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仮想通貨ID(SPACE ID)の将来性は?Web3.0時代のドメインネームサービスの使い方などを解説

仮想通貨ID(SPACE ID)の将来性は?Web3.0時代のドメインネームサービスの使い方などを解説

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update 2023.05.10 11:09
仮想通貨ID(SPACE ID)の将来性は?Web3.0時代のドメインネームサービスの使い方などを解説

update 2023.05.10 11:09

仮想通貨(暗号資産)IDは、SPACE IDが発行する独自仮想通貨です。SPACE IDはWeb3.0のドメインサービスを提供しています。

IDは、エアドロップ発表やBinance Launchpadへの登場など、何かと話題の仮想通貨です。また、SPACE IDはユニバーサルドメインという新しい構想を掲げていることもあり、開発活動にも期待がかかっています。

当記事では、仮想通貨IDの将来性に加え、SPACE IDの使い方、ドメインネームの活用方法などを解説します。

仮想通貨ID(SPACE ID)とは

SPACE IDのコンセプト画像

画像引用:Space ID

仮想通貨IDはSPACE IDが発行する独自仮想通貨であり、SPACE IDはドメインネームを検索・登録・管理するワンストップサービスを提供しています。

point ドメインネームサービスとは

ドメインネームサービスは、IPアドレスに別の名前を紐付けるサービスです。IPアドレスはインターネット上の住所のようなもので、数字の羅列で表されます。ドメインネームサービスを利用すれば、「〇〇〇.com」や「〇〇〇.co.jp」などの形式で表示できるようになります。

このサービスを利用すると、ウォレットアドレスに「〇〇〇.eth」などのドメインネームを紐付けることができます。

ブロックチェーンにおけるドメインネームサービス

ウォレットアドレスは人間には読みづらい文字列なので、読みやすい名前と関連付けることでアドレスを使いやすくできます。例えば、誰かに自分のアドレスを伝えたい場合に、「0x0a00...」ではなく「〇〇〇.eth」を使えます。

マルチチェーン対応のサービス

SPACE IDはマルチチェーンに対応しており、当記事執筆時点(2023年4月)でイーサリアム(ETH)、BNBチェーン、アービトラム(ARB)で利用可能です。ユーザーは、それぞれのブロックチェーンに対応する「〇〇〇.eth」、「〇〇〇.bnb」、「〇〇〇.arb」のドメインネームを取得できます。

ドメインネームをNFTとして発行

SPACE IDはドメインネームをNFTとして発行しており、マーケットプレイスで取引できます。すなわち、ドメインネームは売りに出されることもあり、他のユーザーから購入できます。

knowledge NFTドメインの投資ブーム

イーサリアムのネームサービスENS(イーサリアム・ネーム・サービス)が登場し、NFTドメインの投資ブームが起きました。大手飲料メーカーのバドワイザー社が、「beer.eth」のNFTドメインを約9万5,000ドルで購入したことなども報告されています。また、分かりやすいドメインは高値で取引されています。下の画像はプレミアムドメインの例で、価格は10万ドルです。

プレミアムドメインの価格

画像引用:unstoppable domains

仮想通貨IDの評判

仮想通貨IDはTwitter(ツイッター)上で話題となっています。特に、エアドロップ実施の発表を受けて、その詳細や参加方法などが拡散されました。

point エアドロップ

エアドロップとは仮想通貨の無償配布を指します。知名度向上などを目的として新規プロジェクトが実施する例が多く、仮想通貨をもらうには公式ツイッターをフォローすることなど一定の条件がつく場合もあります。

また、BinanceローンチパッドでのトークンセールやBinanceへの上場が決定し、注目銘柄となっています。

仮想通貨IDの価格チャート

仮想通貨IDはBinanceやBybitなど大手CEX(中央集権型取引所)で取り扱いがあるほか、DEX(分散型取引所)ではUniSwapやPancakSwapなどに上場しています。

価格推移を見ると、上場以来50円から80円の範囲で横ばいになっており、当記事執筆時点(2023年4月)では60円前後で推移しています。

IDのチャート

画像引用:CoinMarketCap

仮想通貨IDの将来性

仮想通貨IDの将来性は、SPACE IDの成長にかかっています。

ユニバーサルドメインの開発

SPACE IDはユニバーサルドメインの開発を計画しています。ユニバーサルドメインとは、コロン(:)を使って表記するドメインネームです。

例えば、「:steve」のユニバーサルドメインを取得すると、イーサリアムやBNBチェーンなどの異なるブロックチェーンでも、そのドメインネームを利用できます。

多数の有力パートナーとの提携

SPACE IDは多数のパートナーと提携しています。その中には、Trust Walletやチェーンリンク(LINK)、DODOなどのプロジェクトも含まれます。

SPACE IDのパートナーシップ

画像引用:Space ID

公表されているだけでも100近くあり、今後も増えると予想されます。

大規模な資金調達に成功

2023年2月、SPACE IDは1,000万ドルの資金調達成功を発表しました。この資金調達では業界の有力な企業が参加しており、製品開発の加速が期待されています。

今後のロードマップ

SPACE IDは2023年第1四半期までに、DApp(分散型アプリ)とウォレットの統合や、ソフトウェア開発キット(SDK)の開発などを目指しています。

2023年第2四半期は、ドメイン保有者向けストアの構築、独自トップレベルドメインのローンチパッドの立ち上げが予定されています。その後、第3四半期にはユニバーサルドメインのリリース、第4四半期にはDAOの立ち上げが、それぞれ予定されています。

point トップレベルドメインとは

トップレベルドメインは、ドメインネームにおける最後のドット以降の部分を指します。例えば、「Myforex.com」では「.com」がトップレベルドメインにあたります。

仮想通貨IDの使い道

仮想通貨IDには次のような使い道があります。

ステーキング

IDはステーキングに利用できます。

point ステーキング

ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。

IDをステーキングすると、マーケットプレイスでの取引手数料割引や新規ドメインネームの登録手数料割引などの特典が受けられます。

料金の支払い

IDはSPACE IDエコシステム内で料金の支払いに利用できます。

ガバナンス

IDはSPACE IDのガバナンストークンです。DAOの立ち上げが実現すれば、提案に対する投票券として利用できます。

point DAOとは

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。

SPACE IDの使い方

SPACE IDはウォレットをつないで使用する仕組みで、メタマスク(メタマスク)やWalletConnectなど多数のウォレットに対応しています。

ドメインネームの検索

他のユーザーが特定のドメインネームを既に登録している場合、そのドメインネームは新規に取得できません。

SPACE IDの検索画面で希望の文字列を入力すると、登録済みかどうかがわかります。

Space IDのドメインネームの検索画面

画像引用:Space ID

他人が登録したドメインネームでも、マーケットプレイスに出品されていれば購入できます。また、持ち主に購入申し込みを打診することもできます。

ドメインネームの登録

まだ登録されていない希望のドメインネームを見つけたら、SPACE IDを通じて登録します。登録画面でドメインネームの登録年数を選ぶと、登録手数料が自動計算されます。この手数料の中には、ブロックチェーンのガス代も含まれます。

SPACE IDのドメインネーム登録画面

画像引用:Space ID

ドメインネームの取引

SPACE IDでは、マーケットプレイスでドメインネームを購入できます。SPACE IDで検索すると、OpenSea、Element、ENSVisionのマーケットプレスに出品されているドメインネームを探すことができます。

逆に、SPACE IDにドメインネームを出品することもできます。

ドメインネームの管理

SPACE IDのプラットフォームは、ドメインネームを一元管理できるようになっています。所有ドメインネームの中から、ウォレットアドレスに紐付けるドメインを選んだり、ドメインを他のウォレットに転送したり、登録期間の延長などが可能です。

knowledge ドメインネームの期限切れ

ドメインネームは、登録した期限が過ぎてしまうと、誰のものでもなくなってしまいます。つまり、他のユーザーが登録できる状態になります。ドメインネームを継続して使いたい場合は、登録期間の延長が必要です。

Web3.0ドメインネームの活用事例

SPACE IDで取得したドメインネームは、Web3.0環境で活用できます。

point Web3.0

Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。

送金アドレス

仮想通貨送金やDApp(分散型アプリ)への接続は、ウォレットアドレスを使って行われます。しかし、ウォレットアドレスは数字とアルファベットの羅列のため、人間が使うには不便です。

そこで、ドメインネームを使います。ドメインネームは短いアルファベットで記述されますので、ウォレットアドレスに紐付ければ覚えやすい形式で表示できます。

つまり、ウォレットアドレスを直接使わなくても、ドメインネームで仮想通貨送金が可能となります。

デジタルID

仮想通貨コミュニティでは、ドメインネームをTwitterのユーザーネームとして設定することが流行しています。

例えば、イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏は、自身のTwitterネームを「vitalik.eth」としています。

その他、ドメインネームは分散型SNSやDAppなどでデジタルIDとして利用されています。

分散型ウェブサイト

分散型ウェブサイトは、ブロックチェーン上で構築するウェブサイトです。

SPACE IDで取得したドメインネームは、分散型ウェブサイトで使えます。既存のインターネットでウェブサイトがドメインネームを設定しているように、Web3.0の世界でも同じことができます。

仮想通貨IDの買い方

2023年4月10日現在、仮想通貨(暗号資産)IDは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるIDの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでIDを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でIDを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、IDの購入ページ(ID/USDT)にアクセスします。

BybitのID購入ページへ link

なお、Bybitを利用するには、口座を開設しておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でIDを購入するには、以下のように操作をして「IDを買う」をクリックします。

Bybitで成行でIDを購入する方法

番号

項目名

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

IDはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「IDを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したIDは現物アカウント残高に反映されます。

BybitでのIDの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

Web3.0の発展に期待

Web3.0のドメインネームサービスはESNの登場で火がつきましたが、まだまだこれからです。

Web3.0の根幹となるサービスであり、業界が発展すれば需要も拡大すると考えられます。現時点では投資目的で利用が拡大していますが、今後どのように変化していくでしょうか。

SPACE IDはユニバーサルドメインや統合的なプラットフォームの構築を目指しており、この分野で主要なサービスになる可能性があります。


Date

作成日

2023.04.10

Update

最終更新

2023.05.10

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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