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トルコ国内でビットコインの検索数が約500%増加

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update 2022.04.20 12:27
トルコ国内でビットコインの検索数が約500%増加

update 2022.04.20 12:27

インフレリスクのヘッジ手段を模索するトルコ国民

トルコリラが約15%の急落を記録した事実を受け、トルコ国内で「ビットコイン(Bitcoin)」をキーワードとしたGoogle検索数が500%近く増加したことが明らかになった。[1]

先日、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が中央銀行総裁を解任したことをきっかけに、トルコリラは0.14ドルから0.12ドルにまで下落した。今回、多数のトルコ国民がインフレリスクをヘッジする手段を模索し、ビットコインに関する情報を検索したようだ。過去4年間、対米ドルでトルコリラが50%以上の価値を失っていることから、トルコ国内では2020年初め頃からビットコインの需要が拡大している状況だ。

現在、トルコでは明確な仮想通貨(暗号資産)規制が設けられていないという。これに関して財務省は中央銀行や銀行調整監視機構(Banking Regulation and Supervision Agency, BDDK)、資本市場評議会(Capital Markets Board, CMB)などと協力し、仮想通貨規制のフレームワーク構築を目指していると述べた。また、財務省は仮想通貨に対する懸念について他国と共有していると主張しており、仮想通貨市場を厳格に監視していることを強調した。

現時点でビットコインの時価総額は1兆8,000億ドルを超えており、好調を維持する形で仮想通貨市場を牽引しているが、トルコ国内での盛り上がりがどのような影響をもたらすのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

release date 2021.03.24

出典元:

  1. Google Trends

    https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

ニュースコメント

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通貨安で仮想通貨市場が拡大するトルコ


近年、トルコ国内の情勢が安定しないことから、トルコリラは乱高下を繰り返しており、ボラティリティが拡大している。昨年5月にトルコ当局はグローバル金融機関によるトルコリラの取引を禁止するなどの対策を講じたが、最終的に約1週間程度でリラ取引禁止を解除するに至った。このような状況下で、トルコ国内では仮想通貨に対する期待が高まっており、仮想通貨取引所のBTSEがBiLiraの取り扱いを開始するなど、市場は拡大傾向にあるようだ。加えて、トルコ当局もブロックチェーン技術と併せて仮想通貨の活用を視野に入れ、第11次開発計画(The Eleventh Development Plan)でトルコ中銀主導の仮想通貨発行を検討しているという。慢性的な通貨問題を抱えるトルコだが、仮想通貨市場とどのように向き合っていくのか、今後も同国での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.03.24

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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