Select Language

Bakktにおけるビットコイン先物の取引量が増加

Bakktにおけるビットコイン先物の取引量が増加

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
Bakktにおけるビットコイン先物の取引量が増加

update 2021.08.31 15:32

米大手取引所に機関投資家の需要が集中

最近、機関投資家の仮想通貨デリバティブに対する需要が高まっており、インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange, ICE)が手がけるBakktにおけるビットコイン(Bitcoin)先物の取引量が増加していることが明らかになった。[1]

Bakktの代表であるAdam White氏によると、リスクヘッジや投機などの目的で同取引所における現物決済のビットコイン先物の取引が活性化し、その取引量が先月28日の1億3,200万ドルを超えて1億3,400万ドルに到達しているという。これはビットコイン価格が1万1,000ドルを突破した仮想通貨市場の好調が要因となっており、今月24日にはCMEにおけるビットコイン先物の取引量も15億ドルを記録している。

White氏はオフショア地域の仮想通貨デリバティブ取引所と比較し、米当局の認可を受けたBakktなどの取引所が恩恵を受ける結果になったと言及した。実際に一部の機関投資家は、BakktやCMEなどの完全に規制された環境でのみ取引を許可されており、コインベースを始めとする仮想通貨取引所は選択肢から除外されている可能性があるという。特にBakktは現物決済のビットコイン先物を提供する唯一の取引所なだけに、これらの機関投資家にとって重要な存在になっているようだ。

しかしながら、ある専門家は現物決済のビットコイン先物を提供することがBakktの成長を妨げる可能性があると指摘している。現物決済のビットコイン先物は、現金決済の契約と比較してより多くの証拠金を必要とすることから、満期日前にポジションが手仕舞われる傾向がある。ノルウェーの仮想通貨分析企業であるArcane Researchによると、Bakktで満期日を迎えたビットコイン先物は、6月の221BTCから7月に58BTCまで大幅に減少しているという。

Bakktはビットコインオプションも提供しているが、6月15日以降、その未決済建玉がゼロを記録している状況にあるようだ。これに関してWhite氏は同商品がローンチされて間もないことに触れ、仮想通貨デリバティブ市場が成熟するに伴ってビットコインオプションの需要も拡大していくとの見解を示した。米国では仮想通貨デリバティブ市場におけるCFTCの監督権限強化が審議されているが、政府当局はこの流れをサポートできるのか、今後も仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。

release date 2020.08.31

出典元:

ニュースコメント

苦境に立たされるBakktに追い風

昨年9月に立ち上げられたBakktは、仮想通貨デリバティブ市場に革新をもたらす存在として期待されていたが、ビットコインオプションの不調を含め、業績が予想を下回る苦しい状況に追い込まれている。この現状を打開するため、BakktはGalaxy Digital Tradingと仮想通貨取引サービスを開始したものの、新型コロナウイルス(COVID-19)による影響などで望ましい結果が出せていないようだ。その他にも、Bakktは大手コーヒーチェーンのスターバックス(Starbucks)での支払いで利用可能なBakkt Cashの導入に向け、ベータ版のテスト運用を行うなど、新しい試みにも着手しているという。ここ数週間、ビットコイン先物の取引量が増加している事実はBakktにとって強烈な追い風になると考えられるが、これが浮上へのきっかけとなるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。


Date

作成日

2020.08.31

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル