作成日
:2023.09.21
2023.09.30 01:02
Alpha(アルファ)は、New Bitcoin Cityが手掛ける新しいSocialFiアプリです。ビットコイン(BTC)版friend.techと呼ばれており、日本国内でも話題となっています。
Alphaでは、ユーザー自身が、自分の限定コンテンツや自分とプライベートチャットできる権利を販売できます。この権利を鍵と呼び、マーケットプレイスで売買できます。
当記事では、Alphaの概要を紹介した上で、X上での評判やfriend.techとの違い、始め方、将来性などを解説します。
画像引用:New Bitcoin City公式X
Alphaは、ビットコイン(BTC)版のfriend.techと自称するアプリです。2023年9月16日に、正式リリースが発表されました。
friend.techは、Baseブロックチェーン上に構築されたSocialFiアプリです。インフルエンサーは、シェア(Share)と呼ばれる独自のソーシャルトークンを発行し、販売できます。
そして、シェア(Share)を保有するユーザーは、対象のインフルエンサーとプライベートなメッセージを交換できます。
SocialFiは、SNSなどのSocialと金融のFinanceを組み合わせた言葉です。はっきりとした定義はありませんが、一般的に仮想通貨などを報酬システムに組み込んだSNSなどを指します。
Alphaは、friend.techと同様のサービスを提供しています。
AlphaはTrustless Computer上に構築されるDApp(分散型アプリ)で、Trustless Computerは「ビットコインのレイヤー2」をコンセプトとするブロックチェーンです。
多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。
本来、ビットコインはスマートコントラクトに対応しておらず、DAppプラットフォームとして利用できません。しかし、Trustless Computerを活用すると、ビットコインを基礎としたDApp開発が可能になります。
画像引用:Alpha
Alphaは、friend.techと同様のサービスを提供しています。インフルエンサーは、プラットフォーム上で鍵を発行して、販売できます。この鍵は、マーケットプレイスで売買可能です。
そして、鍵の保有者は、対象となるインフルエンサーの限定コンテンツやプライベートチャットへのアクセスが可能です。
また、マーケットプレイスでの取引には、Trustless ComputerのネイティブトークンTCが用いられます。
画像引用:Alpha
Alphaはアプリの利用時間に応じてポイントを付与しており、1日で最大10ポイントをもらえます。ポイントに関する詳細は不明ですが、将来的にエコシステム内で利用できる見通しです。
Alphaは、正式リリースから早々に、日本国内でも話題となっています。招待機能が実装されているのもあり、X上ではAlphaに関する投稿が拡散されています。
Alphaをおすすめする声や感想、システムや始め方などの解説が数多く投稿されています。
AlphaはiOSとAndroidに対応しており、スマホがあれば誰でも使えます。Alphaの始め方は、以下の通りです。
以上のプロセスで準備完了です。これで、特定のインフルエンサーの鍵を売買したり、自身の鍵を発行したりできます。
Alphaは、friend.techとほぼ同じサービスを提供しています。公式サイトによると、主な違いとして以下の点が挙げられます。
friend.techがBaseブロックチェーンを活用する一方、Alphaはビットコインブロックチェーンを基礎としています。
friend.techが活用するBaseブロックチェーンは、米大手取引所コインベースが開発するブロックチェーンです。コインベースは、中立的な立ち位置をとっていますが、公平性が確約されているわけではありません。
その反面、Alphaが利用するTrustless Computerは、より分散型の運営で、トラストレスな仕組みになっています。
friend.techと比較して、AlphaのUX(ユーザーエクスペリエンス)は、より最適化されています。
Alphaは新しいサービスで実力は未知数です。現時点で将来性にプラスに働く要因としては、以下が挙げられます。
画像引用:New Bitcoin City公式X
Alphaは、New Bitcoin City構想の一部として立ち上げられました。
New Bitcoin Cityとは、Trustless Computerを中心に、ビットコインのユースケースを模索する試みです。当記事執筆時点(2023年9月19日)では、DeFi(分散型金融)やAI(人工知能)、アートなどの分野での取り組みが実施されています。
New Bitcoin City構想が上手くいけば、Alphaの将来性が高まる可能性があります。
Alphaは、ビットコインのキラーアプリになり得ると期待されています。
各方面でビットコインブロックチェーンを活用する試みが続けられていますが、有力なDAppは登場していません。Alphaは、キラーアプリとして流行してビットコイン経済圏を取り込む可能性があります。
画像引用:DefiLlama
friend.techのTVLは右肩上がりに推移しており、3,600万ドル以上を記録しています。
TVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。
Alphaはfriend.techと同様のサービスであり、同等のポテンシャルを持っている可能性があります。
Alphaは、ビットコイン版のfriend.techとして登場しました。上手くいけば、本家のfriend.techを超えるかもしれません。日本国内でも人気となっており、試してみるのも良いかもしれません。
作成日
:2023.09.21
最終更新
:2023.09.30
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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