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FCA、FXCM Germanyを詐欺業者と断定

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update 2022.05.26 15:15
FCA、FXCM Germanyを詐欺業者と断定

update 2022.05.26 15:15

未認可ブローカーと取引を行わないことを推奨

英国の金融監督当局である英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom[1])の英国子会社FXCM UK Limited【以下、FXCM UKと称す】と会社名が酷似するFXCM Germanyを詐欺業者として断定し、投資家に警戒を呼び掛けている。

これまでの詐欺事例と同様に、FXCM Germanyも未認可ブローカーであるにも関わらず認可ブローカーと偽り営業を行っており、加えて英国を拠点とする有力ブローカーであるFXCMブランドを用いていることが、投資家に誤認しやすい状況を作り出している模様だ。しかしながら、ライセンスブローカーであるFXCM UKのオフィス所在地が英国であることに対し違法ブローカーのFXCM Germanyはドイツである点などから、詐欺業者として見極めることは可能であり、投資家は詐欺に巻き込まれないためにも、取引を検討する企業の認可ステータスを確認するなど細心の注意を払う必要があるだろう。

FX・CFD業界では近年巧妙な手口を用いる詐欺業者が増加しており、本物の企業サイトと非常に酷似したウェブサイトや会社ロゴを利用し、投資家のお金やクレジットカードナンバー、ログイン認証情報などを盗み取ろうとしている。FCAは投資家に対し、FXCM Germanyへの入金や取引を行わないよう強く推奨すると共に、他ブローカーとの取引の際も警戒感を高めるよう注意を呼び掛けている。仮にFXCM Germanyと取引をする場合には、当局からのサポートを受けられない可能性があることを認識しておかなければならないと言えるであろう。直近ではFCAがBucketlistを詐欺業者と見なし警告を発しており、投資家自身も詐欺業者を見抜く選別眼を養う必要がありそうだ。

release date 2019.06.21

出典元:

ニュースコメント

オンライン取引詐欺の増加で求められる投資家のリテラシー

先日FCAより、2018年に英国で発生した投資詐欺の被害総額が約1億9,700万ポンドにも及ぶことが公表された。1件当たりの被害額は減少傾向にあるものの、報告件数は約1,800件以上と前年度の3倍以上に増加したことを受け、FCAは投資家へ警戒を呼びかけている。加えて、インターネット広告やSNS等のソーシャルメディアを通じた「すばやく稼げる」等のキャッチコピーに誘導された投資家の被害が多いことを公表している。FCAはこの現状を非常に重く受け止めており、詐欺ブローカーの摘発の他、公式ウェブサイトに特設ページを設けてオンライン詐欺対策に関する啓蒙活動を展開するなど、積極的な注意喚起を行っているようだ。規制違反や詐欺行為が疑われるブローカーの多くは、未取得のライセンスを取得済と偽って公表するほか、ライセンスの抹消を意図的に隠蔽したり、ライセンスの取得状況を公表していなかったりするなどの特徴があり、これに対して、規制当局の公式ウェブサイトから直接ライセンスを確認するなどの対策を取ることができる。また、過去の不正履歴の参照や、国内外のレビューサイトを複数確認するなど、投資家にはブローカーからの情報を鵜呑みにせず、オンライン取引詐欺の被害を未然に防ぐためのインターネットリテラシーが求められている。


Date

作成日

2019.06.21

Update

最終更新

2022.05.26

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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