Select Language

ジェネシスNFTは必ず儲かるわけではない!?その概要やメリット、リスクについて解説

ジェネシスNFTは必ず儲かるわけではない!?その概要やメリット、リスクについて解説

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.09.28 18:49
ジェネシスNFTは必ず儲かるわけではない!?その概要やメリット、リスクについて解説

update 2022.09.28 18:49

仮想通貨(暗号資産)市場では、デジタルアートやブロックチェーンゲームの登場でNFTがブームとなっています。この流れを受けて、日本国内でもNFT投資が人気となっています。

Twitter(ツイッター)上では、「ジェネシスNFT」という言葉が流行しています。ジェネシスNFTへの投資を煽るようなツイートも散見されますが、その実態はどのようなものでしょうか。

当記事では、Twitterでよく目にするジェネシスNFTへの投資をテーマに解説していきます。

ジェネシスNFTとは

ジェネシスNFTは、あるプロジェクトにおいて初期に配布されるNFTを指します。ブロックチェーンの最初のブロックを「ジェネシスブロック」と呼びますが、ジェネシスNFTのネーミングはそこからきていると考えられます。

「Genesis」という名称のプロジェクトやNFTが存在するのでややこしいですが、日本の仮想通貨コミュニティで用いられるジェネシスNFTは、上記のような仮想通貨を意味します。

主にPlay to Earnで用いられる

ジェネシスNFTは、主にPlay to Earnのブロックチェーンゲームで用いられます。

point Play to Earnとは

Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しつつあります。

ジェネシスNFTの役割は様々で、キャラクターやメタバース(インターネット上に構築された三次元空間)内の土地、証明書(パス)、記念トークンなどのような形で発行されます。

トークンセールでの獲得が一般的

多くの場合、ジェネシスNFTは、プロジェクトの正式リリース前からコミュニティに貢献するユーザーに配布されたり、資金調達を目的としたトークンセールで売り出されたりします。その後はOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでも流通する可能性があります。

ジェネシスNFTを獲得する方法は、プロジェクトによってまちまちです。一般的には、ホワイトリスト登録を済ませて、プロジェクト立ち上げ前のトークンセールに参加する例が多いようです。

point ホワイトリストとは

ホワイトリストとは、トークンセールの「参加申し込み」のようなものです。参加申し込みに必要な条件はプロジェクトごとに異なりますが、個人情報の提出などが求められます。

ジェネシスNFT保有のメリット

ジェネシスNFTは、多くのプロジェクトにおいて特別なNFTとして発行されます。基本的に数量限定で発行されるので希少性が高く、プロジェクトの人気によっては高値で転売するチャンスも出てきます。

加えて、ジェネシスNFTの保有者に様々な特典が付与されるようになっており、それがメリットとなっています。

ただし、全てのジェネシスNFTが共通のメリットを持っているわけではありません。従って、ジェネシスNFTの価値が何に紐づいているのかは、プロジェクト毎に確認する必要があります。

Play to EarnにおけるジェネシスNFTの特典としては、以下のようなことが挙げられます。

より良いプレイ報酬

Play to Earnでは、プレイの結果や保有するNFTの種類に合わせて、独自仮想通貨による報酬が付与されます。ゲームによっては、ジェネシスNFTの保有者により多くの報酬を付与するものも存在します。ゲームで効率的に稼ぐならば、ジェネシスNFTの保有は大きなアドバンテージになるでしょう。

ゲーム内アイテムの割引

ブロックチェーンゲームでは、課金の要領でゲーム内アイテムを購入できる場合があります。ゲーム内アイテムは色々なものがありますが、効率よく稼ぐために必要なものもあります。ジェネシスNFTの保有者は、特典として割引価格でこれらのゲーム内アイテムを購入できる可能性があります。

受動的な収入

ジェネシスNFTの中には、持っているだけでPlay to Earnの収益が分配されるものもあります。つまりジェネシスNFTを保有するだけで、何もせずとも独自仮想通貨で受動的な収入を得ることができるのです。

NFTの無料配布

Play to Earnでは、報酬としてNFTが配布されることがあります。一部のゲームでは、ジェネシスNFTの保有者だけに特別にNFTを付与する特典が設けられています。ゲームプレイに必要なNFTは高価なことが多いので、それを無料で獲得できるのは大きなメリットだといえるでしょう。

限定的なイベントへの参加

ブロックチェーンゲームでは、スマホアプリのソーシャルゲームと同様に、イベントが開催されることがあります。中には、限定的なイベントとしてジェネシスNFT保有者のみを招待するものも存在します。特にメタバースではこのような特典が付与されることが多々あります。

ジェネシスNFTの例

具体的な例としては、次のプロジェクトがジェネシスNFTを発行しています。

Everdome

Everdomeは、火星を舞台にしたメタバースのブロックチェーンゲームです。9,999個を上限にジェネシスNFTを発行しています。それぞれのジェネシスNFTには「Access Class 1」「Access Class 2」「Access Class 3」と3つのレベルが設定されており、保有者はそれに応じた特典を享受できます。

最も希少性が高いAccess Class 1は、独自仮想通貨であるDOMEでの利益分配や土地購入の割引、早期プレイアクセスに加え、現実世界でのイベントへの参加などを特典としています。

SleeFi

SleeFiは「寝て稼ぐ」ブロックチェーンゲームで、Play to Earnから派生した新しい形です。プレイするには「ベッドNFT」と呼ばれるNFTが必要で、ジェネシスベッドNFTが1万個限定で発売されました。

ジェネシスベッドNFTを保有すると、独自仮想通貨での報酬にプラス補正がかかるトロフィーを貰えたり、優先的にエアドロップをもらえたりします。

Sleefi

画像引用:Sleefi

point エアドロップとは

エアドロップとは仮想通貨の無料配布を指し、新プロジェクトの立ち上げ時など、コミュニティの活性化などを目的に実施されます。そして配布方法は、プロモーションへの貢献度や抽選などがあります。

Walken

Walkenは「ポケモンGO」や「たまごっち」から発想を得た、2つの要素を持ち合わせたブロックチェーンゲームです。すなわち、動物のキャラクター「CAThlete」でバトルするPlay to Earnと、育成に必要なジェム(GEM)を歩いて獲得するMove to Earnです。Walkenは過去複数回にわたって、ジェネシスNFTのトークンセールを行なっています。

point Move to Earnとは

Move to Earnは「運動して稼ぐ」をコンセプトにしたブロックチェーンゲームです。歩いたり走ったりすると仮想通貨を得られます。STEPNの流行もあり多数のMove to Earnゲームがリリースされています。

WalkenのジェネシスNFTを保有すると、CAthleteの育成に必要なジェムの獲得量が増えたり、ブリード(配合)でレアリティの高いNFTを引く確率が上がったりするメリットがあります。

必ず儲かるわけではない

ブロックチェーンゲームがブームとなった時期には、ジェネシスNFTなどに早い段階に投資して、原資を回収して儲けた所で売り抜けるという手法が鉄板となっていました。例えば、Play to Earnの代表格となっている「アクシー・インフィニティ」や「ディセントラランド」では、初期に参加したユーザーが大きな利益を上げることに成功しています。

しかし現状、ジェネシスNFTの投資は、「絶対に儲けられる」と言えるほどのものではなくなっています。有望なPlay to Earnを見極めることができれば、上記のようなメリットを享受することができますが、そこには次のようなリスクもあります。

プロジェクトが頓挫する可能性

ジェネシスNFTは、サービス公開前のテスト段階で販売されることがほとんどです。従って、いつまで経っても本サービスが稼働しなかったり、プロジェクト自体が頓挫する可能性があります。

このようなNFTを買った場合、いつまで経っても原資を回収できなくなってしまいます。最悪の場合、ジェネシスNFTが無価値になることもあり得ます。

ジェネシスNFTへの投資は、ハイリスク・ハイリターンであるということを認識しなければなりません。

独自仮想通貨の売り圧力

ほとんどのPlay to Earnは、報酬として払い出す独自仮想通貨の売り圧力に苦しめられています。

一世を風靡したMove to EarnのSTEPNも、独自仮想通貨GSTの売り圧力に耐えられず、仮想通貨価格が暴落してエコシステムが崩壊しています。これに伴って、NFTスニーカーの値段も大幅に下落しています。

GSTと日本円の価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

ジェネシスNFTの価値は、Play to Earnの収益性に紐づいていることがほとんどです。ゲームのプレイ人口が増加して、独自仮想通貨の価格が上昇している間に売り抜けられれば良いですが、そうでなければ、損失を被る可能性が高いといえるでしょう。

knowledge Play to Earnは持続可能か?

多くのPlay to Earnは、長く持たずにエコシステムが崩壊に至っています。仮想通貨市場では持続可能なモデルが模索されていますが、有力な成功例は未だ確認されていません。このような現状から、ポンジスキーム(自転車操業のような詐欺)的な仕組みだとの批判も受けています。

出口詐欺の可能性

仮想通貨における出口詐欺とは、開発チームが資金を集めた後にプロジェクトを放棄したり、資金を持ち逃げしたりする行為です。英語で Rug Pull(ラグプル)と呼ばれ、Play to Earnの世界でも度々発生しています。

Play to Earnのブロックチェーンゲームが乱立している今、出口詐欺のケースが何件も報告されています。最近では、ブロックチェーンゲームDragomaでの350万ドル規模の出口詐欺が報道されました。

出口詐欺にあってしまえば、ジェネシスNFTの価値はゼロとなり、資金を回収することは困難になります。

Twitterでの買い煽りに注意

Twitter上では、ジェネシスNFTの買い煽りとも取れるツイートが大量に投稿されています。

仮想通貨関係の情報を発信する「SACHI(ツイッター名)」氏は、ジェネシスNFTをキーワードにトークンセールへの参加を誘うツイートに注意するよう警告を促しています。同氏は「売れ残ってるPJ(プロジェクト)が多く、保有しても報酬トークンは売り場スタートが多く、稼げる保証もないのだ」とコメントしています。

詐欺的なプロジェクトでなくとも、ジェネシスNFTの追加発行を行うものなどもあるので、希少性や利益が保証されていると考えるのは危険です。

ジェネシスNFTの中には、限定的で大きな利益につながるものもありますが、まずはそのプロジェクトの内容を自身で精査することが賢明でしょう。

より確実な投資を

ジェネシスNFTはバズワード的に注目を集めています。しかし、その本質は初期段階のプロジェクトに対するハイリスク・ハイリターンの投資です。そのリスクを承知で利益を取りに行く投資家も存在しますが、初心者には向かない投資だといえるかもしれません。

同じPlay to EarnのNFTに投資をするなら、既にサービスが立ち上がって、利益を生んでいるプロジェクトに投資する方がより確実です。仮想通貨市場全体やブロックチェーンゲームにはまだまだ伸び代があるので、じっくり投資に挑戦してみるのも良いかもしれません。


Date

作成日

 : 2022.09.28

Update

最終更新

 : 2022.09.28

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?
貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Binanceのローンチパッドに仮想通貨HOOKが登場!参加方法を解説

Binanceはローンチパッドでの仮想通貨「HOOK」配布を発表しました。HOOKは、Web3の普及を目指して学習コンテンツなどを提供する「Hooked Protocol」の独自仮想通貨です。
update2022.11.25 21:00

メタマスクがユーザーデータ収集へ、リスクとその対策について解説

分散型ウォレットのメタマスクがユーザーデータを収集します。当記事では、メタマスクに加えられる変更の詳細や利用する上でのリスクなどを解説します。
update2022.11.28 21:00

ジャスミーコインがさらに下落!「詐欺」疑惑から現在の評判まで

2022年10月、ジャスミーコインのさらなる下落を受けて、Twitterでは失望の声や上昇を期待する声が見られます。詐欺であるとのSNS投稿でも注目を集めたジャスミーコインですが、いったい何が起こっているのでしょうか。
update2022.10.21 21:00

IS6FX、ボーナスが現金に変わるEX口座を100口座限定でリリース

海外FX業者のIS6FXが、100口座限定でEX口座をリリースすることを発表しました。EX口座では取引条件をクリアすることで、今まで証拠金としてしか使えなかったボーナスを現金に換金(エクスチェンジ)することができ、取引損失額を抑えた効率的な資産運用ができます。
update2022.10.21 19:00

TradingViewの日本語デスクトップ版が利用可能!ブラウザ版との違いは?

高機能なチャート分析ツールとして知名度があるTradingViewは2020年12月15日、PC版デスクトップアプリをリリースしました。TradingViewデスクトップ版アプリは、2022年6月現在、日本語版表示も可能です。
update2022.06.27 20:00

アービトラム(Arbitrum)とは?特徴やメタマスクへの追加方法を紹介

アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムのガス代高騰問題解決のために開発されたブロックチェーンです。当記事では、特徴やメタマスクでの使い方を紹介します。
update2022.10.27 20:00

イーサリアム2.0のステーキング報酬は何%?参加報酬やリスクも紹介

イーサリアム(ETH)2.0において、ステーキング向けの預け入れ資産が増加しており、約1,500万ETH(2.8兆円相当)になりました。ステーキング報酬は魅力的なのでしょうか。リスクはないのでしょうか。
update2022.10.14 21:00

SoulBound Token(SBT)とは?使用例やBinanceのBABトークンを解説

バイナンスが、 SoulBound Token(SBT)を導入しました。バイナンス版SBTの名称は、「Binance Account Bound Token」(BAB)です。どんな機能があるのでしょうか。SoulBound Token(SBT)は、デジタルIDとして機能するNFTであり、新しいNFTとして注目を集めています。2022年9月には、Binance(バイナンス)が独自のSoulBound TokenのBABトークン導入を発表しました。
update2022.09.13 20:00

Astar Network(ASTR)とは?ステーキングで増やしながらプロジェクトを応援

仮想通貨ASTRは、渡辺創太氏らが主導する「Astar Network」のネイティブトークンです。当記事ではASTRの特徴やステーキングのやり方を紹介します。
update2022.10.11 21:00

DAOではない?ZOZO創業者前澤氏の「MZ DAO」とは

ZOZO創業者の前澤友作氏が、「MZ DAO」(エムズィーダオ)の設立を発表しました。MZ DAOとは何か、参加するとどんな特典があるのか、そもそもDAOと言えるのか?について紹介します。
update2022.08.02 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

Twitter

Twitter

キャンセル