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Runesとは?ビットコイン上の新たなトークン規格の仕組みや買い方を解説

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New update 2024.05.10 17:39
Runesとは?ビットコイン上の新たなトークン規格の仕組みや買い方を解説

update 2024.05.10 17:39

Runesは、ビットコインネットワーク上の新しいトークン規格です。同じくビットコイン上のトークン規格として話題となったBRC-20を改善しており、独自の仮想通貨(暗号資産)を発行できることで注目を集めています。

当記事では、Runesの仕組みやBRC-20との違い、Runesで作られた仮想通貨の買い方などを解説します。

Runesとは

Runesは、ビットコイン上で独自の仮想通貨(暗号資産)を発行できるプロトコルです。2024年4月20日、ビットコインの4回目の半減期にあわせてローンチされました。

Runesは仮想通貨業界で注目を集めており、ローンチから1週目で2,129BTC(約210億円)以上の取引手数料を生み出しています。

point ビットコインの半減期とは

ビットコインの半減期とは、ビットコインのブロック報酬が半分に減少するイベントを指します。半減期はおよそ4年ごとに発生し、ビットコインの新規供給量が減少することでビットコインの希少性が高まる効果があります。

Ordinalsと開発者が同じ

Runesは、ビットコイン上のプロトコルであるOrdinals(オーディナルズ)の開発者、Casey Rodarmor氏が提案・開発しています。

Ordinalsは、テキストや画像などのデータをビットコインの最小単位(1億分の1BTC)であるSatoshiに付与するプロトコルです。Ordinalsにより、ビットコインNFT(Ordinals NFT)やBRC-20トークンが実現しています。

Ordinalsのイメージ
point ビットコインNFTとは

ビットコインNFTは、ビットコインブロックチェーン上で発行されるNFTです。正式には「デジタルアーティファクト」と呼ばれます。主流となっているイーサリアムのNFTと同じく、マーケットプレイスで取引可能です。

BRC-20の課題を克服

BRC-20は、ビットコインネットワーク上に余剰のジャンクUTXO(Unspent Transaction Output:未使用トランザクションアウトプット)を増やしてしまうという特徴があります。UTXOとは、ユーザーの未使用のビットコイン残高を指します。

過剰なジャンクUTXOが生成されることで、ネットワークを詰まらせてしまい、ユーザー体験の低下につながるとされています。

一方、RunesはジャンクUTXOの生成を回避する仕組みを採用しています。そのため、BRC-20と比較すると、ビットコインネットワークのパフォーマンスに悪影響を及ぼしにくいと考えられます。

ライトニングネットワークとの互換性

Runesはライトニングネットワークとの互換性を持っています。ライトニングネットワークを使用することで、ビットコインネットワークにおける遅延や高い手数料を避けることができます。

point ライトニングネットワークとは

ライトニングネットワークは、ビットコインブロックチェーンの負荷を軽減し、取引速度や手数料の問題を解決するために開発された技術です。具体的には、ブロックチェーンの外部(オフチェーン)で取引を行い、その後の取引結果をブロックチェーンに記録する仕組みとなっています。ビットコインをレイヤー1とすると、ライトニングネットワークはレイヤー2に位置付けられます。

Runesの将来性

Runesの将来性について、以下の4つの視点から考察します。

  • 独自のエコシステムの形成
  • ネットワークのユーティリティ拡大
  • マイナーの収入増加
  • 高度なセキュリティ

独自のエコシステムの形成

Runesが誕生したことで、Runesを中心とした独自のエコシステムが形成される可能性があります。具体的には、以下のような種類のプロジェクトがエコシステムに参加すると考えられます。

  • マーケットプレイス
  • ローンチパッド
  • レンディングプラットフォーム
  • ウォレット
point ローンチパッドとは

ローンチパッドとは、仮想通貨(暗号資産)プロジェクトが資金を集める仕組みであり、新規発行の仮想通貨を広く流通させる手段でもあります。投資家にとっては、新規上場トークンを割安で買える機会となります。

point 仮想通貨レンディングとは

仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。

今後、Runesにさらなる注目が集まれば、エコシステムが大きく拡大する可能性があるかもしれません。

ネットワークのユーティリティ拡大

Runesはビットコイン上でのトークン発行を可能にするだけでなく、様々な機能を持ったインフラの誕生につながる可能性があります。

これにより、ビットコインネットワーク自体のユーティリティも拡大することが期待されています。

マイナーの収入増加

2024年4月20日、ビットコインは4回目の半減期を迎えたことで、マイナーのブロック報酬が6.25BTCから3.125BTCに半減しました。これは、マイナーが受け取れる報酬が半分になったことを意味しています。

一方、マイナーが受け取る報酬には、ブロック報酬以外にトランザクション手数料があります。トランザクション手数料は、処理しなければいけない取引件数が多いほど増加します。

Runesの登場後、ビットコイン上の取引件数は増加し、マイナーが受け取るトランザクション手数料も高騰しました。Runesの取引が引き続き活発であればあるほど、マイナーの収入増加につながると見込まれています。

高度なセキュリティ

Runesは、より安全で信頼性が高いトークン発行プラットフォームを提供します。

UTXOをデータストレージに使用することでビットコインブロックチェーンのセキュリティモデルを継承し、セキュリティホール(脆弱性)のリスクを軽減するとされています。

Runesの課題

Runesの今後の課題について、以下の2つの視点から考察します。

  • ミームコインが中心
  • BRC-20との競合関係

ミームコインが中心

Runesはリリースから日が浅いこともあり、今後どのようなトークン、および使い道が生まれるかはまだわからない部分もあります。

リリースから約1週間が経過した2024年4月29日の時点では、取引されているトークンのほとんどがミームコインであり、それらの将来的な価値は不透明です。

point ミームコインとは

ミームコインはインターネットミーム(主にSNSで流行したネタなど)を元にしており、ジョークや遊びとして作られた仮想通貨全般を指します。

「ミームコインだとしても、将来性があるトークンが誕生する」「ミームコイン以外のメジャーな使い道が生まれる」というように、今後の方向性次第でRunesの価値は大きく左右されるかもしれません。

BRC-20との競合関係

RunesはBRC-20を改善したトークン規格であるものの、BRC-20と競合関係にあると考えられます。後発のRunesが、BRC-20の価値を上回れるかどうかは、今後注目すべきポイントだといえるかもしれません。

Runesで作られたトークンの買い方

Runesプロトコルで作成されたトークンの買い方を解説します。今回は、NFTマーケットプレイスのMagic Eden(マジックエデン)での買い方を例に紹介します。

Magic Edenでの買い方

手順1

以下のリンクをクリックし、Magic Edenの公式ページにアクセスします。

手順2

画面右上の「Connect Wallet」をクリックします。

Magic Edenのトップページ
Magic Edenのトップページ

手順3

接続するウォレットを選択します。今回は例として「Magic Eden」ウォレットを選択します。

Magic Edenのウォレット選択画面

手順4

ウォレットを接続できたら、画面左上の「Runes」をクリックします。

Magic Edenのウォレット接続後のトップページ
Magic Edenのウォレット接続後のトップページ

手順5

取り扱いされているトークンが表示されるので、購入したい銘柄をクリックします。

Runesの銘柄選択画面
Runesの銘柄選択画面

手順6

売買画面に移動したら、画面左上のタブが「Buy」になっていることを確認します。その後、下にあるスライドバーを右にスライドさせるか、売りに出ているトークンのロットサイズから希望のものを選択します。

myf24050801_img06

手順7

購入数量を選択できたら、画面右側に必要な購入コストが表示されます。内容に問題なければ、「Buy ◯ Runes」と書かれたボタンをクリックします。

購入数量入力後の画面

画像引用:Magic Eden

手順8

トランザクションが完了すると、以下のような画面が表示され、ウォレットに購入したトークンが反映されます。

購入完了後の画面

画像引用:Magic Eden

ユースケースの拡大につながるか

Ordinalsがリリースされて以降、ビットコインのユースケースは徐々に拡大しています。Runesもその一端を担う技術として、新しい使い道が模索される可能性はありそうです。

MagicEdenなどのプラットフォームでも取り扱いがあるため、これまでビットコインに触れてこなかったユーザーの巻き込みも期待できるかもしれません。


Date

作成日

2024.05.10

Update

最終更新

2024.05.10

タモ | tamo

Web3ライター

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タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
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