作成日
:2021.03.11
2022.04.20 12:27
米大手仮想通貨取引所のCoinbase, Inc.【以下、コインベースと称す】が、同取引所の機関投資家向けプラットフォームであるCoinbase Proに新しく3種類のアルトコインを上場することを発表した。
今回、コインベースはSUSHI(SushiSwap)およびMATIC(Polygon)、SKL(SKALE)を2021年初めての新規上場銘柄として公表したという。今月11日よりユーザーはこれらの仮想通貨を取引することが可能となるが、ニューヨーク州の居住者に限ってはSUSHIのみサポート対象外となるようだ。昨年下半期からコインベースはDeFi(分散型金融)トークンの取り扱いを強化しており、Yearn.FinanceやBalancer、Synthetix、AAVE、Bancorなどを上場している。
先日、コインベースは株式上場を予定していることを明らかにしたが、早ければ今月中にもそれを実現する見通しだ。現在、コインベースの株式は非上場株式を取り扱うNasdaq Private Marketで取引されており、期待感から1株あたり375ドルの値をつけている。それに伴い、コインベースの推定評価額は770億ドルから1,000億ドルに達する水準にまで膨れ上がっているようだ。
競合であるジェミニも7種類のDeFiトークンを上場するなど、コインベースと同様にDeFi市場の拡大に備えているようだが、今後も米仮想通貨市場の展開に注目していきたい。
release date 2021.03.11
出典元:
ニュースコメント
期待のDeFiトークンとして脚光を浴びるSUSHI
分散型取引所(DEX)プロトコルを開発する仮想通貨関連プロジェクトのUniswapから派生したSUSHIは、期待のDeFiトークンとして注目を集めており、今年に入ってから破竹の勢いで需要を拡大している。一時、SUSHIは開発者が同仮想通貨を大量売却したことから出口詐欺の疑いで大幅な価格暴落に見舞われたものの、開発活動の進展やDeFi市場の拡大などを背景にその時価総額を順調に伸ばしているようだ。現時点でコインベース以外にもバイナンスやビットフィネックス、Huobi(フォビ)、OKExなどの大手取引所がSUSHIを取り扱っており、同仮想通貨の時価総額は20億ドルを超えて仮想通貨市場全体で上位50番目以内の規模にまで成長している。2021年も多数のDeFiトークンがローンチされることが予想されているが、SUSHIは仮想通貨市場でプレゼンスを発揮することができるのか、今後も同仮想通貨の躍進に期待したい。
作成日
:2021.03.11
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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