作成日
:2021.03.04
2022.04.20 12:27
StoneX Group Inc.(本社:155 East 44th Street, Suite 900, New York, NY 10017
)【以下、StoneXと称す】が買収したGain Capital Holdings Inc【以下、GAINと称す】の日本法人であるGAIN Capital Japan Co., Ltd【以下、ゲインキャピタル・ジャパンと称す】は、3月8日付でStone X Financial Co., Ltd【以下、ストーンエックスフィナンシャルと称す】へと社名を変更することを発表した。2020年2月、StoneXの前身であるINTLがGAINを買収することを発表した。その後の同年8月、StoneXが約2億3,600万ドルを投じてGAINを完全子会社化したことに伴い、ゲインキャピタル・ジャパンは社名を変更したとのことだ。世界中でForex.comブランドを運営するStoneXは、金融市場で100年以上の歴史を誇り、Nasdaq(ナスダック)に上場する企業として、コーポレートガバナンスや財務報告、ディスクロージャー面における厳格な基準を遵守しているという。
StoneXのCEOを務めるSean M. O'Connor氏は、買収はGAINにとっても財務及び戦略的観点で有益なものだという。また、最高クラスの金融プラットフォームの構築や、マルチアセットに対応したグローバルアクセス、執行から清算までの一貫したサービスを提供すべく、両社の経営資源を活用していくと言及している。
ストーンエックスフィナンシャルへと社名変更するゲインキャピタル・ジャパンが、強固な財務基盤を誇るStoneXグループ傘下にて、顧客ニーズにマッチした画期的なソリューションを提供することに期待したい。
official release 2021.03.04
出典元:
ニュースコメント
新年度において良好なスタートを切ったStoneX
2月8日、StoneXが発表した2021年度第1四半期決算は、営業収益が前年同期比37%増の3億8,010万ドル、純利益が前年同期比20%増の1,950万ドルと良好な結果となった。特に、FX・CFD事業に関しては、GAINを完全子会社化したことにより、営業収益が前年同期比1,200%増の5,980万ドルと急拡大した他、平均日次取引高(ADV)も急増したという。O'Connor氏は、ボラティリティと金利が低水準で推移する中、全ての事業領域で営業収益と利益の拡大を達成した他、収益及びコスト面においてGAINとシナジーを発揮できていると言及している。また、買収戦略を得意とするStoneXは、他社との提携を通じた業務効率化やマーケティング活動も積極化している状況だ。例えば、StoneXはGenesisと提携し、ローコードプラットフォームを活用したミドルオフィス業務のデジタル化を推進している。更に、StoneXはサラセンズと提携し、グローバルブランディング戦略を強化している。2020年に買収が完了したばかりのGAINとのシナジー効果が早くも見られるStoneXが、更なる業容拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか今後も注目したい。
作成日
:2021.03.04
最終更新
:2022.04.20
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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