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仮想通貨業界の要人Rowland氏、英サッカークラブのウィガン買収を試みる

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update 2021.08.31 15:33
仮想通貨業界の要人Rowland氏、英サッカークラブのウィガン買収を試みる

update 2021.08.31 15:33

クラブ立て直しに資金を提供する意思があることを示す

銀行家で仮想通貨業界の要人であるJonathan Rowland氏が、英国の3部リーグに所属するプロサッカークラブであるWigan Athletic【以下、ウィガンと称す】の買収を試みていることが明らかになった。[1]

ウィガンは今年7月に香港を拠点とする共同事業体によって買収されたものの、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックの影響で収益が悪化したことから、4週間後にリーグ規定の更生手続きが適用されたという。この更生手続きから脱するには300万ポンド(約402万ドル)の費用に加え、EFL(English Football League)を納得させるための長期計画に500万ポンド(669万ドル)の資金を用意することが必要になるようだ。

Rowland氏はビットコイン金融アプリのModeおよびオンライン投資会社のJellyworksを立ち上げた人物であり、推定6億ポンド(約8億3,000万ドル)の資産を保有すると伝えられている。また、Rowland氏は英国王室のヨーク公爵アンドルー王子(Prince Andrew, Duke of York)と親しい仲にあるという。今回、Rowland氏は元サッカー選手のRay Ranson氏およびウィガン元会長のDarren Royle氏が提案した入札で、同クラブに資金を提供する意思があることを示した。

ウィガンの入札にはスペイン人投資家なども参加しているようだが、Rowland氏は同クラブを買収することができるのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.12.03

出典元:

ニュースコメント

英サッカークラブの人気にあやかる金融業界

金融業界は昨今のサッカー人気にあやかり、スポンサーシップを締結することでサッカークラブを広告塔として活用している。特に個人投資家向けのサービスを展開する金融ブローカーなどは、世界的に人気が高い英国のサッカークラブと提携し認知度の向上を図っているという。例えば、FXブローカーのLibertexはトッテナム・ホットスパーと提携しており、ビッグクラブの知名度を活かしたマーケティング戦略を採用しているようだ。また、最近ではSamtrade FXがカーディフ・シティと提携するなど、中小規模のクラブにもスポットライトが当たり始めている。一方、ポーランドのリテールブローカーであるXTBはジョゼ・モウリーニョ監督をブランドアンバサダーに起用し、プロモーション活動の強化を模索しているようだが、これらがどのような成果を上げるのか、今後も両業界の関係性に注目していきたい。


Date

作成日

2020.12.03

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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