹介していきます。
「チャート分析をメインにする場合」と「取引で本格的に活用する場合」の2パターンを紹介していくので、カスタマイズの参考にしてみてください。
スマホ版MT4を使ってチャート分析をメインにする場合、チャートを見やすくしたり分析をしやすくしたりするための設定を検討してみると良いでしょう。理由としては、PCよりもスマホは画面が小さいため、情報を整理しないと視認性が悪くなるためです。
一例として、見やすさを向上させる方法と、詳細分析をスムーズにできる設定について紹介していきます。
スマホ版MT4では、画面のほぼ一杯までチャートが追加されているため、現在の価格が見にくいという問題があります。
初期設定の状態で使用する場合、エントリーのタイミングをうかがっている場面で、情報の読み取りミスを引き起こすかもしれません。そのようなケースでは右端に余白を空けることで、最新の価格を見やすくすることが可能です。
チャートを長押すると右端に破線が表示されますので、左にスライドさせると右側に余白ができます。
再度チャートをタップすると現在のローソク足と最新価格の間の余白が大きくなるため、両方の情報が見やすくなりました。
この機能は、特に一目均衡表を表示する際に活躍します。
通常の仕様では、一目均衡表の雲は途中までしか表示されません。しかし、余白を広げることで、雲の右端まで確認できるようになります。
雲全体を確認できるので、先の値動きを分析しやすくなるでしょう。
ローソク足やインディケータ、水平線などが描画されている箇所の日付や時間、価格について確認する際に毎回画面をズームして細かい文字を読み取るのは、面倒だと感じている方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、データウィンドウをオンにすることで、詳細なデータを確認しやすくなります。
まずは、チャートを長押しして「設定」を押してください。
次に「データウィンドウ」のトグルをオンに変更します。
上部にある「クロスヘア」をタップした後に、情報を確認したい箇所にクロスヘアを移動させると、時間や価格、インディケータの値などが表示されます。
クロスヘアを活用すればいちいち画面を拡大しなくても、各種数値を確認できて便利です。
スマホ版MT4を取引用として本格的に活用する場合、トレードしやすい環境を整えられる設定への変更をおすすめします。理由としては、相場の変動に即座に対応するのが難しかったり、誤操作が発生したりする恐れがあるためです。
そこで、スマホ版MT4でトレードしやすい環境を構築するための設定例も、順を追って紹介していきます。
よく取引する銘柄がある場合は、気配値画面の上に移動することで価格を確認しやすくなります。特定の銘柄を中心にトレードする初心者の方ほど、おすすめしたいカスタマイズです。
まずは気配値画面の左上にあるボタンを押しましょう。
上側に表示させたい銘柄の右端にある三本線をタップしたまま、上へスライドさせて指を離します。
左上のボタンを再度押してください。
GBPUSD(ポンドドル)が気配値画面の一番上に表示されました。
気配値画面にはシンプルモードと詳細モードの2種類があります。シンプルモードは買い気配と売り気配の情報のみ、詳細モードは安値や高値、スプレッド、現在の時間も確認できます。
チャートを見て注文をする場合は、チャート上にASKラインを表示しましょう。初期設定状態のスマホ版MT4では、BIDラインしか表示されていません。ASKラインを表示させると、視覚的にスプレッドの幅を確認しやすくなります。
新規買い注文時の価格や売りポジションの決済時の価格を確認して、注文に移行できるのもASKラインを追加する利点です。
ASKラインを表示する場合は、チャートを長押しして「設定」をタップして、設定画面の「アスク価格ライン」のトグルをオンにします。
チャートにASKライン(赤色のライン)が表示されます。
PC版のMT4はスマホ版では設定できない項目があるので、さらにトレードがしやすくなります。MT4で本格的にチャート分析をしたい人は、スマホ版だけでなくPC版の利用も検討してみると良いでしょう。
スマホ版MT4はチャート画面を2枚以上並べることができません。一方で、PC版ならチャートを複数枚並べて表示できます。
チャートを複数枚並べることで、長期足と短期足を見てエントリーするべきかを判断したり、複数の通貨ペアを見てエントリーのチャンスを見逃さないようにしたりできます。
参照:チャートを整列する方法
ローソク足やチャートの色を変更して見やすくしたい場合は、PC版MT4をおすすめします。スマホ版では数種類の色しか選べませんが、PC版では豊富な選択肢から色を選べるだけでなく、明るさの設定も可能です。
売買判断をしやすくするためにチャートの見た目を変えたい場合は、PC版を使った分析を推奨いたします。
PC版ではチャート上から右クリックをしたり、保有ポジションをドラッグしたりして指値や逆指値注文を出せます。チャートを見ながら価格の設定ができるため、発注ミスのリスクも減らせるでしょう。
頻繁にエントリーと決済を繰り返すトレードスタイルの方であれば、活用できる場面が多い機能と言えます。チャートと注文ボタンを切り替える手間を、面倒に感じている人にはPC版もおすすめです。
PC版ではカスタムインディケータをダウンロードして、チャートに配置できるのも魅力の1つです。例えば、特定の条件下で取引サインを出したり、チャート上へ自由に線画したりするインディケータがあります。
移動平均線やボリンジャーバンドといった一般的なインディケータ以外のものを使いたい場合はPC版をおすすめします。
PC版のMT4では、豊富なカスタムインディケータを利用できます。しかし、スマホ版MT4では残念ながら、カスタムインディケータを導入できないため注意が必要です。
スマホアプリ版MT4はPC版とはボタンの位置やレイアウトが異なるため、最初は戸惑うかもしれません。ただし、操作はシンプルな機能に絞られているため、一度使い方を覚えればすぐに慣れることができます。
画像だけでなく動画で詳しく操作手順を知りたい場合や、ほかの設定方法を知りたい場合はMyforexのご利用ガイドをご参照ください。ご利用ガイドのトップページでは、スマホ版MT4のあらゆる機能をご案内していますので、操作方法を簡単に理解できるようになります。
作成日
:2025.03.04
最終更新
:2025.03.04
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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