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Windsor Brokers、ヨルダンに子会社を設立

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update 2022.07.07 11:46
Windsor Brokers、ヨルダンに子会社を設立

update 2022.07.07 11:46

広範なブローカレッジサービスを提供する意向

キプロスを拠点とするFX・CFDブローカーであるWindsor Brokers(本社:Windsor Brokers Business Center Spyrou Kyprianou 53, Mesa Geitonia 4003 Limassol, Cyprus[1])が、ヨルダンの金融監督当局であるヨルダン証券委員会(Jordan Securities Commission)【以下、JSCと称す】よりライセンスを取得し、ヨルダンの首都アンマンに子会社Seldon Investments Ltdを設立したことが明らかとなった。

現在中東地域はFX市場が急速に拡大している環境下にあり、Windsor Brokersはこれまでの欧州市場に加えヨルダンの地を拠点として、中東市場での事業拡大を図る意向だ。またWindsor Brokersでは、CFDやFX、金、コモディティ、インデックスに加えヨルダン市場に上場する金融商品なども含め、多岐に亘る投資商品に関連した金融アドバイザリー及びブローカレッジサービスを提供していく見通しである。

なお、JSCライセンスと他の国際的なブローカレッジライセンスを取得する金融サービスプロバイダーとしては、Windsor Brokersが最新の事例になるという。これまでには、2018年初頭に英国・ロンドンを拠点とし英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)ライセンスを保有するEquitiが、ヨルダンでは10年ぶりとなるリテールブローカレッジライセンスを取得していた。Equitiに続くWindsor Brokersも、市場拡大が続く中東地域の需要を確実に取り込むことが期待される。

ヨルダン子会社の設立に際し、Windsor BrokersのCEOであるJohny Abuaitah氏は以下のようにコメントしている。

我々は常に規制を遵守し透明性のある取引手法に基づいたうえで、投資家に金融市場へのアクセスを促すと共に、最高水準のきめ細かな顧客サービスを提供することをミッションとして掲げております。この度ヨルダンに新たな子会社を設立したことで、我が社はヨルダンのお客様と直接コンタクトを図り、より緊密な関係性を構築できるでしょう。ヨルダン子会社の開設は長い期間をかけてきた一大プロジェクトであり、ヨルダン子会社のチームスタッフ一同が献身性を発揮し、ヨルダンと中東のお客様に対して充実したサービスを提供すべく十分な準備を行ってきました。

Johny Abuaitah, CEO of Windsor Brokers - Windsor Brokersより引用

この度JSCライセンスを取得したWindsor Brokersは、キプロス証券取引委員会(Cypus Securities and Exchange Commission, CySEC)規制下にあるWindsor Brokers Ltdと、ベリーズの金融監督当局である国際金融サービス委員会(International Financial Services Commission, IFSC)よりライセンスを取得するWindsor Brokers BZ Ltdを含め3つのライセンスを取得し、コンプライアンスを遵守した透明性の高いブローカレッジサービスを提供している。Windsor Brokersが市場拡大の見込まれる中東のヨルダンに新たな拠点を設け、今後いかなるサービスを提供することで顧客獲得を図るか次の一手に注目が集る。

release date 2019.04.02

出典元:

ニュースコメント

宗教への配慮がキーとなる中東市場

ヨルダンは国民の約9割がイスラム教を信仰し、隣国サウジアラビアには聖地メッカが存在するなど、中東地域でブローカー事業を行う場合、宗教への配慮は切っても切れない要素となる。イスラム教の教義では金銭の貸し借りによって生じる利子は禁止されているため、海外FXブローカーではイスラム口座(ノンスワップ口座)を取り揃えるなど、イスラム教徒の信仰に配慮したサービスの提供を行っている。中東地域と聞くと、どうしても紛争のイメージが拭えないが、CFD取引のトレンドでは、金や銀など、紛争発生時にも物質的な価値が安定している商品が好まれるなど、地域性が現れているようだ。危険なイメージを持たれがちな中東地域ではあるが、オイルマネーで知られる豊富な天然資源を有し、経済発展を続けている国も多く、また、地域の共通語であるアラビア語は20カ国以上において公用語となっていることから、ブローカーにとっては、中東地域の一国へ進出することにより、同一の言語にて多数の国へのサービス展開が期待できるなど、ポテンシャルの大きい市場となっている。中東地域における各ブローカーの今後の発展に期待したい。


Date

作成日

2019.04.02

Update

最終更新

2022.07.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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