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Amazon、ビットコイン決済導入の可能性

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update 2022.04.20 12:28
Amazon、ビットコイン決済導入の可能性

update 2022.04.20 12:28

同時に独自仮想通貨の開発も進める

大手イーコマース企業のAmazonが、ビットコイン(Bitcoin)決済の導入を検討していることが英メディアCITY A.M.の報道で明らかになった。[1]

あるAmazon関係者の証言によると、同社はビットコインに加え、イーサリアム(Ethereum)、エイダコイン(ADA Coin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)などの主要な仮想通貨(暗号資産)による決済に対応することを見据えているという。このAmazonの動きはCEOであるジェフ・ベゾス氏が指示したものであり、十分に議論して必要不可欠と判断された全体戦略の一端のようだ。

また、Amazonは早ければ2022年までに独自仮想通貨を発行することも視野に入れており、仮想通貨や中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)に精通した人材を募集している。Amazonは独自仮想通貨をロイヤリティプログラムに用いることを想定し、既存の仮想通貨と併用可能なマルチレイヤーのインフラ構築を目指しているという。

近年、AmazonはAWSがイーサリアムのサポートを開始するなど、仮想通貨分野でエコシステムを拡大する動きを見せている。Amazonは仮想通貨がより迅速で低コストな決済オプションとなることを期待しているが、これがどのような成果につながるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.07.27

ニュースコメント

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通貨としての色を強める仮想通貨


これまで仮想通貨は投機的な目的で利用されてきたが、仮想通貨市場の拡大を背景に、本来の通貨としての役割を果たし始めている。最近では、中南米地域の小国であるエルサルバドルがビットコインを法定通貨として採用するなど、仮想通貨はより具体的な形で経済圏を拡大しているようだ。これに伴って決済インフラも整備されており、POS(Point of Sale)端末を介した店頭での仮想通貨決済サービスが台頭してきているという。例えば、オープンコマースプラットフォームを開発するPoyntとパートナーシップを締結したビットペイは仮想通貨決済サービスの提供を開始し、10万以上の加盟店での利用を実現している。世界最大のイーコマース企業であるAmazonが仮想通貨決済の導入に成功すれば、この流れは更に加速していくと考えられるが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も仮想通貨市場の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.07.27

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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