Select Language

BitDAOがFTXのトークンに投資!初の提案了承

BitDAOがFTXのトークンに投資!初の提案了承

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.16 15:54
BitDAOがFTXのトークンに投資!初の提案了承

update 2023.03.16 15:54

DAO(自律分散型組織)のBitDAOは2021年10月30日、大手仮想通貨取引所FTXが発行するトークンである「FTT」を購入することを決定しました。

DAOとは参加者の意思により運営方針を決める組織で、今回のFTTへの出資も、BitDAOのトークン(BIT)保有者による投票で決定されました。これまでいくつかの提案が行われていましたが、投資が決定したのは初めてです。

DAOという組織形態自体がまだ珍しく、投票によりどのような決定が行われるのかに注目が集まっていましたが、大きく値上がりする傾向にある取引所トークンへの出資という手堅い投資でスタートする形になりました。

投票で出資するBitDAOとは?

BitDAOは、分散型金融(DeFi)プロジェクトの支援を行うことを目的とした組織です。DAO(自立分散型組織)という組織の性質上、参加者の意向を反映して、具体的にどのプロジェクトを支援するのかが決定されます。

具体的には、BitDAOが発行するトークン「BIT」を保有する人がBITの投資先等について提案し、BIT保有者による投票で採用されたら実際に投資が行われます。投資先のプロジェクトが成功すれば、BitDAO、そしてBITトークン保有者が恩恵を受けることができるという仕組みです。

BitDAOの仕組み

一般投資家が多数集まって出資先を決めるというイメージを持たれる場合もありますが、BITトークンは主にプライベートセールで販売されたため、実際にはかなりの割合を機関投資家などの企業が保有しています。

そのため、BITトークンを大規模に保有している企業の意向が反映されやすいという面もあります。今回の提案も、一般の投資家の投票参加は少なく、大口投資家と見られる保有者の投票が大きな影響を与えました。

もちろん、少額保有者であっても「デリゲート」という手続きを行えば、BitDAOの意思決定を行う投票に参加することは可能です。

FTXのトークンへの投資

今回の投資は、BitDAOが保有するBITトークンを、大手取引所FXTの発行する「FTT」のトークンと交換する形で行われます。

FTTトークンは、2019年時点では100円台でしたが、2021年9月には8,800円台に達しており、大きな値上がりを見せた仮想通貨です。

FTTトークンのレート

同じく仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)が発行するバイナンスコイン(BNB)も大きく値上がりしており、有望な取引所が発行するトークンは値上がりしやすいという傾向があります。

FTXは現物・デリバティブの取引高でどちらも上位10位に入る大手取引所であり、BitDAOの最初の投資先は、堅実なものに決まったといえるでしょう。

DAOには未知数な面も

自立分散型組織(DAO)という性質上、全ての提案は多数決で決定されます。DAOという組織形態は以前から存在しましたが、実際の活動例はまだ少ないです。

DAO特有のリスクとしては、票数を固めることで利害関係者にとって有利な方向に資金が使われてしまうという点があります。

今回であれば、FTXへの投資を提案した「Alameda Research」社はFTXと関係の深い会社であり、まさに利害関係者への出資が行われたケースとなります。

ただ、反対投票が出なかったことを考えると、利害関係者が絡んでいたとしてもFTXへの出資は妥当であるとBITトークン保有者が考えた結果といえるでしょう。

今回の出資はFTXとBitDAOが関係を結ぶという面もあるとみられています。実際に、10月20日の投票提案に先立ち、同月18日にBITトークンがFTXに上場しています。これを受けてBITトークンのレートも大きく値上がりしました。

BITトークンの値動き

出資したプロジェクトとの相互繁栄を目指すというのがBitDAOの目標ではありますが、DAOという組織の実績が少ない中、この目標を達成することができるかに注目が集まります。


Date

作成日

2021.11.04

Update

最終更新

2023.03.16

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用

ここ最近、SNS上ではステーブルコインの利回りに関する活発な議論なども見られます。本記事では、SNSで話題となった議論を整理しつつ、Bybitでのステーブルコインの運用方法や、海外FXとの仮想通貨入出金ルートの全体像などをまとめます。
update2025.10.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル