Select Language

ロンドン警視庁、マネーロンダリングに関与した仮想通貨を押収

ロンドン警視庁、マネーロンダリングに関与した仮想通貨を押収

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
ロンドン警視庁、マネーロンダリングに関与した仮想通貨を押収

update 2022.04.20 12:28

過去最大級の1億1,400万ドル相当を押収することに成功

今月23日、ロンドン警視庁(London's Metropolitan Police Service)の経済犯罪司令部(Economic Crime Command)が、マネーロンダリングに関与した1億1,400万ポンド(約1億5,880万ドル)相当の仮想通貨(暗号資産)を押収したことが明らかになった。[1]

今回、具体的な捜査の内容は明らかにされなかったが、経済犯罪司令部は犯罪利用された資金の取引情報を掴んだことで、巨額の仮想通貨の押収に成功したという。これに関してジョー・ライアン巡査は、犯罪者が違法行為で得た資金を正当化するためにマネーロンダリングを行う必要があると述べ、その流れを妨害することができれば、犯罪が減少すると言及している。

一方、ロンドン警視庁のグラハム・マクナルティ副総監は、同組織の取り組みについて次のようにコメントしている。

警視庁はデジタル送金される資金を押収するだけでなく、犯罪者から現金を取り上げることに成功しています。2020-21の会計年度には、犯罪者の手から4,700万ポンド以上の資金を押収しました。この資金は犯罪に再投資することはできず、麻薬や武器の購入や、若くて脆弱な人々を犯罪に導いて搾取するために使われることもありません。

Graham McNulty, Deputy Assistant Commissioner of London's Metropolitan Police Service's Economic Crime Command - Metropolitan Policeより引用

ロンドン警視庁は引き続き捜査を継続する意向であることを示しているが、これが仮想通貨市場にどのような影響を与えるのか、今後も当局の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.06.28

ニュースコメント

comment

仮想通貨関連犯罪の抑止に向けてソリューション導入が進む


仮想通貨市場の拡大により、仮想通貨の犯罪利用が増加することが懸念されていたが、各国の規制当局は犯罪を抑止するソリューションの導入を進めており、同市場での安全性が向上し始めているようだ。例えば、米国の麻薬取締局(Drug Enforcement Administration, DEA)および内国歳入庁(Internal Revenue Service, IRS)などは、コインベースのブロックチェーン分析サービスの利用を検討しているという。その他、州レベルではワイオミング州の金融当局がChainalysisと協業し、マネーロンダリングや仮想通貨関連犯罪への対応を強化している。セキュリティ企業のCoinfirmがバイナンスから盗難された資金の流れを特定するなど、これらのソリューションは成果を上げ始めているが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後もその展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.06.28

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからコインチェックに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについても解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からコインチェック(Coincheck)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.17 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル