作成日
:2021.03.29
2022.04.20 12:27
仮想通貨(暗号資産)ネム(NEM)の大型アップデートが完了した後、新しいブロックチェーンであるシンボル(Symbol)を活用したNFT(Non-Fungible Token)プラットフォーム、NEMBER ARTの開発が進められている。
アート作品を売買するためのNFTプラットフォームであるNEMBER ARTは、ブロックチェーン関連企業のPeersyst Technologyによって開発されており、今月末にテストネットのローンチが予定されているという。これに関して、Peersyst Technologyはネムコミュニティがアートに対して高い関心を寄せていると述べたのに加え、シンボルの開発環境が優れていると言及して期待感を露わにした。Peersyst TechnologyはSymbol SIパートナープログラムに参加するパートナー企業であり、スペインで廃棄物の追跡システムを構築するプロジェクトなども立ち上げている。
これまで、ネムコミュニティではアート分野で様々な取り組みが行われてきた。最近では、NEM技術普及推進会NEMTUS(ネムタス)が主催した東日本大震災復興支援寄付プロジェクトである「桜繋ぎ」が注目を集めている。桜繋ぎとは、募金額に応じて徐々に桜が開花していき、1,000XEM貯まるごとに桜が満開になるブロックチェーンアートだ。
新ブロックチェーンのシンボルは3月半ばにローンチされたばかりだが、どのようなユースケースが誕生するのか、今後も同エコシステムでの動きに注目していきたい。
release date 2021.03.29
出典元:
ニュースコメント
NFT市場でアート分野のプラットフォームが台頭
日本の大手仮想通貨取引所であるコインチェックによると、NFT市場規模は2019年の200億円から2020年末時点で300億円にまで成長しており、拡大の一途を辿っているという。現在、NFT市場では米NBA(National Basketball Association)が提供するNBA Top Shotが最大の取引量を誇っているが、アート分野のプラットフォームも頭角を現してきているようだ。例えば、アルゼンチンの著名な漫画家であるホセ・デルボ氏が作品を公開したMakersPlaceや、VRアートプラットフォームのSpeedy CryptoArtなどが注目を集めている。また、Suum Cuique Labsによって運営されるHashmasで作品が65万ドルで販売されるなど、驚くほど高値を付けるアート作品も登場しているが、NFT市場はどのように発展していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。
作成日
:2021.03.29
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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