Select Language

BVDH、ユーロを裏付けとするステーブルコインを発行

BVDH、ユーロを裏付けとするステーブルコインを発行

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
BVDH、ユーロを裏付けとするステーブルコインを発行

update 2021.08.31 15:31

証券化ソリューションを提供するBitbondとの提携で実現

ドイツの老舗銀行であるBankhaus von der Heydt(本社:Widenmayerstraße 3, 80538 Munich, Germany[1])【以下、BVDHと称す】は、ブロックチェーンテクノロジープロバイダーであるBitbondと提携し、ユーロを価値の裏づけとするステーブルコインを発行した。[2]

発表によると、BVDHはEURBと呼ばれるステーブルコインをステラ(Stellar)のブロックチェーンを用いて発行したという。今回、BVDHはドイツ国内で銀行向けにブロックチェーンを用いた証券化ソリューションを提供するBitbond、およびStellar Development Foundationからサポートを得ることでEURBの発行を実現し、欧州の著名な銀行として初めてステーブルコインを提供することとなった。

BVDHのマネージングディレクターであるPhilipp Doppelhammer氏は、この協業について次のようにコメントしている。

ネットワーク上における資産の発行と管理が容易なことからステラおよびBitbondに惹かれました。最初のユースケースでは、ブロックチェーン決済企業でステラネットワークの初期メンバーであるSatoshiPayが、同社のDTransferにEURBを実装する予定です。DTransferは様々なステーブルコインを取引し、世界中の銀行システムにリンクすることで、ビジネスユーザーのクロスボーダー送金を容易にします。

Philipp Doppelhammer, Managing Director of BVDH - Bankhaus von der Heydtより引用

1754年に設立されたBVDHは機関投資家を中心とする顧客を抱えており、証券化プロセスにEURBを利用することを想定しているようだ。また、BVDHは金融アプリのサードパーティ開発者を取り込み、ブロックチェーン上でEURBによる決済を可能にするという。これによりステラのエコシステムにユーロ決済の選択肢が加わり、ユーザーや企業の需要を取り込むことが可能となった。ステラはSamsung Blockchain Keystoreにシステムを統合するなど、エコシステムを積極的に拡大しているが、BVDHとの協業がどのような成果を上げるのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.12.14

出典元:

ニュースコメント

ステーブルコイン規制に着手する欧州各国

Facebook(フェイスブック)のステーブルコインであるディエム(Diem)や中国人民銀行(People's Bank of China)のデジタル人民元のローンチが現実味を帯びてきていることを受け、各国政府は仮想通貨決済を規制するフレームワークを構築し始めている。特に欧州地域ではフランス、ドイツ、スペイン、オランダ、イタリアの欧州主要国がECにステーブルコインへの対策強化を要請するなど、国際的なルールの確立に向けた現実的な動きが生じているという。また、最近では米大手銀行のBofAがデジタルユーロの危険性を警告しており、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)に対して否定的な意見も出てきているようだ。このように、欧州地域ではステーブルコインに対する風当たりが強さを増しているが、BVDHのEURBは受け入れられるのか、今後も同地域での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.12.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル