Select Language

BitGo、ニューヨーク州で信託ライセンスを取得

BitGo、ニューヨーク州で信託ライセンスを取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
BitGo、ニューヨーク州で信託ライセンスを取得

update 2022.04.20 12:27

サードパーティ企業に依存せず仮想通貨関連サービスが展開可能となる

米国の大手仮想通貨カストディ企業であるBitGo, Inc.(本社:DMCA Agent 445 Sherman Avenue, Suite 200, Palo Alto California 943066[1]))【以下、BitGoと称す】は、ニューヨーク州金融サービス局(The New York State Department of Financial Services)【以下、NYDFSと称す】から信託ライセンスを取得した。[2]

これにより、BitGoはサードパーティ企業を介さずに、州内の大手金融機関や機関投資家に仮想通貨カストディサービスを提供することが可能になったという。BitGoのCRO(Chief Revenue Officer)であるPete Najarian氏は、金融機関は仮想通貨カストディアンに頼るべきだと言及しており、同社がサブカストディアンサービスを提供する意思があることを示した。加えて、Najarian氏は既存の金融機関が仮想通貨市場に参入するには、膨大な作業が必要となる事実に触れ、これら企業とのパートナーシップやホワイトラベルソリューション開発なども視野に入れていると述べた。

昨年、米SECは未登録の仮想通貨カストディアンに猶予期間を付与するなど、米国では仮想通貨市場に対する規制が厳格化されつつあるようだ。実際にBitGoは外国資産管理局(Office of Foreign Assets Control)の規制に違反したとして約10万ドルの罰金を支払うことに合意しているが、更に5,000万ドル以上の罰金が科される可能性があるという。このような流れを受け、仮想通貨カストディ企業のAnchorageは米通貨監督庁(Office of the Comptroller of the Currency, OCC)から国家ライセンスを取得している。

今回、BitGoはNYDFSからライセンスを取得したのに加え、SECの要件に基づいてコンプライアンスを強化する方針であることを示した。Najarian氏は米国全土にサービスを展開するための方法を模索すると主張しているが、BitGoはどのような動きに出るのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.03.08

ニュースコメント

comment

仮想通貨市場で高い評価を受けるBitGo


最近、機関投資家の仮想通貨市場参入が相次ぎ、安全に仮想通貨を管理するためのカストディサービスの需要が高まっているようだ。このような状況下、ニューヨーク州ではBitGoの他にも、仮想通貨取引所であるジェミニが仮想通貨カストディサービスを開始したのに加え、Paxos(パクソス)やCoinbase(コインベース)などの企業もNYDFSの認可を受けて同様の動きに出ているという。その中でもBitGoは1億ドル以上の損失に対応する仮想通貨保険を提供するなど、早くから企業ニーズを捉えた革新的なサービスを展開してきたことが評価されている。2018年時点でBitGoはその企業価値が1億7,000万ドルに達したと言われており、2020年には大手オンライン決済サービスのPayPal(ペイパル)から約7億5,000万ドルで事業買収のオファーを受けているが、今後も同社の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.03.08

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル