Select Language

Bakkt、仮想通貨決済アプリの立ち上げを計画

Bakkt、仮想通貨決済アプリの立ち上げを計画

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Bakkt、仮想通貨決済アプリの立ち上げを計画

update 2021.08.31 15:29

2020年上半期に小売業者向けにリリース予定

今月28日、インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)【以下、ICEと称す】が手がける仮想通貨取引プラットフォームのBakktは、仮想通貨を利用した決済を実現する小売業者向けのアプリケーションを立ち上げる予定だと発表した。[1]

BakktのCPO(Chief Product Officer)であるMike Blandina氏は、このアプリを介して利用者の仮想通貨決済をサポートできるよう開発に取り組んでいると述べた。2018年8月にICEがBakktを立ち上げた際、同社はスターバックスやその他企業と提携することを発表しただけで、それ以上の情報を公にしてこなかったが今回、2020年上半期までにこの仮想通貨決済アプリをローンチすると発表している。現在、Bakktはビットコイン(Bitcoin)およびその先物商品のみを取り扱っているが、将来的に同仮想通貨以外の通貨にも対応する可能性があるという。

Blandina氏はこの取り組みについて次のようにコメントしている。

我社は個人が仮想通貨の価値を体感できるようなアプリを立ち上げる予定です。これにより小売業者は更に広い層の顧客にリーチできるようになるでしょう。我社が開発するモデルで鍵となるのは、投資家が証券取引口座で株を取引するのと同じくらい、多くの仮想通貨をシームレスにサポートする機能です。Bakktは仮想通貨の保管や決済、取引、移管を問わず、仮想通貨ポートフォリオを管理するための個人向けプラットフォームを提供したいと思っています。仮想通貨ウォレットへのトランザクション処理や決済機能の統合が進めば、小売業者と個人がこれまでになかった方法で仮想通貨を利用する機会を提供できるのです。

Mike Blandina, CPO of Bakkt - Bakkt Blogより引用

先月、Bakktがビットコイン先物を提供開始したことが報道されたが、これまでその取引量は低調な推移を見せていた。しかしながら、今月23日にビットコイン価格が7,500ドルを下回る急落を見せたことを引き金に、Bakktのビットコイン先物に需要が集中し始めている状況だ。続く25日には、中国の習近平国家主席による仮想通貨受け入れに関する発言に伴ったビットコイン価格の大幅な変動から、Bakktのビットコイン先物は1,183件の取引量を記録した。競合のCMEに追随する形でBakktはビットコインオプションのローンチを押し進めているようだが、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2019.10.29

出典元:

ニュースコメント

米国を中心に仮想通貨の実利用が進む

これまで投機的な側面ばかり注目されてきた仮想通貨は、本来の通貨としての実利用に向けたインフラの構築や普及が滞っていたが、仮想通貨ウォレットの発展やステーブルコインの台頭などの要因を背景に、米国を中心とする大手小売業者による決済手段としての受け入れが加速しているようだ。Bakktはスターバックスを最初のパートナーとして選定しているが、同社は既にAmazon【以下、アマゾンと称す】やUber(ウーバー)、Target(ターゲット)などと並び、FOLDと呼ばれるサードパーティアプリを介したビットコイン決済に対応している。また、その他にも米国市場では今年6月にCLICがアマゾン向けのETH決済システムを開発していることが明らかになったばかりだ。Bakktは仮想通貨決済ネットワークを成立させることで同社のエコシステム拡大を狙っているようだが、この企てはうまくいくのか、今後もその展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.29

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
New
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
New
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル