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Itiviti、デジタルアセットサービス会社Diginexと提携強化

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update 2021.08.31 15:32
Itiviti、デジタルアセットサービス会社Diginexと提携強化

update 2021.08.31 15:32

Tbricks自動化プラットフォームの活用を促進

スウェーデン・ストックホルムを拠点とするフィンテック企業のItiviti Group AB(本社:Kungsgatan 36, 5th floor, P.O. Box 7742 Stockholm SE-103 95 Sweden[1])【以下、Itivitiと称す】は7月16日、香港を拠点にデジタルアセットソリューションを提供するDiginex(本社:35/F Two International Finance Centre, 8 Finance Street, Central, Hong Kong[2])との提携関係を強化したことを発表した。[3]

今回の提携強化をきっかけに、DiginexはItivitiのTbricks自動化プラットフォームを活用し、デジタルアセットを取引する機関投資家を対象に、複数の取引所と通じた取引、ポートフォリオ及びリスク管理サービスを提供するDiginex Accessをリリースする意向だ。

両社の提携強化に際し、Itivitiの戦略的パートナーシップ部門ヘッドを務めるBobby Rahman氏は以下のようにコメントしている。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、これまでに経験したことのない市場環境下において、各企業はリスク管理モデルの再考を迫られているほか、強固でスケーラブルなテクノロジーソリューションを活用する必要性が高まっている状況です。我々は最先端のテクノロジーを活用する企業と提携することで、最新のプラットフォーム上でシームレスに相互運用する最高水準のソリューションを提供できるでしょう。また仮想通貨市場に参入する機関投資家は拡大傾向にあり、我が社が革新を発揮すると共に差別化を図ることができる成長分野だと見ております。

Bobby Rahman, Head of Strategic Partnerships at Itiviti - PR Newswireより引用

更にRahman氏によると、Itivitiは機関投資家に対して伝統的資産関連ソリューションを提供するトラックレコードを有しているという。また同社のオープンアーキテクチャに基づく最新テクノロジーは、マルチアセットクラスに対応しており、仮想通貨業界において早期にプラットフォームのデファクト化を図ることができる。足元では仮想通貨取引を行う機関投資家にとって、カストディとセキュリティが大きな課題となっている。同氏はTbricks自動化プラットフォームを活用することで、自社の社内規定に基づいたデータアクセスを管理できるクロスアセットのセキュリティフレームワークを構築しているという。またItivitiはカストディサービスを提供していないものの、Diginexが機関投資家を対象に、シンプルで安全なデジタルアセット関連ストレージソリューションを提供しているとコメントしている。

ItivitiはDiginexと提携強化を図り、需要が拡大するデジタルアセット市場向けのサービスを強化することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.07.20

出典元:

ニュースコメント

各業界のビッグプレーヤーがデジタルアセットソリューションの提供を強化

Diginexは法人や政府機関及び金融機関を対象に、ブロックチェーン技術を活用したデジタルアセットソリューションを提供している。同社は既にItivitiのグローバルオーダールーティングプラットフォームであるNYFIXを活用し、機関投資家を対象にしたデジタルアセット向けのコネクティビティサービスを提供している。そのため、両社にとって今回は提携関係を強化する形になるという。他方で、株式・債券といった伝統的資産やデリバティブ商品分野において、一定のプレゼンスを確立している金融サービスプロバイダーが、更なる顧客基盤の拡大を目指し、成長市場に位置づけられる仮想通貨やデジタルアセット関連ソリューションを強化する事例が散見されている。例えば、野村HDがKomainuをローンチしたほか、インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)が手掛ける仮想通貨取引プラットフォームのBakktがGalaxy Digital Tradingと仮想通貨取引及びカストディサービスの提供を開始することが明らかになっている。また、CMEはビットコイン先物オプションをローンチしている。今後も多くの金融サービスプロバイダーが、顧客の利便性向上に寄与するデジタルアセットソリューションを提供することに期待したい。


Date

作成日

2020.07.20

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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