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クリプトニンジャNFTが没収された?かねりん氏・イケハヤ氏の発言に注目集まる

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update 2024.05.14 17:34
クリプトニンジャNFTが没収された?かねりん氏・イケハヤ氏の発言に注目集まる

update 2024.05.14 17:34

2024年5月7日、日本国内で人気を誇るCryptoNinja NFTのホルダーであるかねりん氏が、「保有していたはずのCryptoNinja NFTが消えている」とX(旧Twitter)に投稿したことが話題になっています。

CryptoNinja NFTは、日本最大級のNFTコミュニティの1つであるNinjaDAOから生まれたNFTコレクションです。かねりん氏の投稿に対してNinjaDAOファウンダーのイケハヤ氏もXで返答しており、界隈では意見が飛び交っています。

当記事では、今回のCryptoNinja NFTに関する騒動の概要や経緯、SNS上での反応などについて解説します。

「NFTが消えた」と主張

2024年5月7日、Crypto researcherのかねりん氏がX(旧Twitter)にて、「保有していたはずのCryptoNinja NFTが消えている」という旨の投稿をしました。かねりん氏が保有していたのは、国産NFTコレクションの一作品である「CryptoNinja #008 凪紗」です。

CryptoNinjaは、2023年12月に新しいコントラクトへの移行を行いました。NFTプロジェクトは機能改善やセキュリティ強化のために、NFTを管理しているコントラクトを新しいものに移行することがあります。

新コントラクトに移行する際は、旧コントラクトで管理されているNFTと同一作品の新しいNFTが生成されます。そして、新しく生成されたNFTは、旧コントラクトで管理されているNFTの保有者に対して、同一の作品が送付されるのが一般的です。

つまり、旧コントラクトの「CryptoNinja #008 凪紗」を保有しているかねりん氏に対しては、新コントラクトの「CryptoNinja 凪紗」(コントラクト移行に伴いナンバリングは廃止)が付与されるはずでした。

しかし、新コントラクトのNFTが送付されていないことがかねりん氏の投稿で明らかになり、NFT界隈で議論が起こっています。

かねりん氏・イケハヤ氏の投稿内容

事の発端となった2024年5月7日のかねりん氏の投稿に対して、CryptoNinja NFT、およびそのコミュニティであるNinjaDAOのファウンダー・イケハヤ氏もSNSで回答しています。

ここで、かねりん氏とイケハヤ氏の主張内容について、以下のように時系列に沿って確認します。

  • かねりん氏が「NFTが消えた」と主張
  • かねりん氏に対するイケハヤ氏の反応
  • かねりん氏が業界に提言を
  • Web3.0の「分散性」に関するイケハヤ氏の見解

かねりん氏が「NFTが消えた」と主張

かねりん氏の投稿によると、自身のハードウェアウォレットに保管していた「CryptoNinja #008 凪紗」が知らぬ間に消えていたとのことです。

かねりん氏はCryptoNinja運営からBANされており、自身では状況を確認できないが、「CryptoNinja #008 凪紗」は自身が名付け親となったNFTでもあることから、なくなってしまったのは非常に悲しいとも述べています。

なお、この件についてかねりん氏自身は何も了承していないとのことです。

かねりん氏に対するイケハヤ氏の反応

上記のかねりん氏の投稿に対して、イケハヤ氏は「(新しいコントラクトのNFTを付与していない)理由も含めて、コントラクト移行時にかねりん氏に連絡をしている」と述べています。

また、旧コントラクトのNFTはなくなってはいないこと、そしてかねりん氏に対しては返金をした上でNFTを回収したとも述べています。

以上が、今回の出来事に関するかねりん氏・イケハヤ氏双方の最初の主張です。一連のやりとりを受けて、仮想通貨(暗号資産)・NFT界隈では様々な意見が飛び交いました。

かねりん氏が業界に提言を

界隈からの反応を受けてかねりん氏が再度、X(旧Twitter)上で以下のように投稿しています。

かねりん氏の投稿の要点をまとめると、以下のようになります。

  • 「CryptoNinja #008 凪紗」の没収について、自身は了承していない
  • 没収に関する運営からの通達は一度きりであり、自身は通達には応答していない
  • NinjaDAOが中央集権的な運営だとしても、強制没収はおかしいのではないか

上記のかねりん氏の投稿を受けて、界隈からは「NinjaDAOの中央集権的な運営」について批判の声が見られます。「Web3.0は分散型の仕組みであり、運営から強制されず、もっと自由に振る舞うことができるべきだ」という主張が、特に目立っているようです。

Web3.0の「分散性」に関するイケハヤ氏の見解

X上でのこのような声を受けて、イケハヤ氏は以下のように投稿しています。

イケハヤ氏の投稿の要点をまとめると、以下のようになります。

  • Web3.0の「分散性」が当てはまるのは、あくまでイーサリアムなどの「プロトコルレイヤー」である
  • プロトコルの上に構築される個々のアプリやサービスまでが「分散的」に運営される必要はない
  • 「CryptoNinja」はプロトコルではなく、プロトコル上の「1つのWeb3.0プロジェクト」であるため中央集権的な運営をしている(Move to Earnの「STEPN」が中央集権的に運営されているのと何ら変わりはない、とも言及)

このようにX上でのイケハヤ氏の投稿は、かねりん氏への直接的な返答ではなく、一連の騒動を受けて界隈からわき起こった「Web3.0=分散的であるべき」という主張に応えるものとなっています。

次に、両者の投稿に対して界隈からどのような声があがっているか確認しましょう。

仮想通貨・NFT界隈の反応

今回の出来事に対しては、仮想通貨(暗号資産)、NFT界隈でも様々な反応が見られます。

没収は「NFTの根本的価値を毀損しかねない」

CryptoNinja運営の対応が不当だと主張する人の多くは、NFTによる「真贋証明」や「個人の所有権の証明」などの概念が崩壊することを危惧しているようです。

これまでNFTは、「デジタルデータであるにもかかわらず、本物か否かが証明できる」「本物を所有しているのが自分であることを証明できる」という技術的な側面が注目されてきました。

今回の出来事は、旧コントラクトにおける「本物」を持っていたはずのかねりん氏に対して、CryptoNinja運営は新コントラクトの「本物」を付与せず、さらに運営側は「新コントラクトの作品を本物とみなす」という主張をしていることになります。

かねりん氏側から見れば「本物だと思って所有していたNFTが、コントラクト移行によって(運営が認める)本物ではなくなってしまった」ことになります。

この状況を受けて、「中央集権的過ぎる」「NFTの技術的な価値自体を毀損してしまうのではないか」「何をもってNFTを本物だと証明すればよいのか」といった懸念の声があがっています。

CNPを崩壊させかけた過去

一方、CryptoNinja運営の対応は妥当だと主張する人は、CryptoNinjaとその関連プロジェクトの開発における方向性、および過去にかねりん氏がその方向性に背く行為をしたことについて触れています。

CryptoNinjaや、CNP(CryptoNinja Partners)などの関連プロジェクトは、プロジェクトを真に応援する気持ちがあるユーザーを重要視しています。NFTコレクションを新たにローンチする場合においても、個人の利益のためにすぐ売り抜けるようなユーザーではなく、長期保有をしながらプロジェクトを応援してくれそうなユーザーに優先的にNFTのアローリスト(NFTの優先購入権)を渡しています。

このような方針があるにもかかわらず、過去にかねりん氏はCNPを初期段階で安く大量にミントし、価格が上昇してから一斉に売却するという行為を行っています。大量売却は少なくとも2度行われており、その度にCNPのフロア価格は下落しました。

この状況を受けて、「プロジェクト(CNP)の破壊につながる悪質行為をした人物からCryptoNinjaを回収するのはやむを得ない」「最初の大量売却後に運営から注意を受けたにもかかわらず、二度目の売却を行っているので対応は妥当」「大株主が大量に保有株を売却するようなもの」といった声があがっています。

NFTの「所有」は今後も争点に

NFTは発展途上の技術であるため、現時点では想像もつかない活用法や問題点が今後も現れてくるでしょう。また、NFTについては法的解釈も十分に進んでいないため、判例に頼らずに都度問題を解決していくことが引き続き求められます。

その中で、CryptoNinjaのコントラクト移行に伴うNFT保有者の移転に関する問題は、「NFTの真贋性や所有証明などの技術的観点」および「NFTを活用したコミュニティやビジネスの創出」の両面から議論されるべきテーマだと言えるでしょう。


Date

作成日

2024.05.09

Update

最終更新

2024.05.14

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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