Select Language

仮想通貨およびブロックチェーン関連企業へ投資する大手銀行

仮想通貨およびブロックチェーン関連企業へ投資する大手銀行

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
仮想通貨およびブロックチェーン関連企業へ投資する大手銀行

update 2022.04.20 12:28

運用資産残高上位100社の内55行がカストディ分野などに投資

運用資産残高(AUM)で上位100社の銀行の内、55行が直接または子会社を通じて、仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーン関連企業に投資していることが明らかになった。[1]

ブロックチェーン関連情報を提供するBlockdataによると、2021年7月時点でバークレイズやシティグループ、ゴールドマンサックス、JPモルガンチェース、BNPパリバを始めとする大手銀行が活発に投資を行なっているという。これらの銀行がどれ位の資金を投じたかは明示されていないが、資金調達ラウンドではスタンダードチャータード銀行が合計3億8,000万ドル、BNYメロンが合計3億2,059万ドル、シティグループが合計2億7,949万ドル、UBSグループが合計2億6,620万ドル、BNPパリバが合計2億3,605万ドルを出資している。最も多かった投資先は仮想通貨カストディ分野であり、上位100社中23社が独自ソリューションを構築するか、関連する企業に投資しているようだ。

クライアントからの需要が拡大していることや、仮想通貨関連の規制が整備されたこと、仮想通貨取引所が莫大な利益を上げていることを背景に、大手銀行は仮想通貨市場への参入を推し進めている。特に銀行と取引所の収益性の差は決定的な要因となっており、例えばバイナンスの従業員数は200人であるが、20万人の従業員を抱えるドイツ銀行よりも5,400万ドル以上の利益を上げている。加えて、コインベースはゴールドマンサックスにおける従業員数の約4%で同行より高い企業価値を維持している状況だ。

ビットコインを中心に仮想通貨は金融業界でも受け入れられ始めているが、これがどのような変化をもたらすのか、今後もこれら銀行の動向を見守っていきたい。

release date 2021.08.16

ニュースコメント

comment

仮想通貨市場の発展に貢献する米大手銀行


大手銀行による投資は仮想通貨市場で重要な役割を担っており、主要な仮想通貨関連企業の事業創出に貢献してきた。NYSEへ上場予定のCircleに投資したゴールドマンサックスや、仮想通貨コンプライアンス企業のEllipticに出資したウェルズ・ファーゴなど、特に米大手銀行が積極的な投資戦略の下、金融業界から仮想通貨市場への資金流入を先導しているようだ。結果的に、米国市場では人気仮想通貨リップル(Ripple)を開発するリップル社や、デジタル資産管理会社のNYDIG、仮想通貨データソリューション企業のLukka、ステーブルコインを発行するPaxosなどの仮想通貨関連企業が台頭してきている。今年4月に仮想通貨市場は時価総額が2兆ドルに再び迫る動きを見せているが、この金融業界でのトレンドが追い風となるのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.08.16

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

XMTradingがお年玉プロモーションを実施

海外FX業者XMTradingは、2024年12月3日〜12月31日までの期間限定で、お年玉プロモーションを実施すると発表しました。200ドル相当を入金して、2ロット以上取引すると抽選に参加できます。
update2024.12.03 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル