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MetaTrader5 新バージョン Build2560がリリース

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update 2022.04.20 12:07
MetaTrader5 新バージョン Build2560がリリース

update 2022.04.20 12:07

2020年7月23日に、MetaQuotes社より、MetaTrader5の新バージョンBuild2560のリリースが発表されました。新バージョンでは、MetaTrader5の操作方法について学習できるチュートリアル機能に軽微な変更があった他、ティック量が膨大な場合の処理や、MQL5クラウドネットワークにおける処理が高速化されました。[1]

チュートリアル機能に軽微な変更

MetaTrader5では、画面右上の緑色のアイコンをクリックすると、操作方法ついて学習できるチュートリアル機能を表示させることができます。この機能は、2020年7月10日に発表された新バージョン Build2530でリニューアルされていましたが、今回のアップデートにより、下記の軽微な変更がありました。

  • チュートリアル機能を表示させるアイコン部分のデザインがより見やすくなりました。
  • 一部の内容について、文章が変更されました。
  • チュートリアルの進捗状況の計算が修正されました。
チュートリアル機能 チュートリアル機能
point MetaTrader5のチュートリアル機能について

MetaTrader5のチュートリアル機能は、「約定」「取引チャート」「指標」「MQL5.communityサービス」「アルゴリズム取引」「アラートとニュース」「取引口座」の七つのカテゴリごとに、操作方法の説明が記載されているものです。MetaTrader5上で実際に行ったことがある操作が自動で記録され、チェックマークが付けられるため、自分が行ったことがない操作のみを選択して効率よく学習することができます。

チェックマークの付いた項目の数がカテゴリごとに表示される他、全体の進捗状況も緑色のバーで表示されるため、どの程度学習が進んだのかが一目で判断できます。

ティック量が膨大な場合の処理を高速化

1分間に数万回程度の膨大なティックが配信された場合の処理が高速化されました。これにより、ティック回数が大きく増えた場合でも、値動きがより正確にチャートに反映されるようになりました。

point ティックとは?

ティックとは、FXブローカーから配信されるレートの一つ一つを指します。FXでは、通常1分間に数十~数千回の値動きが発生しており、その都度ティックが更新されます。ティックは、通常のチャートでもローソク足の細かな値動きに反映されますが、ティックでの値動きを確認したい場合は、気配値表示で「ティックチャート」を選択して表示させます。一定期間内に配信されるティックの数は状況によって異なり、値動きが活発になるとティックの量が増加します。

MQL5クラウドネットワークの処理が高速化

ネットワーク上でつながった他のPC(エージェント)の処理能力をレンタルし、エキスパートアドバイザ(EA)最適化を高速化できるMQL5クラウドネットワーク機能で、エージェントの検索効率が改善されたことにより、処理完了までにかかる時間が短縮されました。クラウドネットワーク機能では、利用できるエージェントが常時数万台待機しており、この機能を利用すると、待機しているエージェントの中から実際に作業を割り当てるエージェントの検索が行われます。今回のアップデートでは、この検索効率が改善されました。

point MetaTrader5は並列処理が可能

MetaTrader5がMetaTrader4から進化した点として、エキスパートアドバイザ(EA)の最適化の際に、PCの複数のスレッドを利用する並列処理が可能になったことがあります。最適化では、パラメータの組み合わせごとにバックテストを行いますが、並列処理では、複数のスレッドにこの作業を割り当てることができます。MQL5クラウドネットワークはこの並列処理をさらに活用するための仕組みで、同一PC内のスレッドではなく、他のPCのスレッドを利用することができます。

今回のアップデートでは、上記に加え軽微な不具合の修正も実施されており、改善内容の詳細は、MetaQuotes社のWebサイトからご確認頂けます。また、同時にMetaTrader4においても新バージョンBuild1280がリリースされています。[2]現在、MetaQuotes社では、MetaTrader4の開発を中断しているため、バージョンアップの際、新機能の搭載等は一切なく、不具合の調整やセキュリティ強化のメンテナンスのみが行われております。


Date

作成日

2020.07.24

Update

最終更新

2022.04.20

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