作成日
:2023.02.24
2023.03.16 15:30
仮想通貨(暗号資産)OKBは大手取引所OKXの取引所トークンで、日本国内でもOKCoin Japanで取引できます。
OKBの価格は、OKグループを率いるStar Xu氏のツイートを受けて高騰しました。時間の経過とともに流通枚数が減るように設計されており、今後も継続的な価格上昇が期待されています。第二のBNBとなることが期待されていますが、その将来性はどうなっているでしょうか。
仮想通貨OKBはOK Blockchain財団が発行する独自仮想通貨です。主にOKXの取引所トークンとして使われています。
取引所トークンとは、各取引所が発行する独自仮想通貨です。保有者には取引手数料の割引やIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)への参加権などの特典が付与されます。有名なものとしては、BinanceのBNBがあります。
OKXは前身のOKExのリブランディングで現在の名称になりました。OKCoinとともにOKグループの取引所であり、OKグループはStar Xu氏が率いています。
OKBは大手取引所OKXの取引所トークンであるため、第二のBNBになることを期待されています。
OKBはイーサリアム(ETH)ベースの仮想通貨でしたが、OKXの独自ブロックチェーン「OKX Chain」に移植されました。
OKX ChainはOKEx時代から開発が続くDApp(分散型アプリ)プラットフォームであり、多数のDAppが構築されています。また、ネイティブトークンとして仮想通貨OKTも発行されています。
OKTはOKX Chainのネイティブトークンです。年間1%から5%のインフレを目処に継続的に発行され、ブロックチェーン維持に寄与した人への報酬として払い出されています。
OKグループは日本国内でOKCoin Japanを運営しています。OKCoin Japanは金融庁に認可を受けた正式な取引所であり、OKBを購入できます。 Chain」に移植されました。
OKB価格は2019年から右肩上がりで推移し、2021年には4,300円を超える高値を更新しました。その後、仮想通貨全体は下落基調になりましたがOKBは横ばいで推移し、2023年に入って再び高値を超えて上昇しています。
画像引用:CoinMarketCap
2023年2月16日、OKグループのCEOであるStar Xu氏は、2023年第1四半期に新ブロックチェーンのOKB Chain立ち上げを発表しました。これを受けて、OKB価格は大幅に高騰しています。
ATH,it's a good news. Also it's the community's trust to OKX. A new OKBChain will be launched in Q1 which is independent with current Okxchain , start to build OKB decentralized ecosystem. pic.twitter.com/7IcMbFa1VE
— Star (@star_okx) February 16, 2023
史上最高値を更新したこともあり、Twitter(ツイッター)上でOKBへの注目が集まっています。
日本国内の仮想通貨コミュニティでは、OKCoin Japanが価格上昇をアピールすると同時にOKBを無料配布しており、話題となりました。
【奨励金 追加のお知らせ】#OKB が史上最高値を更新
— OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン) (@OKCoinJapan) February 16, 2023
(7,000円台に登りました)
最高値更新に際し、当社のネット犯罪防止の取組みにご協力くださる皆さんに感謝の気持ちを込め、
新たに奨励金の2等として20名様に0.5 OKBを追加で贈呈いたします。
引き続き拡散にご協力お願いします https://t.co/igtEuHRDXy
加えて、中国語圏のコミュニティでも、OKBに期待するツイートが投稿されています。その他、「Tweet to Earn(ツイートして稼ぐ)」をコンセプトにしたTwitFiがOKXと提携したキャンペーンを実施しており、ハッシュタグの「OKXWallet」がトレンド入りしました。
取引所トークンであるOKBの価格は、OKXの業績に連動しやすいと予想できます。
OKBは時間経過と共にデフレ(流通量の減少)が進行するように設計されています。
OKXはスポット取引手数料の30%を原資にして、OKBを買い戻してバーン(焼却)することを約束しています。OKXの総供給量は3億通貨となっており、既に全数量が発行済みとなっているので、その流通量は徐々に減少します。
つまり、OKXの規模が大きくなり取引量が増えるほど、デフレが加速してOKB1枚あたりの希少性が増しやすいということです。
今後もバーンが続く予定であり、継続的な価格上昇が期待されています。
バーンとは、仮想通貨を永久に使えなくする行為を指します。仮想通貨を特定のウォレットに送ることで実行できます。バーンを実行すると総流通量が減少するので、仮想通貨の希少性が高まって価格上昇につながりやすくなります。
OKXでは、OKX Walletを中心にWeb3.0関連サービスを利用できます。
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
OKX Walletを作成すれば、仮想通貨を管理できるだけでなく、40以上の異なるブロックチェーンにアクセスし、DEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)、NFTなどの機能を利用できます。
使いやすく豊富な機能を持つOKX Walletが広がり、OKXのサービス利用者が増加すれば、取引量が増加してOKBの価格も上昇することが期待されます。
画像引用:OKX
OKBは主にOKXのサービスで利用できます。
OKBを保有するメリットのひとつは、OKXでの取引手数料が割引になることです。
OKBのユーザーは、資産額または取引額によって、一般ユーザーとVIPユーザーに分けられ、VIPユーザーは手数料が優遇されています。VIPユーザーに届かない一般ユーザーでも、OKBを多く保有していれば、手数料の割引を受けることが可能です。
得られる割引率はOKBの保有量に応じて異なる仕組みとなっています。一般ユーザーがUSDTをペアに持つ現物銘柄を取引する場合は、6%強から最大25%の割引が適用されます。
OKBを保有していれば、「JUMPSTART」と呼ばれるOKXのIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)に参加して上場前の仮想通貨を購入できます。
過去にJUMPSTARTでIEOされたプロジェクトには、以下のようなものがあります。
プロジェクト | 最高収益率 |
時価総額ランキング
(2023年2月24日時点)
|
---|---|---|
Toncoin | 791% | 26位 |
WOO Network | 412% | 115位 |
Gods Unchained | 240% | 398位 |
Toncoin
最高収益率 | 791% |
---|---|
時価総額ランキング
(2023年2月24日時点)
|
26位 |
WOO Network
最高収益率 | 412% |
---|---|
時価総額ランキング
(2023年2月24日時点)
|
115位 |
Gods Unchained
最高収益率 | 240% |
---|---|
時価総額ランキング
(2023年2月24日時点)
|
398位 |
画像引用:OKX
IEOはプロジェクト開発チームによる資金調達手段の一つで、取引所経由で仮想通貨を先行販売します。ICOなど従来の資金調達方法は詐欺などのリスクがありましたが、IEOは取引所が審査することで安全性を確保しています。
OKBはOKX Earnでも利用できます。OKX Earnにはステーキングやフレキシブルセービングなどのサービスがあり、OKBを預けて金利収入を得られます。
OKX Earnでは、OKBのほかにもBTCやETH、SOL、DOTなど主要仮想通貨をはじめ多数のトークンを預けることが可能です。APY(年間収益率)がもっとも高いものは、365%となっています。
OKXなど取引所の中には、セービングと呼ばれる仮想通貨の預金のようなサービスを提供している場合があります。セービングのうち、資金を自由に出し入れできるサービスをフレキシブルセービングと呼びます。
取引所OKXの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
OKXのIEOプラットフォーム「JUMPSTART」は資金調達額が3,000万ドルを超えており、世界全体で8番目の規模です。
JUMPSTARTに参加するには、KYCを完了してOKBを保有します。トークンセールは2種類あり、先着順でセールが行われるパターンと、OKBの保有額に応じて購入可能数が自動的に割り当てられるパターンです。
ユーザーの意見を取り入れながら随時改善していますので、IEOが開催されるたびにルールをしっかり確認しましょう。
OKXはDApp(分散型アプリケーション)も展開しており、OKBなどで手軽に利用できます。OKX公式のDAppには、ブリッジ・IBC Transfer・リキッドステーキング・スワップ・Multisig Safeがあります。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ブリッジ | ブロックチェーン間で仮想通貨を送金します。 |
IBC Transfer | Cosmos上のブロックチェーン間で仮想通貨を送金します(OKBはCosmos で作られています)。 |
リキッドステーキング | OKTを使ってステーキングし、ステーキング期間中はstOKTを受け取って運用できます。 |
スワップ | OKChain上で仮想通貨を交換します。 |
Multisig Safe | マルチシグウォレットを作成します。 |
これらを利用すれば、異なるブロックチェーン間で仮想通貨を取引したり、ステーキングしたりできます。なお、OKTをステーキングすると、ステーキング期間中はOKTを利用できなくなります。このため、ステーキングする際にstOKTを受け取ります。これは、イーサリアムのリキッドステーキングと同じ考え方です。
ウォレットから仮想通貨を送金するには、秘密鍵を持つユーザーの署名が必要です。マルチシグウォレットは、複数のユーザーの署名を必須とするウォレットで、複数人の署名が必要な分だけ安全性が高くなります。
OKXはOKX Venturesを立ち上げて、仮想通貨関連プロジェクトに投資しています。OKX Venturesの投資規模は1億ドルで、ブロックチェーンインフラ・DeFi・Web3.0などの分野に投資しており、投資先には以下のような著名なプロジェクトがあります。
投資先 | 投資先の活動内容 |
---|---|
Arbitrum | イーサリアムのレイヤー2ソリューション |
zkSync | イーサリアムのレイヤー2ソリューション |
Gods Unchained | ブロックチェーンゲーム |
Big Time Studios | アクションRPG |
Efinity | NFT用のブロックチェーン |
画像引用:OKX
プルーフ・オブ・リザーブは日本語で「準備金の証明」と訳され、英語のProof of Reserveの頭文字を取ってPoRと表記します。大手取引所FTXの経営破綻以降、取引所は顧客資産の安全性を証明するためにプルーフ・オブ・リザーブを公開しています。
2022年、FTXはハイリスクな経営を行っており、手持ち資金が枯渇して顧客資産を払い出せない状況に陥りました。競合のBinance(バイナンス)が買収による救済を模索しましたが、結局失敗に終わっています。この影響は仮想通貨市場全体に波及しており、CEX(中央集権型取引所)の信頼が揺らいでいます。
プルーフ・オブ・リザーブにより、OKXは顧客資産を超える準備金の保有を証明しています。OKBの価値はOKXに依存しているので、安全性が確保されているかの確認は重要です。
仮想通貨(暗号資産)OKBを取引できる取引所は以下の通りです。日本の取引所ではOKCoin Japanで取引できます。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) |
× |
× |
(バイナンス) |
× |
× |
(ゲート) |
〇 |
〇 |
(メクシー) |
〇 |
× |
(ビンエックス) |
× |
× |
(ビットゲット) |
× |
× |
(コインイーエックス) |
〇 |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
× | × |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
OKBはBinanceのBNBに次ぐ時価総額を誇る取引所トークンです。OKXは今後も成長が期待されており、それに伴ってOKB価格の上昇も期待されています。これからもその動向に注目です。
作成日
:2023.02.24
最終更新
:2023.03.16
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説
2024.11.20 20:00
Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催
2024.11.20 19:30
スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~
2024.11.20 19:00
ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得
2024.11.15 20:00
ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は
2024.11.14 20:30
Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与
2024.11.14 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー