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ティック

読み方 てぃっく
同義語 呼び値、呼値、Tick

ティック(Tick)とは、株などの金融商品の取引における値動きの最小単位のことを指します。ティックは金融商品によって異なり、例えばティックが1円に設定されている金融商品であれば、100円、101円、102円のように1円刻みで値動きします。FXの場合は、値動きの単位はピップス(pips)やポイントが使われるためティックとは呼ばず、1回ごとに提示されるレートのことをティックと呼びます。

ローソク足では、1分足が最小単位であることがほとんどです。一方、ティックは時間軸に関係なく、レートが提示されるごとに一つずつ更新されていくので、1分足よりもさらに細かいレートの動きが確認できます。ティックの値動きを記録したものはティック・チャートと呼ばれ、MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)など様々な取引ツールで表示させることができます。

MT4のティックチャート

ティック・チャートは、細かな値動きが確認できるため、主にスキャルピングに利用されます。また、ティックが増えることは、価格が頻繁に更新されていることを意味し、取引が活発になっていると推測されるため、一定期間のティックの回数が値動きの分析に利用される場合もあります。

knowledge ローソク足の形をしたティックチャートもある

ローソク足チャートは、一定の時間内の値動きを1本の「足」で表示しますが、ティックは単純に変動したレートを結んでいるだけなので、通常は線で描画されます。しかし、一定のティック回数をこなしたら次を描画するというティックチャートもあり、これはローソク足と同じように実体ヒゲのある形をしています。ローソク足版のティックチャートでは、例えば10回のティックで次の足に移るという設定にしておくと、レートの変動回数が多いほど、次の足に移るタイミングが早くなります。つまり、ローソク足がどんどん増えていく時は、売買が活発であると判断することができます。


Date

作成日

2020.12.15

Update

最終更新

2024.11.14

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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