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GMI、テクノロジープロバイダーFX Cubicと提携

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update 2022.06.20 11:09
GMI、テクノロジープロバイダーFX Cubicと提携

update 2022.06.20 11:09

高い流動性を供給していく意向

英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)統制下の海外FX・CFDブローカーであるGlobal Market Index(本社:125 Old Broad Street, London, England, EC2N 1AR[1])【以下、GMIと称す】は、英国・ロンドンを拠点とするテクノロジープロバイダーであるFX Cubic(本社:1st Floor, 3 More London Riverside, London, SE1 2RE[2])とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。GMIは今回の提携を通じ、FX Cubicが誇るリクイディティ・アグリゲーション(流動性集約機能)及びブリッジ(流動性仲介機能)テクノロジーを活用し、高い流動性を供給していく意向だ。

今回GMIが提携したFX Cubicは、ブローカーからのニーズが高いブリッジングやアグリゲーション、リスク管理分野の高い技術力を基に、流動性関連の優れたソリューションを提供している。GMIは、FX Cubicとの提携も含め、流動性供給能力の強化を図っている状況であり、GMI英国の機関投資家営業部門グローバルヘッドを務めるChris Hossain-Nelson氏によると、今回のFX Cubicとの提携をきっかけに、両社の顧客はFX Cubicの流動性集約・仲介システムを活用し、FIX API経由でGMIが提供するFXやCFD、仮想通貨取引において高い流動性を確保できるようになると言う。またGMIでは少額取引から最大5,000万ドルまでの取引においても低いレイテンシー(遅延時間)を提供すると共に、アルゴリズム高速取引(High Frequency Trading, HFT)にも対応した十分な流動性供給を実現させるとのことだ。両社のパートナー契約の締結に際し、GMI英国のCEOであるAshraf Ebid氏とFX CubicのディレクターであるEge Kozan氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々は常日頃よりお客様に高付加価値を提供すべく、有力なパートナーとの提携を模索してきました。今回FX Cubicとパートナーシップ契約を締結できたことを喜ばしく思っております。

Ashraf Ebid, CEO of GMI UK - Finance Magnatesより引用

我が社は高い技術力の提供と優れたビジネス戦略の遂行という目標を掲げております。そして今回、十分な流動性を確保すべくGMIと提携できたことを誇らしく思っております。我々が有するブリッジやルーティングエンジンといった優れたテクノロジーと、GMIが誇るマルチアセットクラスの競争力あるサービスが融合することで、世界中の多くのブローカーに画期的なソリューションを提供できると確信しております。

Ege Kozan, Director of FX Cubic - Finance Magnatesより引用

欧州域内では監督当局が規制を強化する中、ブローカー各社にとって顧客獲得費用が増加していることから、コスト効率を意識したサービス提供を試みている状況だ。そのような環境下、FX Cubicも含め高い技術力を有する多くのテクノロジープロバイダーが市場シェアの拡大を図るべく、続々とFXやCFDを始めとする金融業界へ新規参入してきている。この度の提携により、今後、競合他社と差別化された高付加価値の流動性供給関連ソリューションが提供され、更なる顧客取引の拡大へと繋がることに期待したい。

release date 2019.04.18

出典元:

ニュースコメント

激化する顧客獲得競争

ESMAによる新規制が導入されて以来、欧州内でCFDブローカーを取り巻く環境は厳しいものとなっている。個人投資家がCFD取引でブローカーに支払う手数料が減少したことや、既存のソフトウェアを導入するだけでは新規顧客が多くは見込めないため、カスタムメイドのソフトウェアの導入など新たな顧客を獲得する費用も増加しているという。英国・ロンドン拠点の有力ブローカーPlus500も個人投資家を引き付ける魅力的な商品の開発に苦戦しており、その影響もあって今年2月のPlus500の株価は30%下落を記録したほどだ。今回、GMIがFX Cubicとパートナーシップを結んだことで、FX Cubicの優れた技術を駆使し、コストパフォーマンスが向上するソリューションの獲得が期待される。当局の規制によって、顧客獲得においてブローカー側の創意工夫が求められる欧州で、GMIがこの状況を打破することができるかどうか、今後の活躍に注目したい。


Date

作成日

2019.04.18

Update

最終更新

2022.06.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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