Select Language

ビットコインの取引単位としてSatoshiを採用する動き

ビットコインの取引単位としてSatoshiを採用する動き

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
ビットコインの取引単位としてSatoshiを採用する動き

update 2022.04.20 12:27

Galaxy DigitalのCEOであるNovogratz氏がSNS上で提言

大手仮想通貨(暗号資産)関連企業Galaxy DigitalでCEOを務めるMike Novogratz氏が、ビットコイン(Bitcoin)の取引単位をSatoshiに変更すべきだと主張しており、Twitter(ツイッター)上で議論が活発になってきている。

先日、Novogratz氏はバイナンスのChangpeng Zhao氏やコインベースのBrian Armstrong氏、FTXのSam Bankman-Fried氏などの大手仮想通貨取引所CEOが保有するアカウントをタグ付けし、ビットコインの取引単位をSatoshiに変更することを呼びかける旨のツイートを投稿した。[1] Novogratz氏はビットコイン価格が高騰して1BTCあたりの金額が大きくなり過ぎていることを懸念しているようだ。

Satoshiはビットコインの1億分の1に相当し、5月11日時点で約0.00057ドルの価値を有している。既に仮想通貨情報サイトのCoinMarketCapはSatoshiを採用しているが、マイクロペイメントの利用拡大などで更に多くの企業がこれに続く可能性があると考えられる。ビットコイン向けのクライアントソフトであるビットコインコアも新バージョンで手数料システムを刷新し、Satoshiを用いた手数料設定に対応しているという。

ブロックチェーン分析会社のGlassnodeによると、1BTC以下を保有するユーザー、通称「Sat Stacker」は2018年から増加傾向にあるようだが[2]、ビットコインの取引単位をめぐる議論はどのような結論に達するのか、今後も仮想通貨市場での動きを見守っていきたい。

release date 2021.05.12

ニュースコメント

comment

マイクロ投資のトレンドが仮想通貨市場に波及


金融業界ではマイクロ投資がトレンドとなっており、手数料無料の投資アプリであるロビンフッドなどのライト層をターゲットとしたサービスが人気を博しているが、この流れは仮想通貨市場にも波及しているようだ。例えば、ドイツで2番目の規模の証券取引所を運営するBoerse Stuttgartは、同社の仮想通貨取引アプリであるBISONのユーザー数を10倍に拡大するなど、シンプルで使いやすいユーザーインターフェースを武器に破竹の勢いで成長を遂げているという。その他、デリバティブ市場ではCMEがマイクロビットコイン先物をローンチしており、小規模な投資家にリスクヘッジの手段を提供している。ビットコインの取引単位としてSatoshiが採用されれば、マイクロ投資のトレンドは更に加速していく可能性があると考えられるが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.05.12

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.12 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル