Select Language

eToro、SPACとの合併による100億ドル規模の上場計画が浮上

eToro、SPACとの合併による100億ドル規模の上場計画が浮上

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
eToro、SPACとの合併による100億ドル規模の上場計画が浮上

update 2022.04.20 12:27

会社側は上場計画の噂を再否定

ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf London, E14 5AB United Kingdom[1])【以下、eToroと称す】が、ブランク・チェック・カンパニーとも呼ばれる特別買収目的会社(Special Purpose Acquisition Company)【以下、SPACと称す】との合併を通じてNasdaq(ナスダック)への上場を計画していると、イスラエルの通信社であるCalcalistが報じた。[2]

eToroの企業価値は100億ドルと見積もられており、上場が実現すれば、イスラエルに拠点を置くフィンテック企業として過去最大規模の案件になるという。しかしながら、同社の広報担当者は、Calcalistが報じた内容を市場の噂として否定している。尚、Calcalistは2020年12月にも匿名の情報筋からの情報として、eToroがSPACとの合併を通じて50億ドル規模の上場を計画していると報じたが、その際もeToroは報道内容を否定していた。

SPACは未公開企業を買収することのみを目的としたペーパーカンパニーであり、従来のIPO(イニシャルパブリックオファリング)プロセスを簡略化する手法を用いる。近年、SPACを活用した上場が活況を呈しており、数億ドル規模の資金調達に成功する事案も散見されている。eToroがどのSPACとの合併を検討しているかは不明であるが、個人投資家の間では同社株に対する需要が高まっているという。2020年12月に実施されたプライベートセール時において、eToroの推定評価額は25億ドル超であったことを勘案すると、短期間に同社の市場価値が更に高まっている模様だ。

eToroは上場計画に関する報道を再否定しているが、今後も市場で注目が集まる同社の動向を見守りたい。

release date 2021.03.17

ニュースコメント

comment

トレーディング業界のディスラプター、eToro


Yoni Assia氏とRonen Assia氏の兄弟が2006年に創業したeToroは、足元の数年で急成長を遂げており、顧客数は既に2,000万人を突破したという。同社は業績面においても好調を維持しており、2020年の総売上高は6億ドルを計上した他、取引高は前年比400%増の1.5兆ドル超に達したとのことだ。Yoni Assia氏は、eToroではソーシャルネットワークがサービスの中核を成しており、コピートレード機能が競合プラットフォームとの差別化要因になっていると言及している。また、同社は更なるグローバルリーチの拡大を目指し、マーケティング活動を強力に推進している状況だ。例えば、eToroはラグビーオーストラリア代表と提携した他、eToroは英独サッカー12クラブと提携している。更に、広範な顧客層のニーズに対応すべく、eToroはステーキングサービスを開始するなど、FXや株式、コモディティに加えて仮想通貨(暗号資産)分野のサービスも拡大している。トレーディング業界のディスラプター(デジタル技術を活用して、既存のビジネスモデルを破壊する可能性のある企業)と評される同社が、更なる顧客基盤の拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか今後も注目したい。


Date

作成日

2021.03.17

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル