Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

サトシ・ナカモト氏の活動確認の噂でビットコイン価格が急落

サトシ・ナカモト氏の活動確認の噂でビットコイン価格が急落

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
サトシ・ナカモト氏の活動確認の噂でビットコイン価格が急落

update 2021.08.31 15:32

仮想通貨デリバティブ取引所やマイニング事業者への影響が懸念される

今月20日、サトシ・ナカモト氏(ビットコインの考案者とされる人物)が所有すると噂される古いウォレットアドレスから突如送金があったことをきっかけに、ビットコイン(Bitcoin)価格が急落しており、これが仮想通貨デリバティブ取引所やマイニング事業者の活動に影響を与える可能性があるとの懸念が高まっている。[1]

これまでビットコイン価格は横ばいな動きを見せていたものの、最も古いウォレットアドレスのひとつから、50BTCもの資金が11年ぶりに移動されたことを受け、それから1時間以内で7%の暴落に見舞われた。ビットコイン価格は一時的に9,100ドルまで値を下げたが、その後リバウンドして10日および50日移動平均を下回る水準である9,529ドルにまで回復し、最終的に前日比で1.2%マイナスとなる価格帯で落ち着いているようだ。このウォレットアドレスはサトシ・ナカモト氏が所有するものだと噂されているが、真相は明らかになっていない。この一連の騒動に関してInterdaxのJose Llisterri氏は、クジラと呼ばれる大口の機関投資家や、ビットコイン立ち上げ時にマイニングされた「サトシコイン」のアドレスを監視する重要性が浮き彫りになったとコメントしている。また、Secure Digital MarketsのMostafa Al-Mashita氏は、2009年に発行されたビットコインがウォレットから引き出された事実が、仮想通貨コミュニティに初期の市場参入者が現金化を急いでいるとの疑念を抱かせたと言及した。

このような売り圧力の高まりは、仮想通貨デリバティブ取引所がレバレッジポジションを精算せざるを得ない状況を作り出している可能性がある。実際に、今年3月に仮想通貨市場がコロナショックの影響でクラッシュした際には、BitMEXが大量のポジションを精算したことでビットコイン価格が4,000ドル以下にまで暴落している。今回もビットコイン価格が7%下落したことを受けてBitMEXは4,000万ドルを超えるポジションを精算しているという。

Swissquote BankのChristopher Thomas氏は、現在のビットコイン価格は高すぎると分析しており、おそらく今後は8,000ドル前後の支持線まで下げ、更に7,300ドル付近をターゲットに下降していくと主張している。これに加え、Thomas氏はビットコイン価格が下落するに伴い、マイニング事業者による仮想通貨売却が加速すると説明し、マイニング活動が停滞する可能性があることをほのめかした。先日、半減期後初となる調整でビットコインのマイニング難易度が低下したが、マイニング事業者は同価格の変動に対してかつてないほど敏感になっており、収益性が向上しなければ多くの者が撤退を強いられることが予想される。

ビットコイン価格の下落に同調して他の仮想通貨も軒並み低迷しており、同日中にイーサリアム(Ethereum)が1%、トロン(Toron)、モネロ(Monero)が2.8%、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)が2.6%の価格下落を記録した。一方、ジーキャッシュ(Zcash)は1.7%、カルダノ(Cardano)は1%、ダッシュ(Dash)は1%未満の価格上昇を経験している。また、コモディティ市場では原油価格が5%以上の高騰したのに加え、金価格が1%未満の小幅な値上がりを見せた。株式市場および債券市場では、日経225とFTSE Eurotop 100が1%前後のプラス、S&P500が1.6%上昇の強気を示す展開となり、米国債も額面金額の高騰で利回りを1%下げている。仮想通貨市場を含めた投資市場では未だ不安定な状況が続いているが、どのように推移していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.05.22

出典元:

ニュースコメント

新型コロナウイルスの影響で仮想通貨市場の様相が一変

今年に入ってからの仮想通貨市場は、昨年末の流れを引き継いで好調を維持していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを機にその様相が一変したように感じられる。今年3月にはコロナショックを受け、ビットコイン価格が過去最大級の下げ幅を記録するなど、象徴的な出来事も発生しており、強いリスクオフの流れが継続する要因ともなった。しかしながら、ビットコインが半減期を迎えるとの期待感から仮想通貨市場は再び上昇に転じ、結果的にポジティブな方向に動き出しているのも事実だ。有識者の中にはこれが長期的なトレンドを形成する材料にはなり得ないと論じる者もいるが、仮想通貨取引需要の増加で仮想通貨ウォレット企業の動きが活性化するなど、この環境の変化から恩恵を受ける企業も少なからず存在する。いずれにせよ仮想通貨市場は複数のリスク要因を抱えており、見通しが不透明になってきているだけに、今後もビットコインを含む仮想通貨の動きを注視していく必要があるだろう。


Date

作成日

2020.05.22

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル