Select Language

Trad-X、革新的な電子セントラルリミットオーダーブックをリリース

Trad-X、革新的な電子セントラルリミットオーダーブックをリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Trad-X、革新的な電子セントラルリミットオーダーブックをリリース

update 2021.08.31 15:29

音声入力などを通じた注文執行が可能に

英国・ロンドンを拠点に金利デリバティブ関連のハイブリッドプラットフォームを提供するTrad-X(本社:Beaufort House 15 St.Botolph Street London, EC3A7QX UK[1])は、トレーディング業界初となる、ディーラーとクライアント間の取引で活用する電子セントラルリミットオーダーブック【以下、CLOBと称す】をリリースした。[2]

同オーダーブックを活用するユーザーは、音声入力やクリックでセントラルリミットオーダーへのアクセスや注文執行が行えるようになるとのことだ。またディーラーにとっては、Trad-XのCLOBを利用することにより、流動性を追加提供できる待機注文(Resting Order)サービスや、広範なスワップ商品関連データの更新を伴うリアルタイムのプライシングの提供、よりタイトなスプレッド、情報漏洩リスクの低下などに寄与するという。

Trad-Xは既に、CLOBを活用した注文執行に成功している。BNPパリバ(BNP Paribas)がカウンターパーティーとなり、Eurex Clearing AG【以下、Eurex Clearingと称す】が清算を行うスキームで、AEGON Asset Management【以下、AEGONと称す】が、CLOB上にてユーロ建て金利スワップ取引を行う最初のバイサイド(買い手)の機関投資家になった。AEGONのシニアポートフォリオマネージャーであるDerek Milner氏は、Trad-XのCLOBを活用した注文執行は、取引の革新性という面で大きな前進であり、同オーダーブックが普及し、市場全体でプライシングの提供や、執行効率が改善することを期待すると述べている。また、Eurex Clearingの債券業務開発部門ヘッドを務めるDanny Chart氏は、Trad-XのCLOBを活用することで、執行方法の選択肢が増すと共に、プライシングや板情報も改善するため、バイサイド投資家に対し、代替的な流動性プールの提供やユーロ建ての決済システムの構築に寄与するという。

新たなオーダーブックのリリースに際し、Trad-XのCEOであるDan Marcus氏は以下のようにコメントしている。

ディーラーと非ディーラー間の最初の取引を完了したことから、我々が開発した取引モデルが有効であり、RFQ(見積もり依頼書)システムが十分に代替できることが証明されました。特に、金利スワップ商品を取引する非ディーラーにとっては、非常にコスト効率の良い方法で、多数のディーラーから多岐にわたる金融商品のプライシングの提供を受けられるという大きなメリットがあるとみております。

Dan Marcus, CEO of Trad-X - Finextraより引用

Trad-Xは、より快適な取引環境の整備に寄与する取引ツールを提供することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.01.20

出典元:

ニュースコメント

フィンテック企業の開発競争が激化

高い専門性を誇るフィンテック企業による、付加価値ソリューションの開発競争が激化している。例えば、BrokereeがMetaTrader4とMetaTrader5上PAMM機能を大幅アップデートしたほか、TraderEvolutionはTrading Ideasというアドオンをリリースするなど、数多くのフィンテック企業が、トレーディング業務をサポートする新たなサービスを続々と提供している状況だ。更に、野村証券がPicoと提携強化することに加え、サクソバンク証券がTorstoneと提携するなど、フィンテック企業単独でサービス展開を図るのではなく、証券業界で一定のプレゼンスを確立している金融機関と手を組み、より効率的に市場への浸透を図るマーケティング手法を用いるフィンテック企業も散見されている。フィンテック革命によるデジタルエコノミーが形成されるなか、海外FXブローカーや機関投資家からの最先端テクノロジーの活用ニーズは強いと推察されることから、今後も多くのフィンテック企業が画期的なソリューションを開発することを期待したい。


Date

作成日

2020.01.20

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル