作成日
:2023.01.16
2023.03.16 15:30
TwitDAO(ツイートダオ)とは、BNBチェーン初のTweet to Earn(ツイートして稼ぐ)です。
別のTweet to Earnプロジェクト「TwitFi(ツイートファイ)」に酷似していることなどから、TwitDAOは怪しいプロジェクトなのではとの声も挙がっています。しかし、TwitDAOにはTag to Earn(タグして稼ぐ)やFollow to Earn(フォローして稼ぐ)などの新しいアイディアも付け加えられており、完全な模倣ではありません。
当記事では、TwitDAOの評判や仕組み、ゲームプレイの始め方、遊び方などを解説していきます。
画像引用:TwitDAO
TwitDAO(ツイートダオ)は、BNBチェーン初のTweet to Earnを謳うプロジェクトです。Tweet to Earnとしては既にTwitFi(ツイートファイ)があり、こちらはイーサリアム(ETH)ブロックチェーンで展開しています。
なお、Tweet to EarnはPlay to Earnの派生系で、その名の通りTwitterにハッシュタグを付けてツイートを投稿するだけで稼げるゲームです。
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
条件に沿ってツイートすると、保有NFTに応じて独自仮想通貨「TDT」を受け取れます。WebサイトやTwitterアカウントが日本語に対応していることもあり、国内のコミュニティでも話題となっています。
TwitDAOはリリースされたばかりですが、Twitter上では既に「怪しいプロジェクトでは?」との疑念の声が挙がっています。
TwitDAOは、TwitFiと比べてコンセプトからゲームシステムまで全てが酷似しています。ホワイトペーパーも単語レベルで同一の文が多く、TwitFiをコピーして作ったと予想できます。
そのことから、TwitFiの関連プロジェクトと予想するユーザーもいました。しかし、TwitFiは「このサービスと他の類似サービスはパートナーではなく、TwitFiは関係ありません」とツイートしており、TwitDAOとの関係を否定しています。
仮想通貨市場では当たり前のように模倣が行われており、それがひとつの文化となっています。特定のDEX(分散型取引所)やブロックチェーンゲーム、NFTなどが人気になると、類似プロジェクトが量産されます。優良なものもありますが、利用する際には内容を精査することが求められます。
TwitDAOの開発チームは名前と役割だけ公開しています。顔写真や経歴などは公開されておらず、詳細は不明です。
匿名の開発チームが悪いというわけではありませんが、信頼できるプロジェクトの多くは開発チームの情報を公開しています。このため、TwitDAOを怪しむ人もいます。
画像引用:TwitDAO
TwitDAOのコンセプト画像にフリー素材が利用されていると指摘されています。これに対してTwitDAOは、「TwitDaoは、すべてのNFT画像がオリジナルであることを保証します。」と説明しています。フリー素材を利用しても問題はありませんが、プロジェクトとしての完成度の低さが懸念されています。
画像引用:TwitDAOツイッター
2023年1月13日、TwitDAOはゲーム「Expel BOKO」(ボコをやっつけろ!)を公開しました。TwitDAOのNFT保有者だけでなくTwitFiのNFT保有者でも参加可能なゲームですが、TwitFiはこのゲームに関与していません。
NEW GAMEPLAY - EXPEL BOKO TOGETHER
— TwitDao | BSC (@TwitDao_BSC) January 13, 2023
Long long ago, Fish and Birds lived happily together...
⬇️
Suddenly, the big villain BOKO invaded their home
⬇️
The Fish and the Birds decided to expel BOKO together
Fish from #TwitDao and Birds from #TwitFi
FIGHT TOGETHER pic.twitter.com/T4NjZKW5Kj
また、TwitDAOのホワイトペーパーにはこのゲームに関して言及がなく、ホワイトペーパーを著しく軽視しています。すなわち、ホワイトペーパーの内容を文字通りに受け取るのはリスクが伴いますので、注意が必要です。
TwitDAOは典型的なPlay to Earnモデルだと考えられます。ほとんどのPlay to Earnは独自仮想通貨の価格が暴落しており、TwitDAOも同様になる可能性が高いと予想できます。
仮想通貨市場では無数のPlay to Earnがリリースされていますが、その多くが失敗に終わっています。プレイヤーは利益確定を急ぐため、買い圧力に比べて売り圧力が高まることが主な理由だとされています。業界は有効な解決策を模索しています。
TwitFiの独自仮想通貨TWTも、価格が暴落しています。ピーク時は0.8ドル付近でしたが、当記事執筆時点(2023年1月)で0.01ドル台を推移しています。
画像引用:dex.guru
このため、TwitDAOは初期段階では稼げるかもしれませんが、長期的には難しいかもしれません。特にNFTの売り上げをTDTのバーンに充てており、新規ユーザーの増加が鈍化してNFT需要が減少すると暴落に向かうと考えられます。
TwitDAOはメタマスク(Metamask)などのウォレットとTwitterアカウントさえあれば、誰でも始めることができます。
パソコンやスマホのWebブラウザで公式ページにアクセスし、画面右上にある「Play」ボタンをクリックしてサインアップします。
画像引用:TwitDAO
TwitDAOはメタマスク(Metamask)とウォレットコネクト(WalletConnect)に対応していますので、これらのウォレットで接続します。
なお、接続する際にウォレットがアクセス許可の確認を求めてきますので、問題がなければ承認します。これでウォレットの接続は完了です。
DAppはウォレットを接続することで利用でき、プロジェクトによってはそのプロセスを悪用する可能性もあります。悪意のあるDAppがウォレット内の資金を抜き取った例がありますので注意が必要です。
TwitDAOにTwitterを接続します。Twitterアプリの承認画面がポップアップするので、承認するとアカウントを接続できます。
ゲームを始めるにはNFTが必要です。エッグNFTを「Shop」で購入し、孵化させるとフィッシュNFTを獲得できます。なお、ゲーム開始時に無料でエッグNFTをひとつもらえます。
TwitDAOはフィッシュNFTを育成・管理しながら、ツイートで報酬を獲得するゲームです。
TwitDAOには3つのゲーム方法があります。Tweet to Earn(ツイートして稼ぐ)、Tag to Earn(タグして稼ぐ)、Follow to Earn(フォローして稼ぐ)です。
獲得したTDTの50%はいつでも出金できますが、残りの50%は1か月経過してから引き出し可能になります。
Tweet to Earnとは、「#TwitDAO」のハッシュタグを付けてツイートすると24時間後にTDTを獲得できる仕組みです。また、「#TwitFi」のハッシュタグを追加すると、さらに5%多くもらえます。
なお、Tweet to Earnを行うたびに餌と呼ばれるアイテムを消費します。
画像引用:TwitDAOホワイトペーパー
Tag to Earnとは、他のTwitterユーザーをタグ付けしてツイートすることで、最大15%多く獲得できる方法です。同じユーザーをタグ付けできるのは3回までで、タグ付け1人あたり5%の追加報酬が付与されます。
画像引用:TwitDAOホワイトペーパー
Follow to Earnは開発中であり、詳細は不明です。TwitDAOの公式アカウント「@TwitDao_BSC」や他の指定アカウントのフォローが条件となっています。
フィッシュNFTとは、TwitDAOでTDTを稼ぐために必要なアイテムです。フィッシュNFTには「ベビーフィッシュ」「イルカ」「サメ」「クジラ」の4種類があります。また、フィッシュNFTにはCからS+までの5段階のレベルがあり、TDTを消費してレベルアップできます。
画像引用:TwitDAO
レベルが高くて希少性の高いフィッシュNFTは、効率的に稼ぐことができます。
フィッシュNFTはツイート数が増えていくにつれて、ウイルスに感染する確率が上がっていきます。ウイルスに感染すると7日間TDTを獲得できなくなり、ウイルスに合計20回感染したフィッシュNFTは自動的にバーンされます。
TwitDAOではアイテムを使用することで、効率的に稼げます。アイテムはゲームで獲得できるミステリーボックスやショップで手に入ります。
アイテム名 | 効果 |
---|---|
フィードボックス | 餌を50個まで保管する |
薬 | ウイルス感染を治す |
黄金のヒレ | 6ツイートの間、報酬が24倍に増加する |
銀のヒレ | 6ツイートの間、報酬が10倍に増加する |
白い尾ビレ | 30ツイートの間、ハッシュタグが不要になる |
さわやかな水 | NFTのツイート回数がリセットする |
真珠 | レベルアップの待機時間を短縮する |
TwitDAOは独自仮想通貨TDTを発行しています。TDTはプレイヤーへの報酬として支払われ、取引所で現金化したり、ゲーム内トークンとして消費したりできます。
なお、2023年1月17日にBNBチェーン最大のDEX(分散型取引所)であるPancakeSwapに上場しますので、上場後にTDTを他の仮想通貨と交換できます。
TwitDAOはTDT価格をサポートするために、バーン(焼却)メカニズムを実装しています。
バーンとは、仮想通貨を永久に使えなくする行為を指します。仮想通貨を特定のウォレットに送ることで、実行できます。そのウォレットの秘密鍵は、開発者を含めて誰も知りません。すなわち、送金したら最後、その中の仮想通貨は二度と使えなくなるため、あたかも紙幣が焼却(バーン)されたのと同様になります。
以下の3つを原資にして、バーンが実施されます。
TwitDAOは専用ショップで「エッグNFT」を販売しています。エッグNFTを使ってゲームに必要なNFTをミントすることができ、プレイヤーはBNBを支払ってエッグNFTを購入します。
ミントとはNFTを新しく発行することを指し、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを通じて行われます。NFTゲームなどでは、新しいNFTをミントするために別のNFTやゲーム内アイテムが必要になることがあります。
画像引用:TwitDAO
TwitDAOはNFT販売で得たBNBを使って、TDTをバーンします。エッグNFTの売り上げの25%が開発チームに、50%がDEXの流動性プールに、残りの25%がTDTのバーンに割り当てられます。
TwitDAOのDEXでTDTを取引すると、4.5%の取引手数料が必要です。すなわち、TDTをDEXで取引するたびに総額の4.5%がTwitDAOに徴収されます。2%がDEXの流動性プールに加えられ、2.5%がバーンに使われます。
TDTはゲーム内トークンとして利用できます。例えば、アイテムを購入したり、NFTをミントしたり、NFTのレベルを上げたりする際に使います。ユーザーがこれらのサービスでTDTを使用すると、そのままバーンされます。
TwitDAOはTwitFiと同じゲームシステムを採用していますので、何か新しい施策がないとTwitFiと同じチャート形状になると予想できます。TwitDAOは2023年第1四半期中にパートナーシップを締結することや、その他の有料サービス構築を計画していますが、これが未来を変える一手となるでしょうか。
無料でゲームを始められますので、Tweet to Earnに興味がある方は、TwitDAOを試してみるのも良いかもしれません。
作成日
:2023.01.16
最終更新
:2023.03.16
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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