作成日
:2023.05.12
2024.06.29 10:37
仮想通貨(暗号資産)AZEROは、ステーキングが可能です。最も手軽なのは「プール」を使ったステーキングで、この方法なら10 AZEROから預け入れができ、10%ほどの利回りを得られます。
本記事では、AZEROのステーキングのやり方や特徴を解説します。
AZEROを利用するとしたサービスに、「CDP(Crypto Diffusion Project)」というものがあります。このCDPはAleph Zeroの運営とは関係のないサービスであり、安全性は不明です。
利用するなら、本当に信頼できるサービスかどうかを自分自身で詳細に調べる必要があります。勧誘を受けたというだけで、資産を預けるのは避けるほうが無難でしょう。
仮想通貨(暗号資産)AZEROは、ブロックチェーンAleph Zero(アレフゼロ)が発行する独自トークンです。Aleph ZeroはPoSを採用しており、ブロックチェーン上でステーキングが行われます。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、ブロック生成ルールの1つです。ビットコイン(BTC)などが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較して、電力消費が少ない点や拡張性が高い点などで注目されています。
PoSのブロックチェーンでは、必要な機器等を揃えてステーキングを行った人が「バリデータ」となり、ブロック生成等を行うことで報酬をもらいます。
Aleph Zeroでは、上記の基本的な仕組みに加えて、「ノミネータ」もブロック生成プロセスに参加できます。ノミネータは、バリデータにAZEROを預けることで間接的にブロック生成に貢献し、報酬をもらいます。
Aleph Zero(アレフゼロ)でのステーキングの特徴を解説します。
ステーキングを行う方法には、以下の3つの種類があります。
いずれの方法を利用しても、ウォレットの秘密鍵はユーザー自身が管理します。つまり、預け入れの解除などの操作は、ユーザー自身の意思で行えます。
バリデータとして預ける場合、必要な機器やソフトウェアを用意し、ノードを運用する必要があります。また、25,000 AZERO以上の預け入れも条件のため、難易度は高めです。
ノードとは、ブロックチェーンのネットワークを構成するコンピュータのことです。ブロックの検証や取引情報の記録、情報伝達などの機能を提供します。
バリデータにならずとも、ノミネータとしてステーキングすることも可能です。ノミネータとして預ける場合、直接バリデータに預けるか、プール経由でバリデータに預けるかを選びます。
直接預ける場合、自分で選んだバリデータにAZEROを預けてステーキングします。
後述するプール経由よりも自由度が高い反面、準備として行うアカウント設定がやや複雑です。また、最低預け入れ数量が2,000 AZEROと、やや難易度が高いです。
プール経由の預け入れは、最も手軽なステーキング方法です。どのバリデータに預けるかはプールオーナー任せになりますが、10 AZEROからステーキングに参加できます。
基本的に、プールオーナーとして預け入れを募っているのはバリデータです。他のユーザーに預けてもらうことは、バリデータにとってメリットとなるので、プールを保有しています。
バリデータの信頼性は、ネットワーク参加者から預けられたトークン量などに左右されます。信頼性が高ければ、より多くの報酬を稼ぎ出すことが可能です。
2023年5月9日時点、公式ページで確認できる利回りは11.36 %です。
厳密には、1年あたりのステーキングの利回りは、以下の計算式から算出できます。
27,000,000 ×
(自分が預けた数量 / 預け入れの総量)
年間の報酬の総額は27,000,000 AZEROであり、預け入れた比率に応じて分配されるという仕組みです。
なお、報酬は24時間ごとに発生するので、1年間預け続ける必要はありません。
ステーキングにかかるコストは、ステーキング方法によって異なります。
バリデータとして預ける場合、機器を用意する費用やガス代がコストです。
バリデータに直接預ける場合とプール経由で預ける場合、バリデータに払う手数料とガス代がコストです。2023年5月現在、バリデータに払う手数料は5%〜12.5%となっております。
ステーキングのロック期間(引き出し不可期間)は、基本的に24時間以内です。
ステーキングは、約24時間ごとの期間「Era」によって区切られています。Eraの最中で申請した変更は、そのEraには反映されず、次のEraから反映される仕様となっています。
細かな条件もありますが、基本的には上記の通りです。解除が反映されるまでにかかる時間は、おおよそ24時間以内と考えて問題ありません。
プール経由でステーキングする場合のみ、ロック期間は約14日間となります。
ここでは、最も手軽なプールへのステーキング方法を紹介します。
Aleph Zero(アレフゼロ)の公式ウォレットのアカウント作成方法を紹介します。
アカウント管理ページにアクセスします。
「アカウントを追加する」をクリックします。
自動生成されるニーモニックフレーズを紙などにメモします。メモできたら、「I have saved my mnemonic seed safely(安全な方法で記録しました)」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
なお、「ニーモニック」という箇所をクリックし、秘密鍵を表示させることも可能です。しかし秘密鍵は人間には認識しづらく、記録ミスや入力ミスを引き起こす恐れがあるので、基本的にはニーモニックフレーズを記録するほうが良いでしょう。
ニーモニックフレーズとはランダムに生成された単語の羅列で、シードフレーズとも呼ばれます。ひとたび発行されると変更されることはなく、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。
以下のように必要項目に記入し、「Next」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
名前 |
ウォレットの名前を入力します。自分が好きな名前にできます。 |
2 |
パスワード |
パスワードを入力します。ここで作ったパスワードは、署名時などに入力します。 |
3 |
パスワード |
確認のために、再度パスワードを入力します。 |
「保存」をクリックします。
JSONという形式のファイルがダウンロードされ、「アカウント」欄に作成したウォレットが表示されます。
ダウンロードされるJSONファイルは、ウォレットを復元・移行する際に使います。具体的には、JSONファイルを提出してパスワードを入力すると、ウォレットの復元・移行が可能になる仕組みとなっています。
なおウォレットの復元・移行は、ニーモニックフレーズの入力によっても行えます。
ウォレット名をクリックすると、画面右側に詳細が表示されます。ステーキングに必要なAZEROは、ここで確認できるウォレットアドレスに送金しておいてください。
ウォレット作成を行ったサイトには、ウォレット機能もあります。そのため、サイトから入出金やステーキングができます。
しかし、そのサイトで作ったアカウントを外部ウォレットに移行させて使うことが推奨されています。移行可能なウォレットにはPolkadot JSやSubWallet、Talismanなどがあります。
プール経由でステーキングする場合、各プールの特徴を調べ、どこに預けるかを選ぶ必要があります。そこで、プールの特徴の調べ方を紹介します。
プールのページにアクセスします。
プールの詳細を表示させるために、下向きの三角マークをクリックします。
プールの作成者や、そのプール内のAZEROを預けるバリデータなどが表示され、クリックするとより詳しい情報を確認できます。
例えば、プール経由で預け入れるバリデータの詳細を見たいなら、「Nominees」の下の部分をクリックします。
そのプールが指定するバリデータ情報を確認できます。画面右上にある「Copy」をクリックすると、バリデータのアドレスをコピーできます。
ここでアドレスをコピーしておくと、バリデータの活動状況などが調べやすくなります。
バリデータ情報は画面上部のメニューから調べられます。
例えば「Overview」をクリックすると、各バリデータの預け入れ量や手数料(commission)が表示されます。検索欄にバリデータのアドレスを入力すると、該当するバリデータの状況のみが表示されます。
直近の活動状況を見たい場合、画面上部の「Validator stats」をクリックします。その後、検索欄にバリデータのアドレスをペーストし、Enterキーを押すと、直近の活動状況が表示されます。
ウォレットにAZEROを入金し、預けるプールを決めたら、ステーキングを実行します。
なおここで紹介するのは、Webサイトのウォレットからステーキングする方法です。
外部ウォレットからステーキングしたい場合は、作成したアカウントを外部ウォレットに移行させ、以下記事の手順で進めてください。
プールのページにアクセスします。
預け入れ先のプールの右側にある、「Join」をクリックします。
利用するアカウントとステーキング数量を入力し、「Join」をクリックします。
画面の中央部分にパスワードを入力し、「Sign and Submit(署名とトランザクション送信)」をクリックします。クリック後にトランザクションが承認されると、ステーキングは完了です。
「Accounts」、「Pooled」という順にクリックすると、ステーキング状況を確認できます。
Aleph Zeroのエクスプローラーから確認したい場合は、「https://alephzero.subscan.io/」にアクセスし、自分のウォレットアドレスを入力します。
もしくは、アカウント詳細ページのひし形マークをクリックします。
ステーキング報酬を引き出す方法を紹介します。
ステーキングページにアクセスします。
「Pooled」をクリックします。
画面右端にあるメニューアイコンをクリックし、「Withdraw claimable」をクリックします。
パスワードを入力して、「Sign and Submit」をクリックします。クリック後にトランザクションが承認されると、処理は完了です。
プール経由のステーキングの解除方法と、追加の預け入れを行う方法を解説します。
ステーキングページにアクセスします。
「Pooled」をクリックします。
画面右端にあるメニューアイコンをクリックし、預け入れを解除したいなら「Unbound funds」、追加の預け入れをしたいなら「Bond more funds」をクリックします。
預け入れを解除する場合は、解除したい金額を入力して署名します。そして、解除が実行されてから、別途引き出し処理を行ってください。引き出し処理は、前の手順(手順3)のメニューアイコンをクリックし、「Withdraw unbounded」を選ぶことで進められます。
追加で預け入れる場合は、ステーキング報酬を使って預けるか、ウォレットの残高を使って預けるかを選択して署名してください。
仮想通貨(暗号資産)AZEROは、最低10 AZEROからステーキングできます。2023年5月9日時点では、10 AZEROは約1,500円なので、気軽に試せます。
しかし、中央集権型取引所や有名な分散型ステーキングサービスと比べ、操作がやや複雑です。また当然ながら、預け入れ先のバリデータがペナルティを受けるなど、ステーキングにおける一般的なデメリットも存在します。
魅力的なサービスであるものの、上記のようなデメリットを考慮した上で、利用するかどうかを検討することになるでしょう。
作成日
:2023.05.12
最終更新
:2024.06.29
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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